本作は、2021年にイギリス・ロンドンで初演されたダニー・ロビンズ作によるホラーサスペンス。日本版は、
フォトコールでは、第1幕第2場の夕食会が始まる場面が披露された。舞台上に広がるのは、リノベーション中で塗りかけの壁や、大きな天窓、天体望遠鏡が目を引くモダンなリビング。スマートスピーカー、ベビーモニターといった便利なアイテムも並び、一見暮らしやすい家に見える。だが時折混じる環境音やモニター越しに聞こえるアナログな音が、どことなく不穏な空気を漂わせる。
当初はたわいもない話をしていた4人だが、ある出来事から、ジェニーが「毎晩2時22分になると赤ちゃんが寝ている部屋から男の足音が聞こえる」と打ち明ける。葵は深刻な面持ちを湛え、不可解な現象に困り果てたジェニーの心細さを体現。一方、夫・サムはそれをどこか取り合わず、演じる加藤は苦笑いを浮かべて軽やかに受け流す。
やがて、帰宅しようとするローレンとベンを、ジェニーが「2時22分までいてほしい。(その音が)聞こえるかどうか確かめて」と必死に引き留める。その瞬間、赤ん坊の泣き声が響き、暗転した舞台奥でデジタル時計の赤い数字がバラバラに点滅。その場は一気に、逃げ場のない不穏な空気に包み込まれた。
フォトコール後の囲み取材で、作品の内容について加藤は「知らなければ知らないほど面白い舞台になっているので、『知らずに来て』としか言えない。観たあと、もし誰かに話したい場合は、友達を誘って来てほしいです」と“ネタバレ厳禁”を呼びかける。南沢は「その代わり1回観たら絶対にもう1度観たくなる」と期待をあおり、松尾は「僕は妻にも言っていない。昔、見たら他人に回さなければならない“チェーンメール”が流行っていましたが、今回はその逆。誰かに言うと呪われる(笑)」とジョークを交えて念を押した。
葵は「緊張感のあるシーンの稽古中も、雰囲気は明るくて、楽しくやっていました。キャストの人数が少ないぶん、つながってる感じがすごく強かった」と振り返る。葵、南沢、松尾と初共演となる加藤も、食事や読書という共通の趣味で盛り上がったことを明かし、稽古最終日には皆で食事に行ったエピソードも披露。一方、松尾は加藤以外の2名と共演経験があり、加藤は「松尾さんを軸に集まってます(笑)」とコメント。また、現場では松尾が金平糖を配っていたことが加藤によって明かされ、これに松尾は「セリフも多く頭を使うので糖分が必要だと思って」と説明した。
また加藤の印象について問われると、松尾は「目力が強くて、たまに目を逸らしそうになる」と話し、葵も「あと、声が大きい」と続く。これに加藤が「サムがそういう役だし、僕自身も意外と地声が大きいよね(笑)」と反応する中、葵は「休憩時間にパソコンを開いて別の仕事をしていて大変そうでした」と裏側を明かす。さらに松尾から「よくスマホで魚の写真を見ていたよね」と振られると、加藤は「ワハハ、バレました?」と笑い、会話の絶えない和やかな現場の様子を伺わせた。
最後に加藤は、「最初に戯曲を読んだときは、途中までどこに向かっているのか想像もつきませんでしたが、最後まで読み終えた瞬間に鳥肌が止まらなかった。これを実際にどう演じるのか、立ち上げる前は不安もありましたが、キャストそれぞれが面白く演じることで作品がどんどん豊かなものになり、演出の森さんのおかげもあって本当に面白い形で今日を迎えられました。できる限り多くの方にご覧いただきたいなと思っています」と締めくくった。
上演時間は約2時間25分。公演は3月1日までシアタークリエ、6日から8日まで愛知・東海市芸術劇場、12日から16日まで大阪・SkyシアターMBSで行われる。
2時22分 ゴーストストーリー
開催日程・会場
2026年2月6日(金)〜3月1日(日)
東京都 シアタークリエ
2026年3月6日(金)〜8日(日)
愛知県 東海市芸術劇場
2026年3月12日(木)〜16日(月)
大阪府 SkyシアターMBS
スタッフ
出演
サム:
ジェニー:
ローレン:
ベン:
ミラー巡査:
スターリング巡査:
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Nico 🤗 @Nico05769543
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