μ's、ファイナルライブ2DAYS完遂「いまが最高！」

3月31日、4月1日に東京・東京ドームにて、μ'sのファイナルライブ「ラブライブ！μ's Final LoveLive!～μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪～」が開催された。本稿では4月1日の模様をレポートする。

会場には彼女たちの晴れ舞台を観届けようと数多くの「ラブライブ！」ファンが集結。「ラブライブ！」シリーズの関連楽曲が40曲以上披露されたほか、曲間ではμ'sのこれまでの活動を振り返る映像が上映され、オーディエンスは約6年にわたる彼女たちの歩みを噛みしめながらライブを見守っていた。

ファイナルライブの1曲目は、まだμ'sというグループ名が決まっていなかった時期に彼女たちがリリースした1stシングル表題曲「僕らのLIVE 君とのLIFE」。2曲目にはTVアニメ1期のオープニングテーマ「僕らは今のなかで」が披露され、会場内には怒号のような歓声がこだまする。最初のMCで1人ひとり自己紹介をする間、オーディエンスは各メンバーが担当する色のペンライトを振って温かい声援を送っていた。「友情ノーチェンジ」ではメンバー9人がトロッコに乗り込み、オーディエンスに手を振りながら同曲を熱唱。ライブ序盤を一気に駆け抜けていった。

曲間のムービーが上映された後には、メンバーが4thシングル「もぎゅっと"love"で接近中！」のジャケットイラストの衣装に着替えて登場。同曲での新田恵海によるソロパートでは会場中のペンライトがオレンジ一色に染まる。またメドレーパートでは「ユメノトビラ」「これからのSomeday」「Love wing bell」といったTVアニメの挿入歌として使用された楽曲がノンストップで届けられた。

ライブが中盤に差し掛かると、グループ内のユニットコーナーが展開された。Printempsとして登場した新田、内田彩、久保ユリカの3人はこの日のために新調した衣装をアピールし、「WAO-WAO Powerful day!」を含む3曲を元気いっぱいに歌唱。対して三森すずこ、飯田里穂、楠田亜衣奈の3人からなるlily whiteは、歌謡曲風のミドルテンポのナンバー「思い出以上になりたくて」をしっとりと歌い上げてオーディエンスを魅了した。「BiBi」のメンバーである南條愛乃、Pile、徳井青空は“BiBiコール”を要求してオーディエンスから声を引き出し、一体感のあるパフォーマンスを繰り広げた。

ライブ後半、劇場版「ラブライブ！The School Idol Movie」の挿入歌である「Angelic Angel」では、9人が和装に衣装を変えてステージに登場。「だってだって噫無情」歌唱時にはステージ上に火柱が上がり、観客の高揚感を煽った。MCで徳井が「もっともっとみんなと歌いたいな、踊りたいな」と甘えてみせ、オーディエンスを景気付けるとライブは終盤へ。飯田による振り付け講座のあとに披露された「SUNNY DAY SONG」では、オーディエンスが一体となってペンライトを振って踊り、ステージ上に声援を送る。ドーム内が一体感に包まれる中、μ'sはファイナルライブの本編を終えた。

ライブがアンコールに突入するとメンバー1人ひとりがオーディエンスに感謝の言葉を送る。新田は、TVアニメ「ラブライブ！」の中で3年生メンバーが劇中の学校を卒業することになぞらえて「μ'sは限られた時間の中で精いっぱい、輝く女の子たちです。これからは少し形を変えていくかもしれません。みんながμ'sや『ラブライブ！』を愛してくれたら、この輝きはずっと続いていきます。私たちはずっとμ'sです。約束はできないけど、またみんなに会いたいと思っています。また会う日まで、みんなファイトだよっ！」とオーディエンスに声をかけた。ダブルアンコールでは会場に巨大な花のセットが登場し、劇場版「ラブライブ！The School Idol Movie」での演出を再現する形で、μ'sの9人は「僕たちはひとつの光」を熱唱した。彼女たちの歌唱が終わってもオーディエンスは同曲を合唱。最後は同曲の歌詞である「いまが最高！」の声を合わせ、μ'sのメンバーがステージを降りるのを見送った。