ニコファーレ初の音楽ライブで会場が「コクリコ坂」に

7月21日、東京・ニコファーレにて「『コクリコ坂から』公開記念 手嶌葵 360°ライヴ in nicofarre」と題したライブイベントが行われた。

ニコファーレは東京・六本木にオープンした次世代ライブハウス。このライブにはスタジオジブリ最新作「コクリコ坂から」の主題歌を歌う手嶌葵と、ピアニスト武部聡志が出演。壁面4面と天井に設置されたLEDモニターには、アニメ制作会社スタジオカラーの演出による映像が投影され、会場に足を運んだ観客やニコニコ生放送の視聴者を魅了した。

ライブの1曲目は「コクリコ坂から」の主題歌「さよならの夏～コクリコ坂から～」でスタートした。手嶌が歌い始めると同時に大海原を船で前進する映像が流れ、さらに生放送の画面にかもめが飛び交うAR（拡張現実）も映し出されるなど、観客は船に乗っているような感覚に。途中のトークコーナーには「コクリコ坂から」を監督したスタジオジブリの宮崎吾朗が登場。手嶌葵、武部聡志、ドワンゴ代表取締役会長の川上量生とともに、映画制作の裏話や主題歌にこめる思いなどを語った。

その後も手嶌は「コクリコ坂から」の劇中歌を熱唱。360°のLEDでは横浜の街や雨などのモーショングラフィック演出があり、観客は会場ごと映画の世界の中に入り込んだような気分になっていく。

そして手嶌が「最後にピッタリな曲だと思います」と紹介してからライブ本編最後の楽曲「愛をこめて。海」を歌い始めると、スタッフから彼女に贈る直筆コメントがLED画面に所狭しと映し出された。これはサプライズとしてスタッフが彼女に内緒で用意していた演出。その後、鳴り止まないアンコールに応えて、手嶌葵と武部聡志は再びステージに登場。2人がもう一度「さよならの夏～コクリコ坂から～」を演奏し始めると、会場内は映画のシーンとともに光が舞い降りるAR演出が施され、同会場初の音楽ライブは温かい拍手に包まれながら幕を閉じた。

「『コクリコ坂から』公開記念 手嶌葵 360°ライヴ in nicofarre」セットリスト

01. さよならの夏～コクリコ坂から～
02. エスケープ(メドレー）
03. 朝ごはんの歌（メドレー）
04. 旗
05. 春の風
06. 懐かしい街
07. 並木道 帰り道
08. 雨
09. 初恋の頃
10. 赤い水底
11. 紺色のうねりが
12. 愛をこめて。海
E1. さよならの夏～コクリコ坂から～