「行ってきます！」ギルガメッシュ全国ツアー勢いよく開幕

ギルガメッシュの全国ツアー「girugamesh 2014 tour "MONSTER"」が4月1日の東京・渋谷CLUB QUATTRO公演よりスタートした。

昨年11月に発表したアルバム「MONSTER」と、今年3月にリリースしたばかりの初ベストアルバム「LIVE BEST」を携えて全国を回る彼ら。5月下旬からはヨーロッパツアーも控えており、初日公演には長いツアーに赴くメンバーを見送るべく多くのファンが集まった。

オープニングアクトを務めた後輩バンドMAKE MY DAYの熱演のあと、主役のギルガメッシュがステージへ。弐（G）は腕を振り回し気合い十分なことをアピールし、愁（B）とЯyo（Dr）は満員のフロアを見渡してから定位置に着く。最後に登場した左迅（Vo）は「いくぜ！」と叫び、ライブの幕開けを宣言した。

ライブのセットリストは「MONSTER」と「LIVE BEST」の収録曲を織り交ぜた内容。序盤からアグレッシブな楽曲が続き、3曲目あたりで早くも左迅とЯyoは上着を脱ぎ、臨戦態勢であることを印象付ける。観客はヘッドバンギングやコールで4人のプレイを後押しし、会場全体の熱気を高めていった。後半戦に差し掛かる前にバンドは一息つくように「睡蓮」を届け、オーディエンスを酔わせる場面もあった。しかし後半はハイボルテージな楽曲ばかりを息つく間もなく連投。なお過去の楽曲だけでなく、「MONSTER」の楽曲でも大きなシンガロングが起き、しっかりと最新曲がファンに根付いていることを伺わせた。

ライブの終盤で「やっぱり気持ちいいわ。この熱さはライブやってます、生きてますみたいな感じです」と口にした左迅。彼は去年一時的に活動休止していたことにも触れ「帰ってくる場所があったからこそ」と待っているファンの存在が自分たちの支えになっていたことを明かす。続けて「これからも命を削って、命を賭けて音楽を届けていきます」と宣言した。

2時間におよんだライブを締めくくったのは左迅の「ツアー行ってきます！」という挨拶。オーディエンスは「いってらっしゃい！」と大声で返し、名残惜しそうに去る4人を見送った。