ファレル・ウィリアムスに魅せられてきた著名人10人のプレイリスト、メッセージ

ファレル・ウィリアムスの人生をレゴ®アニメーションで表現した映画「Piece by Piece」が「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」という邦題で、彼の誕生日の前日にあたる4月4日に公開された。

1973年4月5日生まれ、アメリカ出身で、プロデューサー / シンガーソングライター / ラッパー / ファッションデザイナーとしてマルチに活躍してきたファレル。1990年代後半にチャド・ヒューゴとともに音楽プロデュースチーム、ザ・ネプチューンズを結成し、ブリトニー・スピアーズ、ジャスティン・ティンバーレイク、ジェイ・Zなどのヒット曲を手がけたほか、2000年代にはバンドN.E.R.Dを結成してロックやファンクを取り入れたサウンドでアーティスト活動を展開してきた。2013年にはソロ名義で発表した楽曲「Happy」が世界的ヒットとなり、グラミー賞をはじめ多くの賞を受賞した。

言うまでもなく、ファレルに魅了されてきた日本のファンも多い。音楽ナタリーでは、現代のカルチャーアイコンとして音楽シーンの第一線で活躍し続けるファレルのプレイリスト企画を展開。ILMARI(RIP SLYME)、Wez Atlas、EXILE NAOTO(EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS、HONEST BOYZ)、オカモトショウ(OKAMOTO'S)、佐野玲於(GENERATIONS)、鈴木おさむ、So Kanno(BREIMEN)、VERBAL(m-flo)、Mr.、レイザーラモンRG(レイザーラモン)という著名人10人の選曲と、ファレル愛にあふれるコメントを楽しんでほしい。

構成 / 寺島咲菜

映画「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」本予告公開中

公式サイト

ILMARI(RIP SLYME)

ILMARI(RIP SLYME)

プレイリストのテーマ
「ビーチサイドやプールサイドで浸りたい曲」

選曲の理由 / ファレルの魅力

ファレルが手がける心地よいグルーヴの曲たちも好きなので、ビーチサイドやプールサイドで浸りたい曲を選びました。

映画「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」のタイトルにちなんで、最も大切にしている人生の“ピース”は?

家族や友達とリラックスしながら、過ごす自由な時間。

プロフィール

ILMARI(イルマリ)

1975年フィンランド・ヘルシンキ生まれ、東京都育ち。RIP SLYMEのMCで、TERIYAKI BOYZのメンバーとしても活躍。RIP SLYMEとして2001年3月にシングル「STEPPER'S DELIGHT」でメジャーデビュー。2ndアルバム「TOKYO CLASSIC」がミリオンヒットを記録し、国内のヒップホップユニットとして初めての日本武道館ワンマンライブを行い、日本にヒップホップ文化を広く浸透させた。2025年2月に発売された礼賛のアルバム「SOME BUDDY」にメンバーのRYO-Z、FUMIYAとともに参加し、さまざまなライブイベントに出演している。

Wez Atlas

Wez Atlas

プレイリストのテーマ
「My Favorite Pharrell Tunes」

選曲の理由 / ファレルの魅力

ファレルはアーティスト、プロデューサー、デザイナーとして常にカルチャーの常識や限界を更新し続けてる人物だと僕は思います。自分の“好き”を貫いて楽しんでる姿が、同じクリエイターとしてめちゃくちゃ尊敬します。ハイピッチでセクシーなボーカルが癖になる「Frontin'(feat. JAY-Z)- Club Mix」とか、時代を象徴するアンセムの「Alright」も普段からたくさん聴いてます。他にも好きな曲で「これ、ファレルプロデュースなんだ」って後から気づくほど彼はたくさんの名曲に携わってて、本当に凄いです。唯一無二の存在だと思います。

映画「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」のタイトルにちなんで、最も大切にしている人生の“ピース”は?

