2026年3月に突如シーンに現れたIO、RENKI、AKITO、RYOHA、KOTAROからなる、平均年齢17.2歳の5人組ボーイズグループ・VIBY(バイビー)。彼らはBTSやTOMORROW X TOGETHERらグローバルスターを発掘したキム・ミジョンによる新レーベルRii.MJ(リ・エムジェイ)の第1弾アーティスト。3月18日にプレデビュー曲としてCrystal Kay「恋におちたら」のリメイクをリリースした。
VIBYはミジョンが自ら日本全国に足を運び各地でスカウトしたメンバーで構成されている。デビューに向け韓国で修行を積み、アーティストとしての一歩を歩み出した。「恋におちたら」のミュージックビデオは、「リリイ・シュシュのすべて」「キリエのうた」などで知られる映画監督・岩井俊二のディレクション。岩井らしい質感の映像の中で、5人はナチュラルな姿を見せている。
音楽ナタリーはプレデビュー前のVIBYのメンバーを取材し、フレッシュな魅力あふれる5人にデビューを迎える心境や今後の目標などをじっくり語ってもらった。
取材・文 / 岸野恵加撮影 / Kyutai Shim
5人の自己紹介
──VIBYはまったく異なる道を歩んできた5人で結成されたグループですよね。まずは、皆さんの経歴をそれぞれ教えてください。
AKITO 18歳のAKITOです。札幌出身で、高校に入学してすぐの頃、地元を歩いているときにミジョンさんから声をかけていただきました。もともとダンスを少しやっていて、将来何かで有名になりたいという思いはあったのですが、明確に「これ」とつかめてはいなかったので、すごくありがたいタイミングでしたね。
RYOHA 16歳、石川県出身のRYOHAです。僕は少しブレイクダンスをしていて、先生に誘われて参加した大阪のイベントでミジョンさんにスカウトしていただきました。元はダンスの先生になることが夢で、芸能活動にはあまり興味がなかったのですが、友達や先生に背中を押してもらってRii.MJプロジェクトへの参加を決意しました。
RENKI 兵庫県出身、18歳のRENKIです。僕は中学2年生の頃、母と兄がある人に会いに行くというのでついて行ったんです。その相手がミジョンさんで、このプロジェクトに声をかけていただきました。芸能の道には正直あまり興味を持っていなかったのですが、詳しく話を聞いているうちに、韓国に行けるのと、ほかのメンバーと共同生活するのが楽しそう!と思って参加を決意しました。
IO 京都府出身、19歳のIOです。僕はずっと野球をやっていたんですが、ある日テレビで観たBTSさんの映像を観て、アーティストになりたいと思うようになりました。韓国の事務所をいくつか受けたものの不合格で、諦めず日本で練習をしていた頃に、ミジョンさんにお声がけいただきました。ミジョンさんは、僕が韓国の事務所を受けた際に僕のプロフィールを見てくださっていたそうで、うれしい再会でしたね。
KOTARO 北海道出身、15歳のKOTAROです。5歳からずっとダンスをやっていて、ヒップホップやバレエ、ジャズなどさまざまなジャンルを経験してきました。最初はダンサーになろうと思っていたのですが、ある日、レッスンでミジョンさんから声をかけていただいたことをきっかけに歌もやってみたいという思いが芽生えて、アーティストになる夢を持ちました。
キム・ミジョンはどんな人?
──皆さんが1つのチームとして動き出したのはいつ頃ですか?
IO ちょうど1年くらい前です。それまではほかの練習生たちと一緒に12人でトレーニングを重ねていたのですが、1年前からはこの5人で練習の日々を送ってきました。練習生の頃から5人で一緒にパフォーマンスをする機会が多くて、特にかわいいコンセプトのさわやかな楽曲をよく披露していました。
AKITO 韓国で2年くらいトレーニングを積んで、今は東京を拠点に活動しています。
RYOHA トレーニング期間は大変なことが多かったです。レッスンは朝から晩まで入っていたよね。
IO うん。メンバーの中で役割を決めていて、僕がリーダーと、みんなのボーカルをチェックする担当。そしてダンス歴の長いKOTAROがダンスリーダーをしてくれています。
KOTARO みんなのダンスを見ながら、僕が「ここをこうしたほうがいいよ」とアドバイスしたりもします。
──ちなみに、ほかの皆さんの役割は?
