南座のラインナップ発表会が、本日5月18日に東京都内で行われた。
耐震補強工事のため、2016年から休館していた京都・京都四條南座が、今年18年11月にいよいよ新開場する。ラインナップ発表会には松竹の安孫子正副社長、南座の藤田孝支配人、十代目
ラインナップとして発表されたのは、こけら落とし公演となる、二代目
その一つである5月開催の「京都ミライマツリ2019」は、“HARAJUKU CULTURE”で知られるASOBISYSTEM、「ギア-GEAR-」を手がけるART COMPLEX、そして「獅子王 SHI-SHI-O」でもタッグを組んだNAKED Inc.と松竹がコラボレーションした、観客席が舞台になる“未来型エンタテインメント”になると言う。詳細は続報を待とう。
出演者を代表して登壇した幸四郎は「南座が新しい歴史を作っていく幕開けに立ち会わせていただけて光栄です」と挨拶。さらに「京都という場所は歴史がありながら、一方で“新しもの好き”な場所ではないかと思います。先日この劇場の構造について説明をしていただきましたが、最新鋭の舞台技術、今までにない舞台演出ができるような構造になっていることは、さすが京都の劇場。南座らしいなと感じております。今から11月(の襲名披露)が楽しみであります」と感想を述べる。続けて「始まりだけに終わらず、今後もたくさん出させていただけるように精進して参りたいと思います。ラインナップを見る限り、来年9月まで私の入るところはございませんが……(笑)」と安孫子副社長に視線を送ると、会場からは笑いが起こった。
続く安孫子副社長は「幸四郎さんには全国を周っていただきますので、そのお役目が終わりましたら、南座でフル回転していただきたいと思っています(笑)」と笑顔でフォローしながら、「従来続いている顔見世をきちんと継承すると同時に、400年前、どういう思いでこの劇場が作られたかを考えながら、新しい発想で南座の公演を考えていきたい」と真摯に語った。
最後に藤田支配人が「南座400年の伝統を受け継ぎ、その魅力と価値を最大限に継承・発展させることを目標に、『伝統と新たな魅力が融合する』をコンセプトに掲げプログラムを組みました。ラインナップには伝統的な公演、一般演劇、新しいエンタテインメント、『超歌舞伎』のような伝統とテクノロジーの融合型公演もございます。このように、伝統的な演目から、伝統と新技術の合わせ技となる公演までを網羅して、新しい時代の劇場作りをしていきたい。京都から国内外へ魅力あふれるコンテンツを発信して、皆様にたくさんお越しいただきたいと思っています」と抱負を語り、会見を締めくくった。
南座 新開場記念 2018~2019 ラインナップ
「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」
2018年11月
「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」
2018年12月
「初笑い 松竹新喜劇 新春お年玉公演」
2019年1月
「喜劇名作劇場『喜劇 有頂天団地』」
2019年1月
「KYOTO EXPERIENCE!」
2019年2月
「坂東玉三郎特別公演」
2019年3月
出演:
「都をどり」
2019年4月
「京都ミライマツリ2019」
2019年5月
新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」
2019年6月
京都五花街合同公演 第26回「都の賑い」
2019年6月
還暦&噺家生活40周年記念「桂米團治 独演会」
2019年7月
OSK日本歌劇団「レビュー in Kyoto『SUMMER SPECIAL』」
2019年7月
「超歌舞伎公演」
2019年8月
出演:
「九月花形歌舞伎」
2019年9月
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