6月2日から26日まで京都・南座で上演される新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」の製作発表が、本日4月22日に東京都内で実施された。
昨年2018年に初演された本作は、
G2は「登山で例えると、ヒマラヤ級の大変さだった」と初演を振り返りつつ、「関西育ちなので南座に憧れていました。劇場が変わって新たな出演者も加わりますが、ヒマラヤに2回登る方の気持ちが少しわかった気がします(笑)」と胸の内を明かして記者たちの笑いを誘う。さらに2度目の上演に際して現時点でのプランを尋ねられると、「ブラッシュアップに尽きる。前回ご好評をいただいた場面はよりよくし、グレードアップ、シェイプアップできれば」と期待をのぞかせた。
南座公演に向けてG2と打ち合わせをしたと言う巳之助は「気付けば1幕目の打ち合わせだけで3時間かかりまして」と笑いを交えながら、「1度やったものをもう1度上演するだけではございません。南座のための『NARUTO』を改めて作り直します」とコメント。また初演で市川猿之助と片岡愛之助が演じたうちはマダラ役を、今回
本公演は基本的に、11:00に昼公演、16:00に夜公演が開演するが、6月10日にのみ18:00開演回が設けられる。これについて隼人は「18:00公演を行うことで、京都のお寺観光のあとで海外のお客様に劇場へ来ていただきたい」と意図を説明しつつ、「世界的に人気のある『NARUTO』を京都で発信する、という気持ちで臨みます」とコメント。また梅玉の登場について隼人は、「近年いろいろな歌舞伎の古典をやらせていただいていますが、その多くを梅玉のおじさまに教えていただいた」と明かし、「前回マダラ役をされた猿之助兄さん、愛之助兄さんは新作に慣れていらっしゃった。梅玉のおじさまは、お2人とはまた違った“大きさ”を出してくださるのでは」と期待を寄せた。
また記者から初演で苦労した点や、再び同役を演じることへの意気込みを尋ねられると、巳之助は「眉毛を金髪にするのが大変でしたね……眉のブリーチは痛い」と苦笑いで回答し、会場を笑いで包む。続けて巳之助は「ナルトはさまざまな困難を経験しますが、芯がぶれない。ファンの方々を勇気付けてきたナルトの強さを舞台上でも表せたら」と力強く話した。一方の隼人は「僕は裸眼で生活しているので、サスケのカラーコンタクトを入れるのが怖くて……巳之助さんに“コンタクト講座”をしていただいた」とエピソードを明かして記者たちを和ませつつ、「ぶれないナルトと対照的に、やり場のない怒りを抱えたサスケはすごくぶれています(笑)」「原作の岸本先生が『サスケの“闇”が表現されていてうれしかった』と言ってくださったので、自信を持って勤めたい」と気合十分に語った。
なお会見では、マンガ「NARUTO-ナルト-」の原作者である岸本からの、京都公演に向けたコメントも代読された。岸本は「新作歌舞伎『NARUTO-ナルト-』。『NARUTO』原作者としていろいろな『NARUTO』作品を観てきた中でもダントツで楽しかった」と太鼓判を押し、「皆さんも京都公演でぜひ味わってください」とメッセージを送った。
本作の出演者には巳之助、隼人、梅玉のほか、綱手役の
南座 2019年6月公演 南座新開場記念 新作歌舞伎「NARUTO-ナルト-」
2019年6月2日(日)~26日(水)
京都府 南座
原作:
脚本・演出:
出演
うずまきナルト、波風ミナト:
うちはサスケ:
綱手:
はたけカカシ:
うちはイタチ:
春野サクラ:
大蛇丸、うずまきクシナ:
自来也:
うちはマダラ:
関連記事
坂東巳之助のほかの記事
リンク
- 新作歌舞伎 NARUTO -ナルト-
- 新作歌舞伎 NARUTO -ナルト- | 南座 | 歌舞伎美人(かぶきびと)
- 新作歌舞伎『NARUTO -ナルト-』公式 (@narutokabuki) | Twitter
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
とれちゃこふ @toretretykov
【会見レポート】歌舞伎「NARUTO」京都へ、巳之助&隼人が意気込み「南座のためのNARUTOを」 - ステージナタリー https://t.co/Z0Efc828nT