RYOHA 俺は撮影かな?
IO あとは、(KOTAROを指差して)音楽係で……。
RYOHA 音楽を流す係ね(笑)。
RENKI (AKITOを見て)僕たちは……。
AKITO 言われたことに従う係です(笑)。
──(笑)。ミジョンさんから直接教えを受ける機会も多かったのでしょうか?
KOTARO 韓国での練習期間中は毎月月末評価があり、ミジョンさんから細かくダンスやボーカルへのアドバイスなど、フィードバックをいただきました。
RENKI 毎回、記憶に残った練習生の名前をミジョンさんが2、3人挙げてくださるんです。自分の名前が呼ばれたときは「わー!」と大喜びしていました。
IO 初めは本当に怖くて……前月の月末評価で失敗してしまったときは、手を震わせながら次の評価に臨んでいました。でも、東京で活動し始めてからはミジョンさんとの距離もさらに縮まって。今はすごく優しい方だと感じています。
──なるほど。皆さんの中には、もともとアーティストを志していなかった方もいると思いますが、長期間にわたる厳しいトレーニングをどのような思いで乗り越えたのでしょうか?
RENKI 僕はキックボクシングをやっていたこともあって、つらいことがあっても逃げない姿勢が染み付いていると思います。歌もダンスも何もやってこなかったので、当然周りのみんなより実力が足りなかったんですが、絶対に負けたくなくて。「まずはこの子に勝とう!」とその都度目標を決めて、日々のモチベーションを保っていました。
生まれる前に発表された曲でプレデビュー
──VIBYというグループ名は「Voyage Into Bright Youth(輝く青春の旅路)」を意味するそうですが、自分たちとしてはグループの魅力をどのように捉えていますか?
IO メンバー全員が10代なので、フレッシュでさわやかな自分たちを見せられるところだと思います。
AKITO ほかのアーティストさんの映像なども含め、メンバー間でいろんな動画を共有し合ったりして、常にさわやかな表現を研究していますね。
──プレデビュー曲は、Crystal Kayさんが2005年にリリースしたヒット曲「恋におちたら」のリメイクです。皆さんが生まれる前の楽曲ですが、リメイクすることを知ってどう感じましたか?
KOTARO お母さんに連絡したらすごく喜んでくれました。日本の皆さんにとって思い出が詰まっている、とても意味がある曲なんだなと感じました。
IO 僕も家族に報告したら、2歳上の姉が、昔から聴いていて一番好きな曲だと言っていたんですよ。それを聴いてすごくうれしかったですね。
──新たなアレンジが施され、皆さんのナチュラルな歌声が際立つポップソングとして再解釈されています。制作はどのように進みましたか。
KOTARO 5人でハモリを入れるパートも多いので、そのあたりを重点的に練習しました。
RYOHA レコーディング前のレッスンで、ディレクションでどんなことを指摘されるかをあらかじめ教えてもらえていたので、本番もスムーズに進んだ記憶があります。
AKITO 僕はヘッドフォンをして、歌った声がすぐに耳から聞こえてくるというレコーディングの環境になかなか慣れなくて……。ヘッドフォンを片方だけ耳から外して歌うなど、自分なりに歌いやすい方法を模索しながら進めました。
IO 完成した音源を聴いたときに、練習でのみんなの声とは少し違った雰囲気が引き出されていると感じました。ディレクションでこんなに変わるんだ?と驚きましたね。
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MVの監督は岩井俊二、注目してほしいシーンは

