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“いい仕事”をするためには、“いい休息”を取ることが必要不可欠。これは社会の一員として日々働き、学ぶ我々だけでなく、楽曲やライブを通して聴く者の胸を打つミュージシャン / クリエイターたちにも共通して言えることだ。
音楽ナタリーでは、「旨さなら、Ploom」をキャッチコピーに掲げる加熱式たばこブランド「Ploom」の協力のもと、連載企画「休符の美学 supported by Ploom」を展開。ミュージシャン / クリエイターたちに“オン=仕事”である創作や表現について、そしてクリエイティブであるために大切にしている“オフ=趣味・息抜き”について語ってもらう。
第1回はジャンルレスな音楽性でシーンの中で特異な存在感を放つKroiが登場。今年1月に初のアリーナツアー「Kroi Live Tour 2026 - ARENA」を成功させ、3月にはUKジャズファンク / アシッドジャズ界のレジェンドであるIncognitoのジャン=ポール・“ブルーイ”・モーニックをプロデューサーに迎えた最新曲「Kinetic feat. INCOGNITO」を発表するなど、忙しないバンド活動の中で音楽と真摯に向き合う彼らに、休息の時間やPloom AURAでの一服が、創作やステージングにどのような影響を与えているのか、Ploomフラッグシップショップ・Ploom Shop 銀座店で話を聞いた。
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取材・文 / ナカニシキュウ撮影 / YOSHIHITO KOBA取材協力 / Ploom Shop 銀座店
※20歳未満の者の喫煙は法律で禁じられています。たばこの健康リスクについては厚生労働省のホームページをご確認ください。
いいオフがあってオンがある
──今日は皆さんに「オンとオフ」をテーマにしたお話を伺います。まずオン、つまり仕事についてですが、今年1月に初のアリーナツアー「Kroi Live Tour 2026 - ARENA」が行われました。率直にいかがでしたか?
関将典(B) バンド史上最大規模のツアーになったんですけど、特に大阪城ホール公演は感慨深いものがあって。東京をホームにしているバンドではあるので、関西の大きな会場でやれたという点で今までとは気合いの入り方がちょっと違いました。公演に向けて事前にみんなで合宿を行ってアレンジを詰めたり、けっこう早い段階からオンの状態でツアーに向かったんじゃないかな。
内田怜央(Vo) 我々はこないだ結成8年を迎えたんですれども、昔の曲をいまだにやっているというのはバンドの1つの特徴かな。インディーズの頃によくやっていた曲をアリーナで演奏するときなんかは、すごく感慨深かった。
関 あとはライブでよくある、益田の「いつゾーンに入ったか」とかもオンオフの話じゃない?
益田英知(Dr) いやー、ゾーンに入るっていうのは本当に難しい話なんですよ。同じルーティンとかをしても入れる日と入れない日があるんで、もう永遠の課題っすね。
長谷部悠生(G) それで言うと俺は最後の東京公演の日に体調崩しちゃって、オンオフどころじゃなかったです(笑)。
関 当日の朝に39度越えの熱を出して、ヘロヘロの状態でやりきってたんですよ。
益田 ギターを持ち替えるたびに「もうダメかもしれない」ってスタッフにこぼしながら(笑)。
内田 ひゃははは! そうだったんだ(笑)。
長谷部 最近はあまりオンとオフのスイッチを作らないようにしていて、なるべく自然体でいたいなと思ってるんですけど、あの日に限ってはそれどころじゃなかった(笑)。
関 どう考えてもあれはオンだったよね。オンじゃないとやれない(笑)。
千葉大樹(Key) やっぱりいいオフがあってオンがあるというか、休むところはしっかり休んでおくと、オンではおのずといいライブができる。そんなに特別なことはしてないですけど、ちゃんと休息を取ってコンディション管理をすることはけっこう気を付けていますね。
Incognitoからの影響を全解放した「Kinetic」
──もう1つオンの話で、3月にリリースされた最新曲「Kinetic」についても聞かせてください。Incognitoのジャン=ポール・“ブルーイ”・モーニックがプロデュースを手がけた1曲となっていますが、このコラボはどういう経緯で?
関 去年イギリスに行く機会があって、「せっかく行くなら現地のミュージシャンとコラボレーションをしたいね」と話してたんです。そしたらコーディネイターさんに「試しに誰とやりたいか言ってみてください」と言われて、本当に冗談半分ですけど「Incognitoのブルーイとかどうですかね?」と提案したら「ああ、つながってますよ!」と(笑)。そっからトントン拍子に話が進んで、ブルーイも僕らのデモを気に入ってくれて。
内田 「コラボレーションができるかも」という話になった段階で作ったデモを送って、まず日本とロンドンで数ラリーやりとりをして。そんで現地に行ってから、また「こういう感じにしよう」と会話をしながらレコーディングしていきました。最初のデモは必要最低限ぐらいの感じで出したんで、そっから足したり引いたり……管楽器とかも普段Incognitoで吹いてるホーンセクションが入ってくれていたり、パーカッションなども含めて、現地のプレイヤーたちと交流しながら作っていきました。今までとはかなり違う制作現場でしたね。
──できあがったものを聴かせていただきましたが、ものすごくIncognitoっぽい音になっていて……。
一同 わはははは!
