EPADが目指す、舞台との新たな出会い方「舞台映像上映 Reライブシアター」時と場所を越えた“ライブ”体験を可能に

2020年に立ち上がったEPADは、文化庁や舞台芸術界と連携して進める、舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(Eternal Performing Arts Archives and Digital Theatre)。舞台芸術の新たな可能性の創出、収益化、利活用を目指して、多彩な展開を広げている。

2025年度は、「舞台映像上映 Reライブシアター」と銘打ち、一般観客を対象とした舞台映像の上映会が、8月から12月にかけて全国10会場で実施される。

EPADが推進する「Reライブシアター」とはどんなものなのか、どんな作品が上映されるのか? ステージナタリーでは「Reライブシアター」の楽しみ方について、上映会レポートや座談会などさまざまな角度から迫る。

構成 / 熊井玲

EPADとは?

EPAD

一般社団法人EPADが文化庁や舞台芸術界と連携して進める、舞台芸術アーカイブ+デジタルシアター化支援事業(Eternal Performing Arts Archives and Digital Theatre)の略称。EPADは、2025年3月時点で舞台芸術映像3861作品(権利処理サポート含む)、戯曲1032作品、写真やデザイン画など舞台美術資料26359点を取り扱っており、それらのデジタルアーカイブ化や利活用を進めると共に、収録、保存、配信、上映、教育利用などの標準化と、利用を可能にするための権利処理のサポートを行うことを通して、舞台芸術の収益力や対外発信の強化を支援することを目的として活動している。

「舞台映像上映 Reライブシアター」とは?

舞台映像上映 Reライブシアター

EPADは現在、「保存・継承」「情報の整理・権利処理サポート」「作り手と観客の新たなマッチング」「教育・福祉などへのパッケージ提供」「ネットワーク化と標準化」という5つの柱を中心に活動を展開している。
「舞台映像上映 Reライブシアター」はその中でも「作り手と観客の新たなマッチング」の可能性を広げる事業の1つで、2025年度はこれまで主に舞台芸術関係者向けに行われていた舞台映像の上映会を、広く一般向けにスタートする。「舞台映像上映 Reライブシアター」では全国10会場で、8作品の舞台映像が上映される(会場によって上映される作品は異なる)。

上映8作品

イキウメ「奇ッ怪 小泉八雲から聞いた話」
こまつ座「母と暮せば(2024 ver)」
椿組2024年夏・花園神社野外劇「かなかぬち」~ちちのみの父はいまさず~
東京芸術劇場「気づかいルーシー」
二兎社「ザ・空気 ver.3 そして彼は去った…」
蜷川幸雄七回忌追悼公演「ムサシ」
PARCO PRODUCE2024「リア王」
ヨーロッパ企画「来てけつかるべき新世界」

上映日程・会場

  • 2025年8月23日(土)香川県 レクザムホール(香川県県民ホール) 小ホール
  • 2025年9月14日(日)徳島県 徳島県立二十一世紀館 イベントホール
  • 2025年9月21日(日)福岡県 サザンクス筑後 小ホール
  • 2025年10月25日(土)宮崎県 都城市総合文化ホール 大ホール
  • 2025年11月1日(土)高知県 高知県立県民文化ホール グリーンホール
  • 2025年11月1日(土)三重県 三重県文化会館 中ホール
  • 2025年11月16日(日)兵庫県 福崎町エルデホール メインホール
  • 2025年11月29日(土)兵庫県 神戸文化ホール 中ホール
  • 2025年11月29日(土)福岡県 SAWARAPIA福岡県立ももち文化センター
  • 2025年12月20日(土)鳥取県 境港市民交流センター みなとテラス 市民ホール