「ハイスタでいられることがすごく幸せ」Hi-STANDARD、熱狂のKアリーナ横浜ファイナル

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Hi-STANDARDが4月19日に神奈川・Kアリーナ横浜で全国ツアー「Screaming Newborn Baby Tour」のファイナルを開催。アーカイブなしの全世界生配信も行われ、大勢のファンが今のハイスタのライブを見届けた。

Hi-STANDARDとは?

1991年から活動を開始し、1994年にミニアルバム「LAST OF SUNNY DAY」をリリースし知名度を高める。1995年に「GROWING UP」、1997年には「ANGRY FIST」という2枚のフルアルバムをメジャーレーベルから発表。これらの作品は海外でもリリースされ、好セールスを記録した。1997年には主催フェス「AIR JAM」をスタートさせ、日本のパンクロックシーンに大きな影響を与えた。1999年に自主レーベル「PIZZA OF DEATH RECORDS」がメジャーから独立し、第1弾作品としてアルバム「MAKING THE ROAD」をリリースし、インディーズとしては当時異例のミリオンヒットを達成した。2000年の「AIR JAM 2000」を最後に活動休止。2011年9月18日に横浜スタジアムで東日本大震災の復興支援を目的とした「AIR JAM 2011」を開催した。2016年10月に事前告知なしで突如16年半ぶりの新作「ANOTHER STARTING LINE」をリリース。同年12月に福岡 ヤフオク!ドームにて「AIR JAM 2016」を行った。2017年10月には18年ぶりとなるアルバム「THE GIFT」を発表し、2018年9月にはZOZOマリンスタジアムで「AIR JAM 2018」を開催。2023年2月に恒岡章(Dr)がこの世を去る。横山健(G, Vo)、難波章浩(Vo, B)はバンドを継続していくことを発表。4月に恒岡の遺作となる「I'M A RAT」を配信リリースした。2025年9月にZAX(Dr / The BONEZ、Pay money To my Pain)を正式メンバーとして迎え入れたことを発表した。11月にミニアルバム「Screaming Newborn Baby」をリリースし、12月から全国ツアーを開催。

Hi-STANDARD(撮影:西槇太一)

Hi-STANDARD(撮影:西槇太一)

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ハイスタ、新たな旅の始まり

「Screaming Newborn Baby Tour」は、難波章浩(Vo, B)、横山健(G, Vo)、正式メンバーにZAX(Dr / The BONEZ、Pay money To my Pain)を迎えた新体制ハイスタにとって初のツアー。彼らは、2023年2月にこの世を去った恒岡章(Dr)を含めたハイスタとしての生き様を示す最新ミニアルバム「Screaming Newborn Baby」を携え、昨年12月の東京・新代田FEVERでの“Pre-Show”を経て、今年1月に新潟・朱鷺メッセ・新潟コンベンションセンターでツアーをスタートさせた。

Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby」Kアリーナ横浜の様子。(撮影:岸田哲平)

Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby」Kアリーナ横浜の様子。(撮影:岸田哲平) [高画質で見る]

ツアーファイナルのKアリーナ横浜公演は、開演前から興奮に包まれ、その模様を捉えた動画がほぼリアルタイムでHi-STANDARDのSNSに投稿されるなど、場外にも会場の熱気が伝えられた。そして歓声に包まれる中、「Screaming Newborn Baby」の巨大なバックドロップが掲げられ、いよいよライブが始まった。

Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby」Kアリーナ横浜公演の様子。(撮影:西槇太一)

Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby」Kアリーナ横浜公演の様子。(撮影:西槇太一) [高画質で見る]

「まだまだ終わらない旅を始めよう!」という難波の言葉から3人は一斉に音を鳴らし、「Endless Trip」でライブの幕を開ける。激しいモッシュが巻き起こった。「All Generations」のあと、難波は「今、ハイスタがあるのはNOFXの存在があったからこそ」と話し、NOFXコールを誘ってから、「Song About Fat Mike」へとつなげた。1997年発表のパンクアンセム「Fighting Fists, Angry Soul」が投下されると、爆発的な盛り上がりの中、スタンディングエリアから最上階までを埋め尽くす観客の無数の拳が力強く掲げられた。

