“森のくまさん”をコンセプトに活動する7人組アイドルグループ・Melty BeaRが、1stシングル「Diary / パステルレンズ」をリリースした。
Melty BeaRは今年1月にデビューしたばかりの新人グループだが、おとぎ話の主人公をイメージしたキュートかつ王道な世界観で早くも注目を浴びている。音楽ナタリーでは1stシングルのリリースに合わせてメンバーにインタビューし、7人がこのグループで活動を始めた経緯や、シングル収録曲の「Diary」「パステルレンズ」の注目ポイントなどを語ってもらった。
取材・文 / 土屋恵介撮影 / はぎひさこ
おとぎ話の主人公みたいな、かわいらしい女の子たち
──Melty BeaRは今年1月にステージデビューしたばかりということで、まずはどんなコンセプトのグループなのか、紹介をお願いします。
白須彩乃 コンセプトは「森のくまさん」ですが、私たちはくまさんじゃなく女の子側。おとぎ話の主人公みたいな、かわいらしい女の子をイメージして活動しています。略称は、めるべあです。グループの雰囲気的には、王道で清楚な感じですね。あと客観的にグループを見ると、顔が売りかなと思います(笑)。メンバーみんなかわいい。今日はセルフで褒めていきます(笑)。
──(笑)。グループの成り立ちを聞かせてもらえますか?
白須 わりと急に始動したグループなんですよ。それぞれ事務所のスタッフから「新しいアイドルグループを始めようと思っている」と聞かされて。声をかけられた人の中から、アイドルになりたい子が集まった感じですね。
秋風羽愛 全員がそろったのが去年の秋ぐらいです。
白須 で、10月に結成を発表して練習を重ねて12月にプレデビューして、今年の1月12日に神田明神ホールで開催したライブ「Début BeaR」で正式デビューしました。
──ではメンバー1人ずつ、これまでのキャリアや自身の特徴を教えてもらえますか?
白須 私は最年長で、グループの中でも元気で明るいタイプ。けっこううるさいです(笑)。20歳のときに京都から上京してきてアイドル活動を始めました。そのあとバンド活動も経験したんですけど、やっぱりアイドルが好きで戻ってきました。
──多くのアイドルグループがある中で、Melty BeaRを選んだ理由は?
白須 結成前にメンバーみんなで顔合わせする機会があったんですよ。みんなかわいいし、雰囲気や性格もいい感じで、なんかいける気がする!と思ったのが決定打でした。
──その中で、白須さんのステージでの武器を挙げるとするとなんでしょうか?
白須 MCが得意です。関西弁でしゃべりまくります(笑)。歌もダンスもすごく好きで、ダンスは小学校のときに習っていたのでその経験を生かしてがんばっています。私は中身がおじさんだとよく言われるんですけど(笑)、ステージではキラキラしたかわいいアイドルを意識しています。そのギャップに注目してほしいです!
立花陽菜 私はアイドル経験は初めてですが、勉強や進路に悩んでいた高校生の頃にアイドルに夢中になって。実際にライブに行ってホントに感動しました。そして、だんだんと「私もステージに立てるのかな?」と思うようになって。私にとってアイドルが生きる希望だったように、自分もお客さんに元気を与えられるようになりたいとMelty BeaR加入を決意しました。
──特にどのアイドルに憧れてたんですか?
立花 のんふぃく!の恋星はるかさんがすごく好きです。私は長野が地元で、大学のときに上京したあといろいろオーディションを受けていたんですが、Melty BeaRのメンバーである(清宮)萌香と(七瀬)莉希とは、以前受けた別の事務所のオーディションで出会いました。一緒にアイドルを目指していたけど、デビューは叶わなくて。でも、この先も2人と一緒にがんばりたいなと思ってたんですよ。そしたら、ご縁があって3人とも今の事務所に声をかけていただけたんです。顔合わせで7人がそろったとき、みんなかわいいし優しいし、すごくいいグループになりそうだな、楽しくアイドルができそうと思ってがんばることにしました。ダンスでかわいくキュルルン!って魅了できるようなアイドルになりたいです。
清宮萌香 私もアイドル活動は初めてです。もともとアイドルが好きで、学校生活がうまくいってなかった中学生のときに乃木坂46さんにハマりました。アイドルが自分のモチベーションだったので「私もアイドルになりたい!」と思ったんですけど、高校生のときに受けたオーディションで落ちちゃって就職しました。そのあとは美容師のアシスタントをやってたいたものの、やっぱりアイドルになる夢をあきらめきれなくて。オーディションを通して陽菜と莉希と出会い、その後ご縁があって今ようやくアイドルになれました。あきらめなくてよかったです。顔合わせのときは、ここだったら自分の個性を生かせるし、メンバーみんなの個性がまとまったらすごくいいグループになりそうだなと感じました。