関 ですよね(笑)。
──でも個々のプレイに着目すると、そこまでいつもと違うことをしているわけではない。なのにどうしてこんなに違うんだろう?と不思議でした。
関 もちろんアレンジにブルーイが入ってくださっているのもあるとは思うんですけど、ミックスの影響も大きいんじゃないかなと思います。今回モー・ハウスラーという、いつもIncognitoの作品を手がけてるエンジニアの方がミックスをしてくれたんです。
内田 あと単純に、Incognitoって自分の中のクラシックの1つなんですよ。小学生ぐらいの頃に出会って、ずっと聴いて育ったので。そこから受けた影響を全開放できる場でもありましたし、そのうえで自分たちのサウンドを混ぜ合わせるというところはこだわった点ですね。
オフの過ごし方
──では、ここからはオフについて伺います。オンをより充実させるために、オフをどんなふうに楽しんでいますか?
内田 そうっすね……ずっと同じことしかやってない(笑)。さっき長谷部が言ってた「オンとオフの境界線をなくす」ってのは、すげえいい話だなと思いました。本当に俺、休日でもずっと曲を作ってて。それは別にリリースを目的としたものではなくて、単純に自分が作りたい曲を作るみたいな。やっぱりリリース前提で作るものと、誰に聴かせるつもりもなく作る曲って満たされ方がまったく別物なんですよ。発散のために曲を作る感覚なんで、楽しいし充実してるし、必要なことだなと思ってますね。だから自分はそんなにオンとオフの境目はないタイプなのかもしれない。
関 自分はボードゲームですね。つい2カ月ぐらい前からすごくハマってて、もともと収集癖があるんで、信じられない量のボードゲームを今買い集めています。それをご近所さんとのホームパーティとかで遊ぶんですよ。
千葉 すご。そんな海外みたいなことやってんの?
関 外国人もいるからね(笑)。ファンクラブイベントとかで、みんなでボードゲームをやる回があってもいいなと思ってメンバーにプレゼンしているところです。今かなりアツい趣味ですね。
千葉 僕はけっこう多趣味というか、インスタとかで見たものをすぐやりたくなっちゃうんです。ちょっと前はめっちゃピザにハマって、都内の百名店を食べ歩いたりして、最終的に「トマトソースだけのピザしか食べない」みたいな境地にたどり着きました。で、最近は腸活してます。毎日納豆とキムチとフルーツヨーグルトばっかり食ってたり、あとランニングも始めたんですよ。筋トレは今までもやってたんですけど、ちゃんとランニングシューズも買って走ったら「靴って大事なんだな」と思えたり。それと、最近は器にも興味があって……。
関 多いな(笑)。
千葉 ごめんなさいね、話が長くて。けっこう自炊するんですけど、「自分が愛でて育てあげた子を、最後いい舞台に乗せて食べてあげたい」みたいな思いがあって。
益田 めっちゃわかるわ。
長谷部 うん。俺も最近食器を集めるのにハマってる。
千葉 あ、ホント?
益田 お皿を全部同じにそろえるんじゃなくて、まったく違うのをいっぱい買った。
千葉 そうそう、そろえないほうがいいんだよね。すでに2人も先駆者がいました(笑)。
牛柄を見かけたら買わなきゃいけないルール
益田 でも自分なんかは本当に、質の悪いオフを過ごしていまして……。
一同 「質の悪いオフ」(笑)。
益田 みんな素敵だなあと思って聞いてたんですけど、俺はだいたい昼まで寝てますね。一時期「スター・ウォーズ」のグッズをめっちゃ集めてたこともあるんですけど、かなりの数集めて気付いたのは、俺の場合は買って終わりだなってことで。今はまったく興味ないんだよね。
長谷部 部屋が博物館みたいになってたじゃん。その買ったやつを眺めて楽しんだりはしないの?
益田 楽しまない。ずっと押し入れ。俺バカだからさ、買ってみないと気付かないんだよね。
関 買うときが楽しいんだよね。
益田 そう! だから昼まで寝て……趣味と言えるのは、芝刈りと家庭菜園ぐらいですかね。
内田 めっちゃいいオフじゃん(笑)。
長谷部 俺はですね、最近ハマってるのは“牛柄”集めです。去年ロンドンへ行ったときに牛柄の短パンを買ったことがきっかけなんですけど、牛柄って白黒と白茶の2種類があるんですよ。自分が買うのは白黒の、なおかつ素材が毛羽立っていないもの。「それを見かけたら買わなきゃいけない」というルールを課していて。
千葉 じゃあ、不要なものも買うってこと? 「いらないけど、見つけちゃったから」みたいな。
長谷部 うん、そう。菜箸とか買った。
一同 牛柄の菜箸……?
長谷部 アフリカ雑貨屋みたいなとこに行ったら、ハンドメイドの牛柄の菜箸があって。でも、買ったその日に壊れちゃった。
内田 菜箸が壊れるって何?(笑)
長谷部 なんか取っ手の部分がガラスっぽくなってて、それが取れちゃって。
関 菜箸の“取っ手”って何?(笑)
千葉 俺の知らない菜箸の話だった。
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