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襲名披露祝賀会に1300人、松本幸四郎「襲名の“名”は“命”を引き継ぐこと」

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左から四代目松本金太郎、七代目市川染五郎、九代目松本幸四郎。

左から四代目松本金太郎、七代目市川染五郎、九代目松本幸四郎。

「高麗屋三代襲名披露祝賀会」が昨日11月26日に東京・帝国ホテルにて行われ、九代目松本幸四郎、七代目市川染五郎、四代目松本金太郎が取材に応じた。

来年2018年1月の「壽 初春大歌舞伎」、2月の「二月大歌舞伎」を皮切りに、京都・南座、大阪・大阪松竹座、愛知・御園座、福岡・博多座にて襲名披露興行を行う高麗屋の3人。直系の親、子、孫の三代での同時襲名は、1981年10・11月の歌舞伎座公演で、八代目松本幸四郎が初代松本白鸚を、六代目市川染五郎が九代目松本幸四郎を、三代目松本金太郎が七代目市川染五郎を襲名して以来37年ぶりとなる。

約1300人の招待客が訪れた祝賀会の前には囲み取材が行われ、襲名を控える3人が出席。二代目松本白鸚を襲名する幸四郎は、自身が現在の名跡を継いだ1981年の高麗屋三代襲名に触れ、「三代そろっての襲名は2度目になります。襲名の“名”は“命”を引き継ぐことであると、父(初代松本白鸚)もよく申しておりました」と述懐する。また、「私の人生もアディショナルタイムに突入しましたが、あわよくば逆転の可能性もある、それくらいの意欲と心意気を持ってやっていきたい」とスポーツになぞらえて答え、「メンタル面、フィジカル面、両方を養いながら白鸚として邁進していきます」と宣言した。

十代目松本幸四郎を襲名する染五郎は、現在の名跡で手がけた公演を振り返り、歌舞伎とフィギュアスケートのコラボレーションによる、ストーリー仕立てのアイスショー「氷艶 hyoen2017ー破沙羅ー」について言及。「スケートショーに歌舞伎の演出がマッチするのではないかとずっと考えていましたので、それがやっと実現してうれしいです」と顔をほころばせ、「来年から新たな名前を譲っていただけるということで、しっかりと恩返しをしていきたい」と誓いを立てた。

2人のコメントを受け、八代目市川染五郎を襲名する金太郎は「ほかの分野とのコラボレーションに挑戦していきたい」と意欲を見せると共に、「伝統を受け継ぎながら、自分なりの染五郎の道を切り開き、どんな役でもできる幅の広い俳優になっていきたいです」と抱負を述べた。

「壽 初春大歌舞伎」は2018年1月2日から26日まで東京・歌舞伎座、「二月大歌舞伎」は2月1日から25日まで同じく歌舞伎座にて上演される。

「壽 初春大歌舞伎」

2018年1月2日(火)~26日(金)
東京都 歌舞伎座

昼の部:「箱根霊験誓仇討 箱根山中施行の場 同白滝の場」「七福神」「菅原伝授手習鑑 車引 寺子屋」
夜の部:「双蝶々曲輪日記 角力場」、二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎 八代目市川染五郎 襲名披露 口上、「歌舞伎十八番の内 勧進帳」、「上 相生獅子 下 三人形」

「二月大歌舞伎」

2018年2月1日(木)~25日(日)
東京都 歌舞伎座

昼の部:「春駒祝高麗」「一條大蔵譚 檜垣 奥殿」「歌舞伎十八番の内 暫」「井伊大老」
夜の部:「一谷嫩軍記 熊谷陣屋」「木挽芝居賑」、二代目松本白鸚 十代目松本幸四郎 八代目市川染五郎 襲名披露 口上、「仮名手本忠臣蔵 祇園一力茶屋の場」

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