yosugalaがTOY'S FACTORYよりメジャーデビュー。1st EP「No Border」を3月18日にリリースした。
2022年6月の活動開始からおよそ3年半でメジャーの切符をつかんだyosugala。高いパフォーマンス力と心に刺さる楽曲で、すでにアイドルシーンでは一定の評価を得ている彼女たちだが、メジャー第1弾作品となる「No Border」の収録曲「マスカレイドナイト」が現在放送中のテレビアニメ「闇芝居 十六期」のエンディングテーマに採用されたことでさっそくアニメファンからの視線も集めており、さらなるリスナー層の拡大が期待される。
インディーズ時代からyosugalaの活動に強い信念を持って臨んでいた黒坂未来、汐見まとい、未白ちあ、君島凪の4人は、メジャーでの活動についてどのような思いを抱えているのか? EPリリースに向けて準備を進める彼女たちに話を聞いた。
取材・文 / 臼杵成晃撮影 / 佐々木康太
yosugala、ついにメジャーデビュー
──yosugalaは昨年12月にTOY'S FACTORYからメジャーデビューすることを発表しました。さかのぼって昨年6月、野音ワンマンをレポートした際に、4人が土下座をする謎のカットを密かに入れていましたけど……(参照:yosugala、晴天の野音で迎えた3周年)。
汐見まとい ああー!
黒坂未来 知ってます。
──実はこれがトイズの担当さんへの「よろしくお願いします!」の挨拶だったという(笑)。ようやく伏線を回収することができました。要するに皆さんとしてはメジャーデビューすることを知らされてから約半年間にわたって準備を進めていたわけですよね。まずはこの半年間の心境をお聞きしておきたいなと。
汐見 その土下座のときは本当に「末長くよろしくお願いします」という気持ちで。それ以前からメジャーデビューについては意識していたので、どうかよろしくお願いしますという。
──もともと皆さんとしてはメジャーで活動したいという気持ちがあった?
汐見 そうですね。アイドルとしてやるからには、ずっと同じところでくすぶりたくはない、ちゃんとステップアップしたいという気持ちがありましたね。
──今はインディーズでも大規模な活動をしているアーティストは多いですよね。別のグループがメジャーリリースを発表したときに「特典会はどうなるんだ?」という声がめちゃめちゃ多くて「気になるのはそこなんだ?」と思いましたけど、実際どういう違いがあるのかは今わかりにくい。大きな違いはなんだと思いますか?
黒坂 私たちで言うと、メディア露出が一気に増えた。できることが増えました。
汐見 うんうん。それは顕著に感じています。
──さっそく深夜のテレビ番組(テレ東「超超音波」)に出演していましたけど、あれは「メジャー仕事だなー」と感じました。
未白ちあ バラエティ難しいな……って思いましたね(笑)。
君島凪 ファーストサマーウイカさん(番組MC)のすごさを実感しました。短い時間でおいしく料理してくれて、本当にありがとうございます。
──番組収録、どうでした?
未白 待ち時間長いんだなって。
君島 あははは。
──メジャーに対する理想と現実のギャップのようなものは、今のところない?
汐見 別にメジャーだからといって急に全知全能になるわけじゃないと思っていたので、ただただ「こんなお仕事ももらえるんだー」といううれしさのほうが大きいです。こんなに早くタイアップをいただけるとも思っていなかったし。ほかのメジャーデビューしたアイドルさんと比べても、これが当たり前じゃないことはわかっているので、すごくありがたい高待遇だなって。
──レーベルのチームの皆さんはどうですか?
汐見 本当にお優しい……。すごく手厚い。
未白 いろんなことさせてもらえてうれしいです。衣装もいろいろと試させてもらったり。
汐見 ミュージックビデオをどんどん出してもらえるのもすごくありがたいです。前までは全然できなかったので。
「いや、変わらんが?」
──1月にはメジャーデビューを記念したワンマンライブがありました(参照:yosugala決起集会、メジャーで戦う決意を誓う「一番雄弁なのはステージの上であるべき」)。
汐見 すごくハッピーなライブになったし、やっぱり変わらないなと思いました。メジャーデビューしてもうちらの本質は変わりませんよ、ってことはちゃんと示せたかなと思いますね。それを伝えたいと思ってたし、伝えてほしいっていうのはプロデューサーからも言われてた。
──それはライブパフォーマンスからも4人のメッセージからも伝わりましたが、裏を返せば「変わるかもしれない」という不安が4人の中にもあった?
汐見 メジャーデビューしたからといって、そんな人が変わるようなことはないと思うんですけど、ファンの方からはすごく言われていたんです。「いや、変わらんが?」みたいな。そんな簡単に変わったら苦労しないから人は。
未白 「売れないで」みたいな声もあったし。いやいや、すみません。
未白・汐見 売れます!
君島 「遠くに行っちゃうのが寂しい」みたいな。
黒坂 うん。「遠くに行っちゃう……」という声はけっこう多いかも。
──アイドルだとそこが大きいメジャーの線引きになるからこそ「特典会は?」みたいな声が上がるんだと思いますし、演者側が「距離ができてしまう」という不安を感じてしまう気持ちもわからなくはないです。yosugalaはそういう不安や戸惑いはなかったと。
未白 何に戸惑えばいいかわからないというか、何が変わるかも具体的にはわかっていなくて。どういう自覚を持てばいいのか、どういう準備をしたらいいのか、自分たちではわからなかった。いっぱいお仕事が増えてきて、与えられたことを一生懸命こなしていたら今日になった、みたいな。めっちゃ早いです。デビューが決まってから。
──なるほど。露出が増えることで1つ気になっていたのが、君島さん、ずっとyosugalaとして活動していることを親に知らせていないと言ってましたけど、メジャーデビューとなるとさすがに?
君島 いや、まだバレてないです。
──えっ?
君島 それ周りからはめっちゃ言われるんですけど、まだ全然バレてないです。バレたらバレたで面白いかなって。
yosugala楽曲制作のプロセスは
──音楽面で言うと、メジャーデビューEP「No Border」からさっそく大きく変化した部分と変わらない部分、両方が同居した作品になっていますよね。制作プロセスにはやはり変化があるのでしょうか。
未白 そんなには変わってない?
汐見 うん。ただ、例えば今回はアニメタイアップがあるじゃないですか。アニメの雰囲気に寄せて作る……自分らが100ではないという作り方は初めてでしたけど。「アニメの世界観とyosugalaをどうミックスさせようか」という作り方は新しいなと思ったし、「マスカレイドナイト」はそうしないと生まれなかった楽曲なので、そこは今までとは違いますね。
──yosugalaの楽曲制作にはメンバーの意見が反映されているんですね。
汐見 ふんわり聞かれる程度ですけど。
未白 「次はどんなの作ればいいかな」と聞かれて「お客さんとみんなで歌える曲がいいです」って答えたりとか。
──ライブで歌っていて感じた「こういう場面に合う曲を」「このパターンの曲があるから、こういうパターンの曲を」という意見を伝えるような?
汐見 そうです、そうです。「ライブの締めになる曲が固定されてきちゃってるから、別の締め曲が欲しい」とか「ダークな楽曲が今ちょっとバランス悪いから欲しい」とか、ライブのピースを埋める感じで。
黒坂 うん。「セットリストのここにはまるミドルテンポの曲があるといいよね」みたいな。
──すごく健全ですね。それがメジャー体制になっても変わっていない?
汐見 はい。「ハルカカナタ」は「メジャー1曲目、どんな曲が欲しいですか」というミーティングがまずあって、各々の意見を出し合ってできた曲です。



