MAYSON's PARTY「7」特集|コンポーザーAYATOMO、MIKI、SAKIによる全曲解説インタビュー

2ndフルアルバム「GO」を携えての大型フェスやライブイベントへの出演、全国ツアーの開催と、2025年は精力的に活動を展開したMAYSON's PARTY。今年3月には念願であった初ワンマンライブを成功させるなど、結成8年目に入り破竹の勢いを見せている。

そんなMAYSON's PARTYから、2ndミニアルバム「7」が届けられた。本作には、日本語詞を大々的に取り入れたナンバー、メンバーそれぞれのルーツを色濃く反映した楽曲など全7曲を収録。音楽ナタリーでは新作のリリースを記念して、楽曲制作を担うAYATOMO(Vo, G)、MIKI(Vo, G)、SAKI(Vo, Trumpet)の3人にインタビューし、新たな挑戦が詰まった「7」の収録曲を解説してもらった。

取材・文 / 西廣智一撮影 / 山崎玲士

ずっと音楽をやってる、バンドしてる

──MAYSON's PARTYは昨年1月に2ndアルバム「GO」をリリースして以降、精力的にライブ活動を展開し、今年3月21日には初のワンマンライブも実現しました。皆さんにとっても、この1年間はかなり充実した期間だったのではないでしょうか。

AYATOMO(Vo, G) そうですね。去年の「GO」を携えたツアーは過去最大規模の内容で、10月のファイナルまで全国36本を回って。その間にも、夏フェスやイベントへの出演もあったので、まるまる1年ライブをし続けた感覚が強いです。

──「GO」リリース時のインタビューで「2024年は大型フェスへの出演が相次いだ」という話をしましたが、2025年はその比じゃないほどたくさんのフェスに出演しましたものね。

SAKI(Vo, Trumpet) (手元の資料を眺めながら)私もこれを見て、「こんなに出てたのか!」ってびっくりしました。

MAYSON's PARTY

MAYSON's PARTY

──「GO」という作品に対してはもちろん、それまでやってきた活動に対する評価がこういう形で表れているのかなと。

AYATOMO 確かに、今までの細々した動きが実を結び始めたのかなという気はしますね。

SAKI 私にとっては、何か目標がずっとあった1年だったなと思っていて。例えば、「GO」のツアーファイナルを絶対にソールドアウトさせてやると宣言して、いろんなところでメンバーがチケットを手売りしてみたりだとか、目標に対して貪欲に動いて、その目標が達成されたら次の目標……と繰り返していたら1年が過ぎていた気がする。加えて、ツアーの合間には曲作りも続けていましたし、ずっと音楽をやってるな、バンドしてるなという感覚です。

MIKI(Vo, G) 種蒔きを続けてその結果がようやく見え始めたところで、さらに新しい種を蒔いてということを繰り返していく中で、達成させたい目標がどんどん大きくなっているなと気付かされたのが2025年。もちろん、目指しているゴールの規模感が大きくなるにつれて、そこに伴う試練もどんどん厳しいものになりましたし、同時にそれを乗り越えるための力が自分たち7人それぞれにどんどん付いていった。その結果、ライブハウスのキャパも大きくなり、大きなフェスに出させてもらう機会も増えて。その現時点での集大成が、初ワンマンライブ(3月21日に東京・LIQUIDROOMで開催された「MAYSON's PARTY 初ワンマン 全曲やりますパーティー !!」)だったのかなと思います。

──フェスの出演数が増えたことをはじめ、昨年のWWW Xでのツアーファイナルや、LIQUIDROOMでのワンマンライブがソールドアウトを記録するなど、数字でもしっかりと結果を出し始めている。と同時に、最近はAYATOMOさんが作編曲し、MAYSON's PARTYとしても演奏で参加した「わかし・さわがし・スカパンク」を「学園アイドルマスター」へ提供するなど、さまざまな仕事を通してバンドの認知度も高まり始めている気がします。

