ORANGE RANGEが出演するライブイベント「YOKOHAMA UNITE⾳楽祭 2026 presents ORANGE RANGE ㊗25周年 ベストヒット・チャンプルー」が、7月26日に神奈川・横浜BUNTAIで開催される。
アーティストの“周年”という節目にスポットを当て、祝祭感あふれる特別な演出でライブを企画してきた「YOKOHAMA UNITE⾳楽祭」。今年はORANGE RANGEの結成25周年イヤーのキックオフとして、代表的なヒット曲を一挙に披露する“ベストヒット・チャンプルー”と銘打ったライブが行われる。
自分たちの25周年ツアーも控えるORANGE RANGEが、「YOKOHAMA UNITE音楽祭」だからやりたいこと、イベントに向けて期待することはいったいなんなのか。ゲストに迎える[Alexandros]との関係性や知られざるエピソードを含め、メンバー5人にじっくりと話を聞いた。
取材・文 / 阿刀"DA"大志撮影 / YOSHIHITO KOBA
「YOKOHAMA UNITE音楽祭」とは
「YOKOHAMA UNITE⾳楽祭」は、アーティスト、ファン、街をつなぎ、“周年”という節⽬を特別な体験として刻んできたイベント。2024年には結成30周年のBRAHMANが4時間にわたり全75曲を演奏する熱狂的なワンマンを、2025年にはデビュー35周年のスチャダラパーが電気グルーヴとレキシを迎えたスリーマンライブ、そして佐野元春がデビュー45周年イヤーを締めくくる特別な公演を行った。
今年このイベントに出演するのは、結成25周年のORANGE RANGE。2000年代初頭に人気を集めた「イケナイ太陽」「おしゃれ番⻑ feat. ソイソース」といった楽曲が令和の時代にリバイバルヒットしている彼らが、「ベストヒット・チャンプルー」と銘打ち、新旧さまざまな“ベストヒット”を繰り出す。
会場となるのは横浜文化体育館の跡地に2024年4月にオープンした横浜BUNTAI。5000人規模のスタンディングが可能な劇場型アリーナで、新しい音楽鑑賞スタイルを提供する。
公演情報
YOKOHAMA UNITE⾳楽祭 2026 presents ORANGE RANGE ㊗25周年 ベストヒット・チャンプルー
2026年7⽉26⽇(⽇)神奈川県 横浜BUNTAI
<出演者>
ORANGE RANGE
ゲスト:[Alexandros]
いつの間にか25年も経っていた
──まずは、結成25周年を迎えての感想をそれぞれお聞かせください。
RYO(Vo) まだ周年という実感があまり湧いていなくて、これからなのかなという感じです。
NAOTO(G) 僕も同じで、まだあまり実感がないですね。けど、「YOKOHAMA UNITE音楽祭 2026」というイベントに出演したり、アニバーサリーツアーがあったりすることで、「周年なんだな」と、ことあるごとに感じています。
YAMATO(Vo) 何かしらみんなで動くことで実感が湧くものだと思うので、今のところそういう感覚はないですけど、周年に向けて着々と進んでいってるのは感じます。めでたい空気を楽しみつつ、ワクワクしながら待ってる感じですね。
HIROKI(Vo) みんなそうだと思いますけど、周年のためにバンドをやるとか、そういう気持ちで動いてる人はいないと思うんですよね。僕らも気付いたら25年も経っていて。なので、今回も周りに担がれて、調子に乗って盛り上げていけたらなという気持ちです。
YOH(B) 僕らはこれまでほかのアーティストの周年を祝うことが多かったから、自分たちは祝われ慣れてなくて。でも、徐々にいろんなお話をいただいているので、ゆっくり形にできたらなと思ってます。
──これは褒め言葉として受け取ってほしいんですけど、ORANGE RANGEは25周年感がないのがすごいなと思っていて。着実にキャリアは重ねているのに、フレッシュさが失われていない。そこがほかの大台を迎えているバンドとの大きな違いだと思うんですけど、そう言われてみてどう思いますか。
HIROKI いや、本当に。今回お声がけいただいたYOKOHAMA UNITE音楽祭の歴史や過去に出演されたアーティストの顔ぶれを見ても、言い方が難しいですけど、自分たちに25年感を感じないんですよね(笑)。重みとか深みがないというか。それがいいところなのかなとは思いますけど。
──いや、重みと深みは確実にあるんですよ。ただ、それを感じさせない。昨年、過去の人気曲がリバイバルヒットしましたけど、それも懐かしさを感じさせないというか。ORANGE RANGEは常に若者に人気のバンドだから、という感覚で受け止められる。そこが魅力だと思っていて。その要因の1つとして挙げられるのが、皆さんの存在感で。全員が常に飄々としてるじゃないですか。マイペースというか、周りに惑わされない。バンドの在り方として意識していることはあるんですか?