“モノ”という意味での“ピース”はあまり浮かばないのですが、「A piece of wisdom = ひとつの知恵」という意味で、生きるための知恵を日頃からYouTubeや本なり、いろんなリソースから集めることはとても好きです。それこそファレルのポッドキャスト「OTHERtone」や、リック・ルービンとファレルのインタビュー動画などもいつも散歩しながら聴いてます。

プロフィール

Wez Atlas(ウェズアトラス)

東京を拠点に活動するヒップホップアーティスト。2021年6月にリリースしたstarRoをプロデューサーに迎えたシングル「Zuum!」は、Spotify Japanの公式プレイリスト「Next Up」のカバー、さらに「Tokyo Super Hits!」に選ばれた。2021年7月に1stミニアルバム「Chicken Soup For One」を発表。収録曲「Overthink」はストリーミングサービスで100万再生を突破した。最新作は2025年1月リリースのシングル「My Village feat. Skaai」。

EXILE NAOTO
(EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS、HONEST BOYZ)

EXILE NAOTO(EXILE、三代目 J SOUL BROTHERS、HONEST BOYZ)

プレイリストのテーマ
「ダンス」

選曲の理由 / ファレルの魅力

私が20代の頃によく踊っていた楽曲、ダンサーだった頃にショーケースで使用したことのある楽曲でまとめました。
HIPHOPやFUNKというジャンルにとらわれず、“ファレル・ウィリアムス”というジャンルを確立しているところに惹かれております。
それは音楽だけでなく、ファッションでも活躍されているように、いろんな垣根を飛び越えて、一つのスタイルにできるところが素晴らしいと思います。

映画「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」のタイトルにちなんで、最も大切にしている人生の“ピース”は?

ダンスです。

EXILE NAOTOや佐野玲於、VERBALも出演。HONEST BOYZ「TOKYO DIP feat. PHARRELL WILLIAMS」ミュージックビデオ

プロフィール

EXILE NAOTO(エグザイル ナオト)

1983年生まれ、埼玉県出身。EXILE、三代目 J SOUL BROTHERSのパフォーマーで、HONEST BOYZのメンバー。俳優業、アパレル業にも進出している。EXILEとしては2022年12月にアルバム「POWER OF WISH」をリリース。三代目 J SOUL BROTHERSとしては2024年11月から12月にかけてドームツアー「三代目 J SOUL BROTHERS LIVE TOUR 2024 “ECHOES OF DUALITY”」を行い、2025年2月にシングル「What Is Your Secret?」を配信リリースした。

オカモトショウ(OKAMOTO'S)

オカモトショウ(OKAMOTO'S)

プレイリストのテーマ
「OKAMOTO'Sでカバーしてみたいファレルの曲」

選曲の理由 / ファレルの魅力

ファレルのフィルターを通すと、どんなロックナンバーも“ファレルのロック”に変わるところが面白くて、パッと聴いただけで「これファレルでしょ!?」ってわかるサウンドなのが本当にすごいところだと思ってます。
引き算の魔術なのか、掛け算の美学なのか、彼の頭の中でどういう方程式をとってるのか気になります。
なので、「OKAMOTO'Sでカバーしたら面白いと思ってるファレルの曲」という縛りで選曲してみました。リフがカッコよかったりメロディが良い、ちょっとサイケデリックな曲を中心に選びました。でも選びきれないですね、いい曲ばっかり。

映画「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」のタイトルにちなんで、最も大切にしている人生の“ピース”は?

俺が最も大切にしている人生の“ピース”はOKAMOTO'Sです。15周年を迎えて、改めて中学の同級生4人で今も演奏できる奇跡と、好きなことだけを誰に媚びることなくやり続けられてること、夢しかないなと思ってます。4人で世界に轟くヒットソングを作って長い世界ツアーを回りたいと思っています。15年やってきたけどまだ34歳、ここからまだなんでもできるしどんな夢も叶えられると思ってます。4人で行けるところまで走っていきたいです。

