エビ中・安本彩花25歳の誕生日に迎えたソロツアー千秋楽、「めっちゃLOVE！ 愛！ 愛！」な新曲披露も

安本彩花（私立恵比寿中学）のソロライブツアー「お手製メニュー豊富に取り揃えております。花丸の自信『#安安』店舗拡大中♡」の最終公演が、昨日6月27日に東京・Zepp DiverCity（TOKYO）で開催された。

2016年より毎年メンバーの誕生日前後にバースデーソロライブを行っているエビ中。安本のソロライブは、コロナ禍による延期や闘病を経て今回が通算7度目の開催となり、初のツアー形式で東京、大阪、愛知の3都市にて行われた。この記事では彼女の25歳の誕生日当日、6月27日に開催された東京公演の様子をレポートする。

開演時刻を迎えると、DJ卓が置かれたステージに、黄緑色を基調としたポップな衣装に身を包んだ安本が登場。彼女はエビ中のアップテンポなナンバー「キングオブ学芸会のテーマ～Nu Skool Teenage Riot～」で元気よくライブをスタートさせ、続けて「制服“報連相”ファンク」をコミカルにパフォーマンスした。冒頭の2曲を歌い終え、自己紹介を済ませた安本は、会場に集まったエビ中ファミリー（私立恵比寿中学ファンの呼称）の顔をまじまじと眺めながら、「今日はソロライブだから1人じゃないですか。だけど皆さんの声援とか応援してくれてる姿を見ると、普段メンバーに感じるような安心感が湧きますね」とはにかむ。そしてマイクスタンドにマイクをセットするとオリジナル曲「カレーライス」を披露し、パワフルな歌声を響かせた。さらに前向きなファイトソング「小さな戦士」を歌い、自作曲を立て続けに届けたあとは、エビ中の楽曲より「靴紐とファンファーレ」を歌唱。「靴紐とファンファーレ」について、今回のソロライブの構想を練る前からセットリストに取り入れようと決めていたことを明かした安本は、「メンバーと歌っているときのパワーも実感するし、1人だからこそ繊細にも歌えたかな」と満足げに頷いた。

安本はDJ卓へ移動すると、DAWソフトのサウンドを流しながら、普段どのように楽曲を制作しているのかをエビ中ファミリーに説明。その流れでオリジナル曲「恋の感覚」、自身でリミックスを加えたエビ中のナンバー「Anytime, Anywhere」を軽やかに歌い上げた。そこから間髪をいれずに披露されたのは、ともさかりえ「カプチーノ」のカバー。この曲を聴いて、ともさかの歌声に魅了されたという安本は「私も25ちゃいになったので……！ 大人な雰囲気を出していけたらいいなと思って」と選曲の理由を明かす。さらに続けて、テレビ東京系「THEカラオケ★バトル」に出演した際にもカバーした中島美嘉「GLAMOROUS SKY」を高らかに歌い届けた。

「私25歳になったのに、23回目と言ってるんですけど……まあ『永遠に中学生』と言っている身なので、年齢とか関係ない！」と笑顔で語った安本が歌い始めたのは、「23回目のサマーナイト」。SNSで「セトリ作戦会議」と題してエビ中ファミリーから意見を募り、それをもとにチョイスしたこの曲を、安本はさわやかにパフォーマンスする。そしてオリジナル曲「スーパーヒーロー」を力強く歌うと、「こうして勇気を持ってステージに立っている姿を、これからもたくさんの人に見てもらいたいし、私のキラキライェイイェイパワーを届けられるように歌って、踊って、皆さんにたくさんの音楽を伝えていきたいと思います！」とまっすぐな思いを言葉にして、客席のファンに“おかわりコール”を促しながらステージをあとにした。

猫耳の帽子を被りTシャツに着替えた安本は、“おかわりコール”に応えて再びステージに登場。エビ中ファミリーから人気が高いエビ中の初期曲「チャイム！」のリミックスバージョンでアンコールをスタートさせると、続いてオリジナル曲「TSUBOMI」を伸びやかに歌い上げる。ここでライブは終了かと思いきや、「愛知、大阪公演ではここで終演だったんですが……」と切り出した安本が披露したのは、「めっちゃLOVE！ 愛！ 愛！って感じの曲を作ってみたい」という思いから制作したという新曲「君に届くかな…」。柔らかな歌声を響かせた安本は、自身が編集を手がけたこの曲のミュージックビデオがエビ中のYouTube公式チャンネルに公開されることをアナウンスし、和やかなムードの中でライブの幕を下ろした。