AYATOMO ありがたいことに、そういう機会もいただけるようになりました。これは、お客さんが増えたことにも言えますが、僕らの力だけで成し遂げたものではなく、PATISTA(MAYSON's PARTYファンの総称)と一緒になってがんばった結果が今につながっていると思うんです。PATISTAも僕たちと同じように「ソールドアウトさせたい!」と思ったからこそ、僕らが知らないところで友達をライブに誘ってみたり、中には自分たちでフライヤーを作ってライブハウスで配ってくれたりもしていて。ひと昔前のストリートチームみたいに、一丸となって僕らを助けてくれようとする人たちがいたから、みんなでなんとかクリアしてきた感覚ですね。

──そういう泥臭さって熱が伝わりやすいですよね。

AYATOMO SNSで「雨の中、チケットを手売りしているメンバーの皆さんの姿がすごく印象的で。それで気になって、MAYSON's PARTYのライブに来ました」というコメントも見かけたので、何事もやってマイナスになることはないんだなって。というか、逆に今はそういうことも目新しいのかもしれないですよね。

AYATOMO(Vo, G)

AYATOMO(Vo, G)

2025年目標の答え合わせの結果は

──実は1年前のインタビューで、皆さんに2025年の目標を聞いていました。せっかくなので、達成できたかどうか答え合わせをしてみませんか?(参照:MAYSON's PARTY「GO」特集

SAKI 何言ったんやろ。まったく覚えてない(笑)。

MIKI 面白いですね(笑)。

──まずはMIKIさんから。「やること自体はこれまでとあまり変わらないと思うんですが、今はそこに対して向き合う姿勢とか自分たちが見せられる景色が明らかに違うものになってきた。だからこそ、いろんな責任や覚悟を持って活動に臨んで、よりたくさんの笑顔が見られたらいいなと思ってます」。

MIKI つい先日のワンマンライブでも、お客さんたちの心の底からの笑顔を見ることができたので、達成できたのかな。ただ、最近は表面的な笑顔よりももっと内面的な、お客さん1人ひとりの人生に幸せとか感動を届けられるようなバンドになりたくて。何をすればそこに到達できるのかはまだ答えは出ていないけど、そういう深い部分をもっと追求していけたらなと思っているところです。

MIKI(Vo, G)

MIKI(Vo, G)

──続いてはSAKIさん。「今年は問題を見つけたらすぐに解決することを目標にしようと思っています。こうしたいと思った瞬間に行動に出てみるとか、とにかくいろんな挑戦をしたくて。前に前に進みたいという気持ちがすごく強いし、それを着実に何かにつなげていきたいので、細かいところとか見逃してしまいそうなところをじっくり見つめてやっていきたいです」。

SAKI 達成できた……のかなあ? でも、確かに何か問題が発生したと思ったら「会議をせよ!」みたいな感じで、解決に向けて自ら突っ込んでいったりはしていたかもしれないですね。ていうか、なんで問題が起こる前提で目標を立てたのかな(笑)。

AYATOMO それ以前は問題を解決しなかったんじゃない?

SAKI そうなのかも。実際に去年の発言通り、思ったら即行動に移せるようになったので、それはよかったかもしれないです。

SAKI(Vo, Trumpet)

SAKI(Vo, Trumpet)

──AYATOMOさんは「MAYSON's PARTYはこつこつと全国を回ってちょっとずつお客さんを増やしてきたバンドなので、それを継続しながら現場でしか勝ち取れないチャンスを増やすことを目標にがんばっていきたいと思います」とおっしゃっていました。

AYATOMO 真面目だなあ(笑)。でも、本当にその通りでしたね。去年は36公演の全国ツアーにフェスやイベントを通して、ちょっとずつお客さんを増やすことができた手応えもありますし、それが今年のワンマンライブのソールドアウトにもつながったと思います。