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相葉芹亜(CV:藤寺美徳)&クレオパトラ(CV:日高里菜)「RES∞NALIST」ジャケ写

相葉芹亜(CV:藤寺美徳)&クレオパトラ(CV:日高里菜) RES∞NALIST

ひと粒で4度おいしい、エレガの本領を発揮する意欲作

文 / ナカニシキュウ

上松範康(Elements Garden)が原案を務めるテレビアニメ「ゴーストコンサート : missing Songs」は、「戦姫絶唱シンフォギア」に続く“ソングバトルシリーズ”の最新作という位置付け。すなわち、必然的に劇中歌が数多く用意されるタイプの作品となっている。本作の戦闘シーンで歌唱される楽曲は“憑依鎮魂歌”と呼ばれ、ゴーストとなった歴史上の偉人たちを主人公・芹亜が“鎮魂”するためのもの。今回紹介する「RES∞NALIST」はその第1弾に相当し、アニメ第1話で描かれる芹亜とクレオパトラのバトルで使用される1曲だ。

憑依鎮魂歌の最大の特徴は、“それぞれ独立した2つの楽曲が組み合わさって別の1曲になる”というコンセプト。この「RES∞NALIST」も、芹亜のソロ曲「みちしるべ」とクレオパトラのソロ曲「砂塵の女王」が融合することで新たな独立した楽曲として生まれ変わる、いわば合体ロボのような構造となっている。その点において、単なるツインボーカルのデュエット曲とは大きく意味合いを異にする。「シンフォギア」シリーズでいう“きりしら”(暁切歌×月読調)楽曲の進化版といっていい。

そのコンセプトを聞いて、おそらく熱心な音楽ファンの多くがCornelius「STAR FRUITS SURF RIDER」やThe Flaming Lips「Zaireeka」を連想することだろう。いずれも複数のディスクを同時再生することで1曲が完成する実験作として大きなインパクトをもたらした作品だが、「RES∞NALIST」はそれらとはやや趣向が異なる。例えば「みちしるべ」のAメロのあとに「砂塵の女王」のAメロが配置されるなど、単に2曲をガッチャンコするだけではなく緻密な再構築がなされているところがポイントだ。

つまり逆に言えば、「みちしるべ」と「砂塵の女王」の2曲を単純に同時再生することで「RES∞NALIST」とはまた違った味わいが楽しめるということになる。DJアプリなどを利用すれば比較的簡単に実現できるので、興味のある人は試してみてほしい。1粒で4度おいしい、アーモンドグリコもびっくりの意欲作である。

相葉芹亜(CV:藤寺美徳)&クレオパトラ(CV:日高里菜)「RES∞NALIST」
2026年4月7日(火)配信開始 / KADOKAWA
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歌:相葉芹亜(CV:藤寺美徳)&クレオパトラ(CV:日高里菜)
作詞:上松範康(Elements Garden)、Spirit Garden
作曲:上松範康(Elements Garden) 、藤田淳平(Elements Garden)
編曲:藤田淳平(Elements Garden)

ゴーストコンサート: missing Songs(ゴーストコンサート)

ゴーストコンサート: missing Songs

上松範康(Elements Garden)が原案を担当する、「戦姫絶唱シンフォギア」に続く“ソングバトルシリーズ”。舞台は2045年の歌が禁じられた世界。主人公の女子高生・相葉芹亜が偉人の幽霊(グレートゴースト)と出会い、憑依されながら歌う“憑依鎮魂歌”を通して幽霊たちの魂を解放していく姿を描く。