近松門左衛門の心中物を、FUKAIPRODUCE羽衣・
開幕に際し、演出・作詞・音楽を手がけるFUKAIPRODUCE羽衣の糸井幸之介は「うやむや、うやむや、ですが、人間が居て、感情があって、心があるとするならば、こういうお芝居もあるよね、というような作品に、なるかどうかは分かりませんが、なりますように。なりますように」とコメント。
監修・補綴を手がける木ノ下歌舞伎主宰の
糸井幸之介コメント
心中天の網島を、リクリエーションして、色々、初演と変えたり、初演のままだったり、するのですが、初演と変えたと思ってるところが、根っこ、初演のままだったり、初演のままだと思ってるところが、根っこ、すっかり変わっていたり、するものです。
つまり、自分のことなんて、分かんないんです。
やってみなきゃ分かんないし、やってみたって分かんないんです。
と、不倫や、心中の、お話しを作ろうとしてるのだから、当たり前に前提にしなきゃいけないことを、やっと、今、本番前日に感じております。
うやむや、うやむや、ですが、人間が居て、感情があって、心があるとするならば、こういうお芝居もあるよね、というような作品に、なるかどうかは分かりませんが、なりますように。なりますように。
木ノ下裕一コメント
この作品は、近松門左衛門と、糸井さんとの、共作です。
二年前の初演時、僕は、近松と糸井さんとの仲を取り持つ仲人役だったのですが、今回のリクリエーション版では、ふたりはすっかり仲良くなって、心おきなく喧嘩のできる関係で、ガシガシと創作していきました。
「リクリエーション版」という冠に相応しく、台本の一部を新たに書き換え(糸井さんの作家性が光るシーンになってます)、舞台美術をグレードアップさせたり(島次郎さんらによる息をのむほど素晴らしい美術)、芝居の一つひとつを再検討してきました。そして、ロームシアター京都による、至れり尽くせりのバックアップによって、落ち着いて、着実に、丁寧に作ることができました。だから、正しくは、近松と、糸井さんと、京都という土地の、共同創作と言ったほうがいいのかもしれません。
一年半かけて代表作六演目を連続上演する、創立10周年記念企画「木ノ下"大"歌舞伎」の大トリに相応しい作品に仕上がっています。
とにもかくにも、見なきゃ損することは請け合います。
木ノ下歌舞伎「心中天の網島ー2017リクリエーション版ー」
2017年10月5日(木)~9日(月・祝)
京都府 ロームシアター京都 ノースホール
2017年10月20日(金)~22日(日)
三重県 三重県文化会館 小ホール
2017年10月28日(土)・29日(日)
香川県 四国学院大学 ノトススタジオ
2017年11月1日(水)・2日(日)
宮崎県 メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) イベントホール
2017年11月6日(月)~18日(土)
神奈川県 のげシャーレ
作:近松門左衛門
監修・補綴:
演出・作詞・音楽:
出演:
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