アイドル活動が初めての子にも可能性を感じた
水月愛結 私もアイドル活動は初めてなんですけど、もともとテレビが好きで芸能活動に興味があったんです。でも親に反対されて、中高は勉強と部活をがんばってました。その生活の中に、いつもアイドルさんの歌があったんです。中学生のときは乃木坂46さん、高校生になって≠MEさんにハマりました。大学生になってライブに行くようになったら「やっぱりアイドルになる夢をあきらめたくない!」という気持ちが高まって、芸能事務所に履歴書を送ったりして。あまりうまくいかなかったんですけど、大学生のときに全国ミスコンGP(「CampusAward 2024」)でいい結果をいただけて、それがきっかけで事務所の方に声をかけてもらいました。でも、アイドル活動をちゃんとできる自信がなくて、お話をずっと断っていたんですよ。そしたらスタッフさんから「一度メンバーのみんなの顔を見てください」と顔合わせに呼ばれて。実はその日も断るつもりだったんですけど、メンバーに会ったらみんなホントにかわいいし、ドキドキしてる私にも優しく話しかけてくれて、「私もやりたいです!」と伝えました(笑)。
尾野寺みさ 私はアイドル経験者で、アイドル歴だと7年目、芸歴だと11年目になります。結成時から在籍していたLily of the valleyが去年8月に活動休止になり、またアイドルをやるか迷っていました。もともとダンスは好きだったんですけど、歌が苦手で。でもだんだんと歌うことが好きになってきたタイミングだったので、やっぱりまたアイドルをやりたいと思いました。
──前のグループで叶えられなかったことをやり遂げたいという気持ちも?
尾野寺 それはあります。以前、アイドルフェスの「@JAM EXPO」で、ベイビーレイズJAPANさんのカバー企画の一環で横浜アリーナのメインステージに立たせていただいたことがあるんです。あの大きなステージにまた立ちたい!という思いがずっとあって。やり残したことと言えばそれかな。
──以前のグループとめるべあでは、雰囲気がだいぶ違いますよね。
尾野寺 そうですね。前は熱量だけで突き進んでいたグループだったので(笑)。それと、髪を40cmも切ったんですよ。めるべあの清楚感は今まで経験していなかった領域だなと感じつつ、今まで自分がやってきたことを生かせる部分もあるのかなって。私の武器はパフォーマンスだと思うので、レッスンや振り入れにも100%の力で臨み、ライブには120%、150%でぶつかる。お客さんと熱量を高め合っていく力は、めるべあでも発揮していきたいです。
秋風 私もアイドル経験者で、今年で5年目になります。グループはこれが3つ目で、去年の9月の頭までアポロンの翼というグループに在籍していた中、そこのグループの方からめるべあを紹介していただきました。今までも全力で活動してきたんですけど、自分が憧れている場所になかなか届かなくて。大きなステージに立つという夢を叶えたくて、めるべあに入ることにしました。これまで清楚系のグループや元気系のグループなどいろいろな環境を経験して勉強させてもらってきたので、それを自分の中で昇華してめるべあで生かしたいなと思っています。
──めるべあのコンセプトについては、どう捉えてますか?
秋風 かわいくて清楚な世界観はすごく好きですし、ファンの方にもかわいいコンセプトが合っていると言っていただけています。ファンの方が喜んでくれることが自分の活動の源なので、そういう点でも私にとってめるべあはいいグループだなと思っています。あと、めるべあを選んだもう1つの理由としては、みさち(尾野寺)ともともと知り合いだったことで。ずっと憧れの存在で、前のグループのライブを観に行ったりしていたんです。めるべあに入るか迷っていたとき、みさちが加わると聞いて心強いなと思いました。それに、アイドル活動が初めての子たちにも可能性を感じて、ここでやっていこうと決意しました。
七瀬莉希 私はアイドル活動は初めてなんですけど、小さいときから歌うことが大好きでした。母親の影響で音楽好きになって、歌がうまくなりたい、人前に立つお仕事にしたいと幼い頃から思っていました。推しているアイドルは=LOVEさんで、iLiFE!さんも大好きです。アイドルが自分の活力になっていたので、私自身も誰かの力になりたいと思ってアイドルのオーディションを受け始めました。
──めるべあ加入の決め手は?
七瀬 全員と顔合わせしたときの雰囲気がよかったんです。はじめましてのタイミングってお互いに静かになりがちですけど、めるべあのメンバーはみんなすぐに仲よくなれそうな空気で。いろんな感性を持った子がいて、その中で自分もがんばれそうと思って入ることを決めました。やっぱり私は歌が大好きなので、ダンスももちろんですが、歌を一番がんばりたいです。