序盤からアリーナエリアの盛り上がりはすさまじく、次々にクラウドサーフする客がステージへと押し寄せていた。そんな光景を喜び、歓迎しつつも、難波が「ケガだけはさせないように、暴れろよ!」、横山が「言っておくけど、くれぐれも上の階のやつは飛んでくるなよ!」と発言。周囲への配慮を忘れずにライブを楽しむように呼びかけた。

恒岡章人形たち(撮影:西槇太一)

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「ハイスタでいられることがすごく幸せ」

「Growing Up」で会場全体が大きく波打つと、続く「The Gift」では温かなメッセージを乗せたメロディアスな旋律がアリーナを飲み込んだ。難波が「またいろんなところに行きたいなあ」と漏らした本音に続いて披露されたのは、The Mamas & the Papas「California Dreamin'」のカバー。原曲を破壊し、メロディックパンクへと再構築したこのカバーでは、難波と横山がシャウトし、哀愁漂うギターソロが炸裂。演奏後、難波とZAXがリラックスした様子で拳を突き合わせる姿は、現在の3人の盤石な信頼関係を物語っていた。

「俺がやりたいのはハイスタ」「アルバム作ろうか」と、さりげなくもファンが歓喜する言葉を放った難波。横山と飾らないやり取りをしたあと、インストナンバー「Pink Panther Theme」を経て、恒岡章(Dr)とともにレコーディングした最後の楽曲「I'm A Rat」へ。難波、横山、そして恒岡の遺志を受け継ぐZAXの3人が鳴らす音は、紛れもない“ハイスタの現在地”を証明していた。さらに約27年前の楽曲「Nothing」で会場一体のシンガロングが響き、「The Sound Of Secret Minds」で横山が唯一メインボーカルを取るなど、バンドの歴史をなぞるようなシーンが続く。

横山健(G, Vo / Hi-STANDARD)(撮影:西槇太一)

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難波章浩(Vo, B / Hi-STANDARD)(撮影:西槇太一)

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中盤、横山がステージでタバコを燻らせる一服タイムを経て、ライブはさらに加速。ザ・ドリフターズを想起させる「A Ha Ha」や、メンバーが20代の頃に作られた税金への不満を歌う「Pentax」など、キャッチーでコミカルさを内包した楽曲が連投された。「はじめてのチュウ」の名カバー「My First Kiss」を経て、横山がサッカー日本代表のチャントのメロディを奏でると、フロアからは地鳴りのような「ニッポン!」コールが沸き起こり、そのまま「Teenagers Are All Assholes」へ。熱狂するオーディエンスであふれるアリーナに、エネルギッシュなハーモニーが響き渡った。

その後、「Stand By Me」から「Brand New Sunset」へと続くブロックでは、Kアリーナがこの日一番のエモーショナルな空気に包まれる。難波は感極まった様子で「ツアーが終わっちゃうなあ。最後まで来れてよかった!」と語ったかと思いきや、「みんな、“ハイスタの妖精”になって!」と独特の表現で観客を鼓舞。クリオネのポーズを観客に指南する難波の奔放っぷりにたじろぐ横山だったが、横山も難波の揺るぎないスピリチュアルトークに押され、クリオネのポーズを取った。インスト曲「Tinkerbell Hates Goatees」を経て、観客が掲げたスマートフォンのライトが星空のように輝いた「Starry Night」、そして「Our Song」と続き、会場にいるメンバー、観客の心はひとつになった。

「ハイスタでいられることがすごく幸せです」と横山が静かに感謝を伝え、難波が「輝くのを忘れんな! Stay Gold!」と叫び、日本が誇るメロディックパンクの名曲「Stay Gold」を投下。3人が奏でるパワフルな演奏に、この日最大級のモッシュとダイブが巻き起こったあと、「Maximum Overdrive」、そして愛に満ちた「Can't Help Falling In Love」が演奏され、本編が締めくくられた。

