南座新開場祝し“お練り”、松本幸四郎が責任感「この火を消さないように」

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京都・京都四條南座の開場式および「南座新開場祇園お練り」が、昨日10月27日に京都で開催された。

京都四條南座の外観。

京都四條南座の外観。

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11月にいよいよ新開場する京都四條南座。座元である松竹株式会社から囃子方に大太鼓の撥が渡されると、“一番太鼓”の音が響き開場式はスタート。続いて、松本白鸚松本幸四郎市川染五郎による「寿式三番叟」が行われた。休憩を挟み、松竹の大谷信義代表取締役会長、迫本淳一代表取締役社長に加え、総勢100名の歌舞伎俳優たちが舞台に登場すると、坂田藤十郎が「これからも南座が幾久しく栄え、京の伝統文化として、また我が国が世界に誇る劇場として、愛され続けることを願ってやみません」と挨拶。場内は大きな拍手に包まれた。

続いて南座正面の四条通りで行われた“お練り”には、約1万5000人の観客が集まった。中村時蔵中村雀右衛門中村又五郎を先頭とした69名の歌舞伎俳優たちは、沿道のファンやビルの中から手を振る人々ににこやかな笑顔で応えていく。幸四郎は「ものすごい人の数で驚きました。参加した歌舞伎俳優の数もそうですが、こんなお練りは初めてです」と興奮した様子で語り、「11月に襲名公演をこの南座でやらせていただくのですが、新しく生まれ変わったこの南座の最初の1ページを刻むと考えると責任を感じます。やっと灯った南座の火を消さないように精一杯がんばりたいです」と気合いを見せる。一方、その息子の染五郎は、「今日、初めて南座の舞台に立たせていただいて、お客様との距離が近いと感じました」と開場式の感想を語り、11月からの襲名公演ではお客様と一体感のある芝居をしたいです」と目標を掲げた。

二代目白鸚、十代目幸四郎、八代目染五郎が襲名披露を行う「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」は、11月1日から25日まで京都四條南座にて。

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「南座発祥400年 南座新開場祇園お練り」

2018年10月27日(土)14:30~15:30 ※終了
京都府 四条通り 南座前~八坂神社西楼門前(祇園石段下交差点)

「當る亥歳 吉例顔見世興行 東西合同大歌舞伎」

2018年11月1日(木)~25日(日)
京都府 京都四條南座

出演:二代目松本白鸚、十代目松本幸四郎、八代目市川染五郎 ほか

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