プロフィール

オカモトショウ

1990年生まれ、アメリカ・ニューヨーク出身。ロックバンドOKAMOTO'Sのボーカリスト。2021年に初のソロアルバム「CULTICA」をリリースした。OKAMOTO'Sとしては、2025年1月にデビュー15周年を記念した10枚目のオリジナルアルバム「4EVER」を発表。6月に東京・日比谷公園大音楽堂(日比谷野音)でワンマンライブ「OKAMOTO'S 15th Anniversary FORTY SEVEN LIVE TOUR -SPECIAL FINAL- at 日比谷野外大音楽堂」を行う。

佐野玲於(GENERATIONS)

佐野玲於(GENERATIONS)

プレイリストのテーマ
「SUN OF A PHARRAOH」

選曲の理由 / ファレルの魅力

ストリートダンスを始めた幼少期にPharrellの音楽と出会いました。ミュージシャンの顔、プロデューサーの顔、ファッションアイコンとしても幅広いジャンルで支持されていて、自分達の世代は多大なる影響を受けました。
今でも現役バリバリで、音楽、ファッション問わず様々な分野でPharrellらしいコミュニティの広げ方や表現の落とし込み方で、世代問わず世界中の人々を魅了し続けていてくれています。
10代の頃からお世話になっている先輩であり友人のNIGO®︎さんのご紹介で何度かPharrellさんとご一緒させていただく機会がありましたが、どんな方にも低姿勢で、日本人や日本の伝統的文化への興味関心やリスペクトを感じる方で、世代を超えて愛される理由がわかる方といった印象です。
今回選んだプレイリストの楽曲は客演参加も含めて好きな曲が多く、選定が難しかったのでランダムに再生したくなった曲を選びました。
「Airplane Tickets」は最近の楽曲ですが、海外に行く際に必ず聴きたくなる曲です。
「Frontin'」は子供の頃、The Neptunesのアルバムが好きでその中でも上位に好きな楽曲。Louis VuittonのショーのアフターパーティーでJAY-Zとサプライズでパフォーマンスもしていて、最前列ではTylerが子供のようにはしゃいで鑑賞していて色んなエモさが大爆発しました。
「Drop It Like It's Hot」はストリートダンスを始めた頃の師匠がショーケースで使っていました。今でもその当時のダンスとサウンドがカッコよくて頭にこびりついています。
「IFHY」はTyler the creatorを中高生くらいの時に知り、聴いていた楽曲です。TylerもまたPharrellに影響されて育ったアーティストです。
「Can I Have It Like That」も子供の頃、先輩ダンサーが使っていた曲。トラックも好きすぎてインストも聴いたりしていました。

映画「ファレル・ウィリアムス:ピース・バイ・ピース」のタイトルにちなんで、最も大切にしている人生の“ピース”は?

人と人との繋がりですね。
ストリートダンスを始めるまでは趣味や特技と言えるもの、とにかく没頭出来るものは何もありませんでしたが、ストリートダンスに出会い恋をするように熱中し、一人っ子の自分の周りにはダンサーの先輩、言わばお兄ちゃんのような人達が沢山できました。
子供の僕からすると、自分より踊れてたくましく、知識豊富でダンスから音楽まで何でも教えてくれたり、踊れる機会や環境を作ってくれました。
そのおかげで今の自分がいると思います。
熱中できる好きなものがあれば、その純粋な好きという理由が人を呼び寄せ、新しい発見や、成長の場となり人生は豊かになっていくのだと感じています。

プロフィール

佐野玲於(サノレオ)

1996年生まれ、東京都出身。GENERATIONSのパフォーマー。2012年11月にGENERATIONS from EXILE TRIBEのメンバーとしてメジャーデビュー。2025年2月にメンバーそれぞれがプロデュースしたGENERATIONSの楽曲を配信リリースする企画「PRODUCE 6IX COLORS」がスタート。同年9月から12月にかけて全国ツアー「GENERATIONS LIVE TOUR 2025 "6IX SENSE"」を行う。音楽活動の傍ら、映画「虹色デイズ」やドラマ「インフォーマ -闇を生きる獣たち-」に出演するなど俳優としても活躍している。