エビ中・安本彩花2年ぶりのソロライブ、24歳は「本格的に大人になりたい!」

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私立恵比寿中学の安本彩花が、6月4日に神奈川・KT Zepp Yokohama、6月27日に大阪・なんばHatchでソロライブ「歌って踊って歌謡show!!!安安」を開催した。

安本彩花

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安本彩花生誕ソロライブ「歌って踊って歌謡show!!!安安」の様子。

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エビ中は2016年より毎年メンバーの誕生日前後にバースデーソロライブを行っている。本日6月27日に24歳の誕生日を迎えた安本のバースデーライブは、コロナ禍による延期や闘病を経て、2年ぶり6度目の開催。また一歩大人へと向かう等身大の今を、安本はこれまで以上に力強く優しい歌声で、エビ中ファミリー(私立恵比寿中学ファンの呼称)へ届けた。この記事では神奈川公演の様子をレポートする。

開演時刻を迎え、トルソーとDJ台が置かれたステージに、ピンク色の衣装を身にまとった安本が登場。1曲目に用意されたのは、安本自身が作詞作曲のみならず、DAWソフトを駆使して編曲まで手がけた完全オリジナルナンバー「夏の微熱」だ。安本は2017年の「安安」で初めてオリジナル曲を発表して以来、ソロ公演では毎回自作曲を披露しており、年々レパートリーを増やしている。1曲目を丁寧にしっとりと歌い上げた安本は、続いて2019年の公演でお披露目したオリジナル曲「CDプレーヤー」を披露。情緒豊かな歌声を響かせた。落ち着いたムードから一転、安本ははつらつとした笑顔で「今日はパソコン1つ持って、オリジナル曲を皆さんにたくさん聴いてもらえたらと、横浜にやってまいりました!」とライブへの意気込みを語る。飛沫防止のため声を出せないファミリーは安本の担当カラーである緑色のサイリウムを振り、彼女の気持ちに応えた。

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スタンドにうまくマイクをはめられず照れ笑いを見せた安本はファミリーが微笑ましく見守る中、オリジナル曲「カレーライス」を披露し、パワフルで情熱的な歌唱でファミリーを圧倒した。これは安本が苦手なカレーライスについて歌った楽曲だが、彼女はすでにカレー嫌いを克服しており、特に「ターリー屋」のカレーがお気に入りだという。「カレーライスが嫌いだった気持ちを思い出しました」と安本はまたファミリーの笑いを誘い、ソロライブならではのフランクな距離感でやりとりを交わす。そして改めて自己紹介すると、緑色のサイリウムで埋まる場内を見て「本当にみんな私のことがめっちゃ好きかちょっと好きか……どっちにしろ好きな人が来てくれてるんだもんね」と喜びの表情を浮かべた。

続いて安本は「TSUBOMI」を伸び伸びと大きく蕾が開くように歌うと、ロックで前向きなファイトソング「小さな戦士」、ゆったりと気持ちを楽にしてくれる「今ここだよ」の2曲を初披露。冒頭からここまでの6曲、すべて自身で制作したオリジナル楽曲を歌った安本は「こうしてみんなが一緒に手を横に振ってくれたり拍手してくれたりすると、この曲を作って、みんなに聴いてもらってよかったなと心の底から思えます!」と話した。アイドル活動を12年やってきている中で大切にしていることや、曲を作っているときは自分のことを天才だと思うのに、ファミリーに見せる前は不安になるという“安本あるある”を語った彼女は、「24歳は本格的に大人になりたい!」と宣言すると、衣装の上着をトルソーに掛け、ポップな印象だった衣装からクールなイメージのノースリーブの衣装にチェンジ。ステージ背後のスクリーンにはミュージックビデオ風の映像が流れ、赤いリップが印象的な彼女の “本格的な大人”の姿が映し出される。安本はジェニーハイの「華奢なリップ」を、映像の中の自分とデュエットするような演出で鮮やかに歌い上げた。

