テンミニ!10分でハマる舞台
海乃美月がストレートプレイ初挑戦、韓国ドラマ「悪の花」舞台化で“憧れの女性”に
大事なのは、チャ・ジウォンの“愛の持ち方”
2026年2月12日 17:00 PR舞台「悪の花」
2020年に韓国で放送されたテレビドラマ「悪の花」が、世界で初めて舞台化される。「悪の花」は、日本でも大ヒットしたテレビドラマ「愛の不時着」を手がけたスタジオドラゴン企画・制作によるサスペンスラブストーリー。骨太で硬質なドラマづくりに定評がある鈴木勝秀が脚本・演出を担う舞台版で、元宝塚歌劇団月組トップ娘役の
取材・
韓国ドラマの魅力はファンタジーを“日常”に落とし込められる演者の技術
愛した人を幸せにできる、ジウォンは理想の女性
そんな海乃が舞台「悪の花」で演じるのは、警察官でありながら、身分を偽って生きる指名手配犯の男だと知らずに愛してしまうチャ・ジウォン。海乃は「ジウォンはすごくピュアな人です。ヒソンと出会い、“条件”で好きになるわけではなく、直感的に恋に落ちてしまう。それは理想的な恋愛の形なのかもしれませんが、貫き通すのは難しいことだと思うんです。でも、ジウォンはヒソンと出会った頃の自分の感覚を大事にしながら生き続けている。だからこそヒョンスを最終的に救う存在になれると思っていて。ジウォンという女性を演じるうえで、彼女の“愛の持ち方”や、その人に対する“愛情の持ち方”が2人の関係性の要になるのではと考えています」と、役作りについて語った。
海乃は宝塚歌劇団在籍時から芝居巧者として知られ、月城かなととのトップコンビ時代には、成熟した芝居の掛け合いで、作品の面白さを観客に届けた。海乃は「いつも自分の考えに寄せて芝居をしてしまうところがあるのですが、ジウォンほど真っすぐな人はなかなかいないなと思いまして(笑)。私は物事を冷静に考えてしまうタイプなので、今回はあえて、自分と重ねすぎないようにしているかもしれません。ジウォンのような人が、愛した人を本当の意味で幸せにできる人だと思うので、私にとっては憧れの女性。理想の人を演じるような感覚でトライしています」と明かした。
ストレートプレイに初挑戦、いかに自分自身をのめり込ませられるか
また、海乃が本作で初めてストレートプレイに出演することもトピックの一つだ。その思いについて聞くと、「お稽古場の雰囲気が、ミュージカルの現場とは違うなと感じました。感情をオーバーに表現できるミュージカルは、お客様にとって親切な部分がありますが、今回はそうじゃない。自分の芝居だけで勝負する場に、どれだけ自分自身をのめり込ませてフォーカスできるかというのは、私にとっても大きな挑戦だと感じています」と言葉に力を込める。また「(舞台上に)余計なものがないので、会話で進めていく、ということを重点的にお稽古しています。『どんな事実が隠されていても自分からはヒョンスを突き放せない、彼を純粋に思う気持ちをしっかりとベースに持つことを大切にしよう』と、鈴木さんとはお話をさせていただきました」と、順調に稽古が進んでいる様子を見せた。なお、「ヒョンスのように他人を名乗って生きる選択肢が与えられたらどうするか」と質問を投げかけると、海乃は大きく目を見開いてから、にこやかに「私は家族や血のつながった人たちのことが大事なので、彼らを悲しませることになるのなら、自分の思いは断つと思います」と、ジウォンのような愛情の深さを見せた。
話題の韓国ドラマを、海乃をはじめ、元宝塚歌劇団雪組トップスターである水夏希、ヒョンス役のA.B.C‐Zの五関晃一、ヒソン役のSpeciaLの和田優希、そして久保廉、安西慎太郎、久保田秀敏、宮下雄也、みのすけ、羽場裕一と出自の異なる俳優が集まり、初めて舞台化する今回。海乃は、「16話分のドラマを2時間に凝縮しているので、正直、展開はかなり速いです(笑)」と率直に述べ、「ですので、事前に原作のドラマをご覧いただけると、登場人物たちのどの会話がピックアップされていて、そこから何をくみ取るべきなのかという推理も楽しめるのではないかなと思います。ドラマではBGMで雰囲気が作られることが多いですが、今回の舞台版ではそのようなことはありません。舞台上にいる俳優たちの息遣いや場の空気をリアルに体感して、私たちと同じように作品世界に浸りながら、ドラマとはまた違う感想を抱いてもらえるものになるのではないかなと思っています」と話した。
舞台「悪の花」
開催日程・会場
2026年3月6日(金)〜15日(日)
東京都 IMM THEATER
2026年3月28日(土)・29日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
スタッフ
原作:「悪の花」(製作:STUDIO DRAGON / 脚本:ユ・ジョンヒ)
脚本・演出:鈴木勝秀
出演
五関晃一 / 海乃美月 / 和田優希 / 久保廉 / 安西慎太郎 / 久保田秀敏 / 宮下雄也 / みのすけ / 水夏希 / 羽場裕一