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日曜日のメゾンデ モドキステップ!
“マンガ×音楽”新プロジェクト、歌い手は元ツユ・礼衣
文 / 森朋之
MAISONdesと少年サンデー編集部との共同新プロジェクト「日曜日のメゾンデ」がスタートした。「週刊少年サンデー」「サンデーうぇぶり」を中心に掲載されたマンガ作品を、「ヨワネハキ feat. 和ぬか, asmi」「トウキョウ・シャンディ・ランデヴ feat. 花譜, ツミキ」、さらにテレビアニメ「うる星やつら」の全オープニング / エンディング曲を手がけたMAISONdesが音楽にして届ける同アーティストプロジェクト。ラブコメ、SF、サスペンスなど幅広いジャンルのマンガを原作として、さまざまなクリエイターが色彩豊かなポップミュージックへと結び付けるというのが「日曜日のメゾンデ」のコンセプトだ。元ツユのボーカリスト・礼衣が歌い手として参加していることも大きな話題を集めている。
「日曜日のメゾンデ」の第1弾楽曲は「モドキステップ!」。メルヘンコメディ「偽物協会」(白井もも吉)をもとに、気鋭のボカロP・マサラダが作詞作曲を手がけた楽曲だ。“普通”の枠からはみ出てしまった“偽物”たちが集う場所を舞台にしたマンガ「偽物協会」。不安になると体が毛布になってしまう“人間の偽物”包見綿子を主人公にしたこの作品のテーマはもちろん「モドキステップ!」にもしっかりと反映されている。それを象徴しているのが「ハズレちゃってんだね / キミも アナタも / NICE!NICE!NICE! / できてなくても!」という歌詞。このフレーズは「偽物協会」と強く結び付いていると同時に、普通でいることに違和感を覚えているすべての人の心に寄り添ってくれそうだ。
気持ちよく飛び跳ねるビート、色彩豊かなサウンドメイク、起伏に富んだメロディも印象的。疾走感と解放感にあふれたサビ、ダンサブルな間奏パートを含め、マサラダのクリエイティビティが存分に発揮されている。特筆すべきは礼衣のボーカル。カラフルなリズムとメロディを正確に捉えながら、歌詞に込められた感情やメッセージをまっすぐに伝える歌声は、現代のポップスに求められるものを完璧に備えていると思う。
「モドキステップ!」から始まる「日曜日のメゾンデ」はこのあと、AKASAKI×「天使な小生意気」(西森博之)、ナユタン星人×「写らナイんです」(コノシマルカ)などの豪華コラボーレションによる楽曲をリリース予定。“マンガ×音楽”の新たな可能性を追求するこのプロジェクトの今後の展開を心待ちにしたい。
モドキステップ! / 日曜日のメゾンデ
- 日曜日のメゾンデ「モドキステップ!」
- 2025年3月19日(水)配信開始 / Echoes
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日曜日のメゾンデ(ニチヨウビノメゾンデ)

“日曜日のメゾンデ”は架空の音楽アパート“MAISONdes”のどこかにある本棚。そこに並ぶ「少年サンデー」「サンデーうぇぶり」から生まれたマンガ作品を、さまざまなクリエイターが音楽にし、ボーカル・礼衣が歌うアーティストプロジェクト。恋愛、未来、過去、コメディ、サスペンス、魔法、宇宙、学校といったあらゆる題材を音楽で表現し、リスナーに寄り添う作品を発表していく。ボカロP・マサラダが作詞作曲を手がけた第1弾楽曲「モドキステップ!」は白井もも吉「偽物協会」が原作。「サンデーうぇぶり」では楽曲リリースを記念して特別描き下ろしマンガが公開されている。
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