ジェニーハイの「華奢なリップ」を歌う安本彩花のMV風映像。

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大人びたパフォーマンスにうっとりするファミリーを前に、安本は突然、初めてリミックスしたという楽曲を、ヘッドフォンを着けたDJスタイルでプレイする。ファミリーも両手を上げてリズムに乗り、大人の夜の盛り上がりを見せた。安本はここで「リミックスをリリースすることになりました!」と、自身の誕生日である本日6月27日に「いえない(Glitch Night mix)feat. 堂村璃羽, 301, GeG, 安本彩花」の配信がスタートすることを報告。MAISONdesにリミキサーとして“入居”することも発表されると、場内には大きな拍手が沸き起こる。安本は「これからもいろんなことに挑戦しながら、楽しく前に進んで行けたらいいなと思います。変わらないところもあるけれど、そういう部分も抱き締めてあげながら新しい武器をたくさん手にして楽しく進めたらいいなと思います!」と24歳の抱負を語った。

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ステージの足元にスモークが焚かれ、まるで雲の上に浮かぶような演出から、安本はエビ中の楽曲「宇宙は砂時計」を歌唱すると、続けてオリジナル曲「青空gift」を披露。雲が晴れ、澄んだ空の映像を背景に晴れやかな表情で歌い上げた。さらにオリジナル曲「スーパーヒーロー」と「呼吸」を力強く歌い終えると、安本は深々と頭を下げ「うまく外に出せなかった気持ちや、素直になれなかった自分を経て、素直にまっすぐ伝えていこう!と作った曲が、皆さんの近くで寄り添えているのを感じると、本当にやってよかったな、作ってよかったなと思います。これからも生誕ライブに限らず、自分の表現したいことを、ライブでたくさん披露できるように自分も力を付けてがんばっていきたいと思うので、これからも応援よろしくお願いします!」と自身の思いを伝え、笑顔でステージをあとにした。

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笑顔で大きく手を振る安本彩花。

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アンコールを促しながら立ち去る安本のお茶目な姿に、ファミリーはすぐに応じて早々に拍手を鳴らし始める。Tシャツに着替えて再登場した安本は、2012年から歌い続けているソロ曲「またあえるかな」を心を込めて歌い上げた。優しく穏やかなムードがフロアを満たす中、エビ中の楽曲「Anytime, Anywhere」のイントロが流れ出すと、ファミリーはリズムに合わせて自然と手拍子。最近のお気に入りだというこの曲を、充実感に満ちた表情で朗らかに歌う彼女の様子に、ファミリーも充実感をほとばしらせた。さらにもう1曲、事前に安本がInstagramで聴きたい曲を募った結果、特に人気だったというエビ中の初期楽曲「チャイム!」が披露され、デビュー当時を彷彿とさせる無邪気な笑顔で踊る元気いっぱいな安本と、この選曲を喜んだファミリーの高揚感で場内は温かな空気に包まれた。歌が終わり安本が話し出すと、生誕ライブの終わりを感じ取ったファミリーが、「終わらないで」と言うように首を振る。それを見た安本はすかさず「ううんじゃないの! ずっと話し続けるよ!? 終電なくすよ!?」と返すなど軽快なやりとりで場内を笑わせた。最後にファミリーとの記念写真を撮影すると、笑顔で大きく手を振り、イベントの幕を下ろした。

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安本彩花生誕ソロライブ「歌って踊って歌謡show!!!安安」2022年6月4日KT Zepp Yokohamaセットリスト

01. 夏の微熱
02. CDプレイヤー
03. カレーライス
04. TSUBOMI
05. 小さな戦士
06. 今ここだよ
07. 華奢なリップ
08. いえない/MAISONdesオリジナルRemix
09. 宇宙は砂時計
10. 青空gift
11. スーパーヒーロー
12. 呼吸
<アンコール>
13. またあえるかな
14. Anytime, Anywhere
15. チャイム!

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