いぎなり東北産2ndシングル「デコ!」インタビュー|ギラギラ輝くギャル魂と反骨精神

2025年に念願の東京・日本武道館公演を成功させ、さらにはメジャーデビューを果たしたいぎなり東北産。2015年からスターダストプロモーション仙台のレッスン生グループとして走り続けてきた中、結成10周年の節目に次のラウンドへ進んだ彼女たちは、「スターダストのいちおし」「かわいいを踏み台にしてバズりたいグループ」を合言葉に、メジャーのアイドルシーンでも強い個性を放っている。

メジャー2ndシングルの表題曲「デコ!」も、東北産らしいパンチの効いた1曲。平成ギャル文化をアップデートしたユーロビートナンバーだ。音楽ナタリーではメンバー全員へのインタビューを通して、この曲を含むシングル収録曲の注目ポイントを深掘り。「売れたい」と口々に話す彼女たちに、今後の活動に対する熱い思いを語ってもらった。

取材・文 / 土屋恵介撮影 / 佐々木康太

東北産の魂はギャル

──メジャー2ndシングル「デコ!」は、ユニークな歌詞が乗ったアッパーなダンスチューンですね。

橘花怜 「デコ!」は、平成ギャル文化を東北産らしくアップデートした曲で、かわいいだけじゃ終わらない、私たちの反骨精神も盛り込んだギラギラなユーロビートです。歌詞もダンスもキャッチーで、振付にはギャルピのポーズがあったりして、一緒に踊りやすい曲になっています。ぜひ皆産(いぎなり東北産ファンの呼称)と一緒に楽しく盛り上げて、人生をデコっていけたらいいなと思います。

──衣装が気合いの入った特攻服なのも特徴ですね。

北美梨寧 特攻服は私たちの勝負服なんですけど、今回はいろいろと“デコった”デザインになっています。

桜ひなの メンバーごとに異なる歌詞が袖に書かれているんですよ。

伊達花彩 キラキラの腕章もかわいいです。ボタンもメンバーカラーになっていて、着ていると気合いが入ります。

北美 ライブでは、これとは別にセーラー服をゴテゴテにデコった衣装を着ているんです。特攻服のときもそうですが、私たち自身も衣装に負けないくらい輝くぞ!って、強気な東北産を見せるつもりでいます。

いぎなり東北産

いぎなり東北産

──では、「デコ!」のお気に入りポイントをそれぞれ聞かせてください。

安杜羽加 私としては、楽曲のテーマが「平成ギャル」であることがまずうれしいですね。ギャルな自分はとても光栄です(笑)。これを機にギャルの東北産を皆さんに楽しんでもらって、ギャル文化をもっと盛り上げていきたいと思っております。私はこの曲で「男は結局ギャルが好き」というフレーズを歌っているんですけど、絶対そうだ!と思って23年間生きてきたので、このパートを担当できてすごくうれしいです。達成感があります(笑)。

藤谷美海 私は激しめのダンスがお気に入りです。踊っていて楽しくて、見せつけてやるぞ!って気持ちになります。好きな歌詞は、「ウチらは寝落ちでデコ覚醒」という部分。よくメイクしたまま寝落ちして、あ~って悲しい気持ちになるんですよね。でも「デコ覚醒」というフレーズが、寝落ちしてもいいんだ!って明るい気持ちにしてくれます(笑)。寝落ちさえも肯定してくれる「デコ!」に感謝です。

葉月結菜 私は「ウチらの反骨 デコで証明」という歌詞が気に入っています。東北産は反骨精神を持ったグループだと思っていて、東京には絶対に負けたくない、田舎だからってナメられたくないという思いを持って昔から活動してきました。それに、勝負ごとには絶対に勝ちたい、負けてもリベンジして勝つ、みたいな気概にあふれているんですよ。もともと東北産の魂はギャルだったんだと、「デコ!」の歌詞を読んで気付きました。最近は流行りに乗っかってかわいい曲も発表してきましたが、今回はやってやるぞ!という反骨精神が表れたカッコいい曲になっています。

吉瀬真珠 私が好きな歌詞は「根性・気合い・仲間史上主義」です。私の好きな少年マンガのようなフレーズで、すごく東北産に合っているなって。ここの歌割りをもらえてうれしかったですし、このマインドをずっと持っていたいです。

律月ひかる 私は「ウチらの骨はラーショで煮てくれ」という歌詞が好きです。ラーショはラーメンショップを略したギャル用語なんですけど、煮るという表現が面白いなって。でも私は「煮られたい」というより、「煮たい」側です。ラーメンを通じた愛情表現です(笑)。

北美 (笑)。私がいいなと思ったのは「デコって顔ナチュメはありえん」というフレーズ。私はメイクがすごく好きで、せっかくメイクするならバチバチにデコりたい人なんです。その私の気持ちが表れていて、すごくお気に入りです。