ZAX(Dr / Hi-STANDARD)(撮影:西槇太一)

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“妖精・クリオネ”になる難波章浩(Vo, B)、横山健(G, Vo)。(撮影:西槇太一)

“妖精・クリオネ”になる難波章浩(Vo, B)、横山健(G, Vo)。(撮影:西槇太一) [高画質で見る]

「俺たちはハイスタだ!」

アンコールでは、難波が「恒ちゃんと一緒にやろう」と呼びかけ、「Dear My Friend」へ。間奏の「Hey! Where are you now?」という問いかけなど、楽曲のメッセージがオーディエンスの胸に深く突き刺さる。続く「Moon」の前には難波が「みんなハイスタ」と発言。横山が「それは乱暴ですよ?(笑)」と軽くいさめる。難波は柔らかな口調で愛を込め、「みんなハイスタ、みんな恒ちゃんなんだよ」と持論を押し切り、そんな思いを込めて「Moon」を恒岡と観客に捧げた。「Moon」はZAX、横山、難波の現体制になって最初にできあがった楽曲。恒岡と過ごした日々を回想しつつ、「To become the greatest grandpa band(最高の“ジジイバンド”になってやる)」というバンドの決意が込められている。

Hi-STANDARD「Moon」演奏中の様子。(撮影:西槇太一)

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横山健(G, Vo / Hi-STANDARD)(撮影:西槇太一)

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ZAX(Dr / Hi-STANDARD)(撮影:西槇太一)

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難波章浩(Vo, B / Hi-STANDARD)(撮影:西槇太一)

難波章浩(Vo, B / Hi-STANDARD)(撮影:西槇太一) [高画質で見る]

切なくも力強いメロディが響く「Close To Me」のあとに演奏された「Mosh Under The Rainbow」では、フロアにいくつものサークルが形成され、このうえなくハッピーなバイブスで会場が満たされる。難波が話した「みんなハイスタ」を体現するかのような、全員が主役という雰囲気でいっぱいだった。演奏後、そんな余韻を残しつつ、一度はステージを去ろうとしたハイスタだったが、再び楽器を構え、「My Heart Feels So Free」を披露。難波が「何がロックだ! 何がパンクだ! 関係ねえ! 俺たちはハイスタだ!」と話し、続けて横山も「俺たち、Hi-STANDARD!」と力強く宣言。ハイスタは「Just Rock」を最後に投下し、熱狂のままにツアーの幕を閉じた。難波、横山、ZAXは抱き合ったあと、それぞれが観客のいるフロアに飛び込んでいった。

フロアに降りた難波章浩(Vo, B)。(撮影:西槇太一)

フロアに降りた難波章浩(Vo, B)。(撮影:西槇太一) [高画質で見る]

ライブレポート

セットリスト

Hi-STANDARD「Screaming Newborn Baby」2026年4月19日 Kアリーナ横浜

01. Endless Trip
02. All Generations
03. Song About Fat Mike
04. Fighting Fists, Angry Soul
05. Growing Up
06. The Gift
07. California Dreamin'
・Pink Panther Theme
08. I'm A Rat
09. Nothing
10. The Sound Of Secret Minds
・Pacific Sun
11. A Ha Ha
12. Pentax
13. My First Kiss
14. Teenagers Are All Assholes
15. Stand By Me
16. Stop Time
17. Another Starting Line
18. Brand New Sunset
・Tinkerbell Hates Goatees
19. Starry Night
20. Our Song
21. Stay Gold
22. Maximum Overdrive
23. Can't Help Falling In Love
<アンコール>
24. Dear My Friend
25. Moon
26. Close To Me
27. Mosh Under The Rainbow
28. My Heart Feels So Free
29. Just Rock

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@natalie_mu 👍🫶

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