NAOTO まあ、うちらは“沖縄の黒ヒョウ”と呼ばれてるので(笑)。
──なんですか、それは?
NAOTO “ひょうひょう”っていうから……(笑)。
──ああ、そこにかかってたのか! その感じこそが飄々なんですよ(笑)。
HIROKI でも普段は、バンドの方向性とか在り方について話すようなことはないですね。自然とできあがったバランスがあるので。
求められることに応えて
──では、ライブとの向き合い方に変化はありますか?
HIROKI 細かい違いはあっても、基本的には人を喜ばせたい気持ちが強いメンバーだと思います。なので、ワンマンでは自分たちの見せたい部分を追求しますけど、近年はイベントやフェスでは求められることに応えてセットリストを作ってますね。
──以前は、自分たちがやりたいものを重視していた?
HIROKI そうですね。若い頃特有の天邪鬼というか、人から求められれば求められるほど「やらない」というときもありました。これは仮の話ですけど、「花」を期待されていてもフェスではやらない、とか。でも今は、そういう曲で喜んでくれる人がいるならうれしいし、イベントの趣旨に合わせてセットリストを作るようになりました。
YOH あと、最初にアイデアを出した人の発言の量とか濃さによって、そのメンバーが先頭に立って話を進めることは増えていますね。若いときはみんなで意見交換もしたんですけど、話を進めやすくするためにほかのメンバーはあえて引いてみたり。25年もやってると、物事をうまく転がしていくためにそういうことが必要になったりするんです。
キーワードは“夏”
──今回、YOKOHAMA UNITE音楽祭から声がかかり、横浜BUNTAIにてライブ「YOKOHAMA UNITE音楽祭 2026 presents ORANGE RANGE ㊗25周年 ベストヒット・チャンプルー」を開催することが決定しました。
HIROKI YOKOHAMA UNITE音楽祭というとやっぱり、バンドとして一番関わりがあるという意味でBRAHMANのライブ(「六梵全書 Six full albums of all songs」)は衝撃が走りましたし、ほかにも伝説のライブがたくさん生まれている音楽祭だと思います。BRAHMANにはBRAHMANにしかできないライブがあるように、自分たちも「ORANGE RANGEだからこそ、この夜が生まれたよね」と言ってもらえるように、らしさ全開でライブを作れたらと思います。
──今回は、ホールツアー「ORANGE RANGE LIVE TOUR 026-027」開催前のスペシャル公演という位置付けになると思いますが、皆さんはどう捉えていますか?
RYO どういう位置付けになるかはこれからですが、開催されるのは夏だし、もし自分がお客さんだったらORANGE RANGEに何をやってほしいか考えると、やっぱり“夏”というのがキーワードになるとは思っていて。具体的なことはまだわからないけど、夏をキーワードにすることでホールツアーとの差別化もできるし、どこを落としどころにするか、どうやったら皆さんにワクワクしてもらえるのか、ずっと考えてますね。
──今はまだ、イメージをぼんやりと思い浮かべてるような状態?
HIROKI まだ細かいところまで全然詰められてないんで。だからこそ、「YOKOHAMA UNITE音楽祭 2026 presents ORANGE RANGE ㊗25周年 ベストヒット・チャンプルー」っていうタイトルがありがたいんですよ。
──このタイトルはYOKOHAMA UNITE音楽祭側から提案されたそうですね。
HIROKI 自分たち自身、この大きなタイトルの枠の中で遊べるっていうことにワクワクするし、観に来てくれるお客さんも「どんなライブになるんだろう」って楽しみになると思います。ツアーと日程も近いし、ここでいい弾みをつけてホールツアーに移行できたらいいなと思います。
──NAOTOさんはこのライブに関してどんなイメージを思い浮かべていますか?
NAOTO まだみんなには提案してないんですけど、会場も広いし、いろいろなことができる場所だと思うので、まずRYOさんに人間大砲になってもらって、YAMATOにはワイヤーつけてもらって、ティンカーベルみたいに宙を飛ぶ演出をしてもらおうかなっていう妄想はしてます。
──あはは! 内容は検討の余地がありますけど、いろいろできる場所ではありますね(笑)。
NAOTO 楽しみはいっぱいあります。想像は無限大です。あとは、2人がなんと言うか。
HIROKI 決して自分がやるとは言わない(笑)。
NAOTO 僕は絶対やりたくはない(笑)。
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期待には素直に応えたいお年頃