伊達 私は「『人生盛れ盛れ? そりゃ当然っしょ!?』デコれないヤツは寝て待て」という部分も好き。この歌詞を読んで、自分たちの生きる道は自分らでデコっていくんだ!と気合いが入りました。あと、サビがすごくキャッチーで、クセのあるところも気に入っています。

伊達花彩

伊達花彩

 サビに向かってどんどんアガっていく曲調がカッコよくて、聴いているとワクワクします。歌詞には「Wi-Fi(うぃっふぃ)」とか「ラーショ」とかギャル用語がたくさん入っていて、私は世代的に知らない言葉ばかりですが、この曲を通して学べてうれしいです。

 心にギャルを飼いたいとずっと思っていたので、このタイミングでギャルを学ばせていただけてとても楽しいです。

──心にギャルを飼うとは?

 人生いろいろあるけど心にギャルを飼うといいよ、みたいなアドバイスをSNSでよく見るんです。何事に対しても「大丈夫っしょ」「盛れ盛れ~」みたいに言える精神を「デコ」を通して身に付けたいです。

橘花怜

橘花怜

これまでの人生で一番輝いた瞬間は?

──冒頭の「光度3億ルーメンの夜へようこそ」も、この曲を象徴する印象的なフレーズです。そこでこの歌詞にかけて、「人生の中でこの瞬間、輝いていた!」というエピソードをそれぞれ聞かせてください。

安杜 私、5歳くらいのときが人生の中で一番くじ運がよかったんです。その頃にすべての運を使い果たしたくらい(笑)。ショッピングモールとかでガラガラのくじを回すと、1等しか引かなかったんです。

一同 すごーい!

安杜 怖いぐらいでした。あのときに宝くじを買ってれば!と後悔しています。くじ運の強い5歳の自分は輝いていましたね(笑)。

安杜羽加

安杜羽加

北美 私は小学生の頃にマーチングブラスバンドをやっていたんですけど、全国大会で金賞を獲ったことがあって、その会場が大阪城ホールだったんです。今振り返ると、小学生のときに大阪城ホールで金賞だなんて、“デコ”な人生だなと思います。いつか東北産の北美梨寧としても大阪城ホールに立ちたいです!

吉瀬 私が一番輝いたのは、お姉ちゃんになった日です。

一同 素敵!

吉瀬 幼少期の写真をよく見返すんですけど、お姉ちゃんになったあとの顔つきがそれまでと違うんです。妹という大切な存在が生まれたうれしさが、私の人生を変えた気がします。

吉瀬真珠

吉瀬真珠

藤谷 私の場合は、生まれた瞬間からギラギラ輝いていたと思います(笑)。あとは東北産に加入して、もんちゃん(桜)に手を引っ張ってもらって初めてステージに立ったとき。今も鮮明に覚えているくらい人生で一番緊張して、足がガクガク震えてしまったんですけど、お客さんが温かく迎え入れてくれました。あの瞬間、ギラギラ輝いて光を放っていたと思います。

葉月 私は去年の武道館ワンマンが終わったあと、父親から長文のLINEが来たときです。もともと父が芸能界に憧れていて、私はその夢を託される形で芸能界に入ったんですよ。なので父は東北産のことをすごく応援してくれていて、武道館のあとに「こんなに素敵な会場で、素敵なファンの方に囲まれてステージに立っている姿を見られて感無量でした」と伝えられました。武道館に立てたこと自体もうれしかったですが、ずっと支えてくれていた親に恩返しできたことが幸せで、その瞬間の自分は輝いていたと思います(参照:いぎなり東北産「武道館はゴールじゃなくてスタート」レッスン生のままたどり着いた夢のステージ)。

伊達 私も武道館に立てたときの自分が一番輝いていたと思います。すごく楽しくて、今までのライブの中で一番緊張せずにステージに立てたというか、よくわからない感覚でライブができたんです。とにかく幸福感で満たされていて、体の内側から輝いていた日でした。

 私は、日本武道館という夢をみんなで叶えたあと、この先もこの9人で大きい夢を描いていいんだ!と思えた瞬間から、毎日がキラキラしている感覚があります。そのきらめきは現在進行形で、今この瞬間もとてもキラキラしています。それがすごくうれしいです。

いぎなり東北産

いぎなり東北産

 私も現在進行形で人生がギラギラしていると思っています。大好きな家族や素敵なメンバーに囲まれて、幼少期からの夢だったアイドルとしていろんな夢を叶えている。そしてこれからの未来も明るいと感じているんです。今世の自分はいいことしかないなって。神様、キラキラな人生をありがとうと思っています。

律月 私は「人に愛されているな」と感じたときにキラキラしていると思います。自分のことを“人間界に間違って来ちゃった存在”だと思っているんですけど、人からの愛を感じると人間界も悪くないなって。数年前に自分の好きなテーマパークで生誕イベントをやらせていたときは、好きな場所で好きな服を着て好きなことをして、たくさんの方からの愛を感じられてすごく幸せでした。