安本彩花とDJ YASUMOTO、27歳のパーリーナイト

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私立恵比寿中学の安本彩花によるソロライブ「安安2025今宵はAYAKAtuneでパーリーナイトsupported by DJ YASUMOTO」が6月16日に神奈川・KT Zepp Yokohama、本日7月10日に大阪・BIGCATで開催された。安本が6月27日に27歳を迎えたことを記念して誕生日前後に行われた2公演のうち、この記事では神奈川公演の模様をレポートする。

安本彩花

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ノリノリのDJ YASUMOTO。

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えびちゅうの恒例行事として2016年より毎年行われている各メンバーのバースデー企画。DAWを駆使して楽曲を制作するなど、ソングライターとしての活動にも意欲的に取り組んでいる安本にとって、近年のバースデーライブは貴重なオリジナルソング発表の場となっている。また安本は2022年よりソロライブにDJプレイも取り入れており、今年はライブのタイトルにも「DJ YASUMOTO」の名をフィーチャー。タイトル通りのにぎやかな“パーリーナイト”を作り上げた。

DJブースを飛び出して「仮契約のシンデレラ」に合わせて踊る安本彩花。

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安本彩花

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オリエンタルなネオンを思わせる装飾のDJブースが置かれたステージ。開演時刻になると、安本がリミキサーとして公式に手がけた私立恵比寿中学「仮契約のシンデレラ」のチップチューンミックス「仮契約のシンデレラ - ♡kawaii ^chiptune^ remix♡」が流れ出す。そこに色とりどりのパッチワーク衣装で元気に登場した安本は「『安安2025』、楽しんでいきましょーう!」と高らかに宣言すると、まずは「仮契約のシンデレラ」をパフォーマンス。すべてのパートを歌う安本と、すべてのコールを「彩花ー!」に置き換えて叫ぶ観客との呼吸は抜群だ。その盛り上がりのまま安本はDJプレイへと移行し、えびちゅうの「金八DANCE MUSIC」「トーキョーズ・ウェイ」「イヤフォン・ライオット」をクイックにつなげていく。そしてこの春発表されたばかりのメンバー桜木心菜、小久保柚乃、風見和香によるユニット曲「王様の耳はパンの耳」につなげると、安本はブースを飛び出しマイクを握り、3人分のパートを自ら歌唱。「コメ! パン! コメ! パン!」という独特なコールでフロアを一体にした。おふざけも多くにぎやかな、えびちゅう初期を彷彿とさせるこの曲をうらやましく思っていた安本は、リリースされたときから自身のソロライブで歌うことを目論んでいたという。

安本彩花

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「こまめな水分補給は美肌にもつながるので」と観客の美容面にも気遣いつつ、安本は一旦DJブースを離れ、「恋の感覚」「future」とオリジナルソング2曲を披露。自らつむいだ言葉とメロディで、“えびちゅうの安本彩花”とは異なる表情を見せる。「毎年オリジナル曲を披露していくたびにファンの皆さんも注目してくれて、活動を応援してくれているのが伝わってきます。そのパワーのおかげでどんどん自分も自信が持てるようになってきて、制作意欲が湧いております」と、安本は自信に満ちた笑みを浮かべた。続いて歌われたのは、玉置浩二の名バラード「メロディー」。温かく慈しむような安本の歌声に観客はうっとりと聴き入った。

DJ YASUMOTO

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不思議エピソードを話すも話が伝わらず身振り手振りで説明する安本彩花。

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安本がDJブースに戻ると、フロアは再び“パーリーナイト”に。安本、真山りか、松野莉奈による2016年のユニット・ぷくぷくの「新大陸」ではミキサーを駆使して「新大陸!」のコールを促す。DJ YASUMOTOはそこからアシッドテクノ調の「参枚目のタフガキ」、TikTokで人気の「未確認中学生X」へとシームレスにつなげつつ、マイクを握って歌を重ねた。次のブロックに向けてひと呼吸置くべく「ここらで最近起きた不思議エピソードでも話すか」と、安本は自宅で就寝中に起こった奇怪な出来事を身振り手振りを加えて話すが、要領を得ないトークでその状況がほとんど観客に伝わらない。「反応が違いすぎる……これ小林歌穂に話したらすっごい喜んで『彩ちゃんそれ面白いねー!』って盛り上げてくれたから今自信満々でしゃべってるんですけど……おかしいな、思ってた感じと違うな」と小首をかしげながら話を続ける安本の姿に観客は大爆笑。曰く、就寝位置が不自然に移動するなどの現象により霊的な存在を感じているが「いることは確定なんだけど、嫌な気がしないというか、むしろ調子がいい。霊とともに過ごすことによってメンタルも良好だし、楽しく過ごせている」とのこと。

「安安2025今宵はAYAKAtuneでパーリーナイトsupported by DJ YASUMOTO」の様子。

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安本彩花

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不思議なトークの時間を経て、ライブは終盤戦。安本は2022年の「安安」で発表したオリジナルソング「小さな戦士」、えびちゅう初のホールコンサート「じゃあ・ベストテン」で披露された2012年のソロ楽曲「またあえるかな」と時差10年のソロ楽曲を続けて歌い、さらにえびちゅう初期のナンバー「チャイム!」を盛大な「彩花!」コールの後押しを受けながら披露した。そして安本は最後の1曲として、この日のために書き下ろした8ビートのロックナンバー「夢の続き」を初披露。「夢が夢のままで終わらないように」と歌うこの曲は、安本の身近にいるアイドルを卒業して新しい夢に向かっている人、アイドル活動をしながら個人の夢を追い続けている人と話をする中で、15年アイドルを続けているからこそ感じた「私がここで輝き続けることで、誰かの勇気やパワー、自信につながれば」という思いを込めて書いたのだという。「自分が今できる精一杯を詰め込んで、この楽曲を作ってみました」と晴れ晴れした表情で語る安本に、観客から大きな拍手が送られた。

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星が舞うフロア。

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安本彩花

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盛大なアンコールならぬ「おかわり!」コールを受けて再度ステージに登場した安本は、その要求に応えるべく2020年のソロライブから歌い続けているオリジナル楽曲「カレーライス」を熱唱。すっかり定番化しており、観客のコールの息もぴったりだ。加えて安本はえびちゅうの「感情電車」、2018年のオリジナル楽曲「TSUBOMI」をじっくりと感情を込めて歌い上げた。「あっという間に終わっちゃった……本当に楽しすぎて」と名残を惜しむ安本の言葉に観客も頷く。フロアに響く声援に「ライブで元気いっぱいなみんなの声を聞くと本当にうれしい。明日もがんばろう!って思えます」と大満足の笑みを浮かべた安本は「ファンの皆様にはいろんな勇気と自信、がんばる力や温かいものをたくさんたくさんいただいているので、いつでも、どんなときでもみんなにそれをお返しできるように、人生を楽しみながら夢を叶えていく姿を見ていただけるように、精一杯人生を生きていこうと思います。同志として、仲間として、みんなでがんばるぞー!」と目の前の“同志”たちに呼びかけた。

セットリスト

私立恵比寿中学 安本彩花 生誕ソロライブ「安安2025今宵はAYAKAtuneでパーリーナイトsupported by DJ YASUMOTO」2025年6月16日 KT Zepp Yokohama

01. 仮契約のシンデレラ - ♡kawaii ^chiptune^ remix♡~仮契約のシンデレラ
02. DJ:金八DANCE MUSIC~トーキョーズ・ウェイ~イヤフォン・ライオット~王様の耳はパンの耳
03. 恋の感覚
04. future
05. メロディー(オリジナル:玉置浩二)
06. DJ:新大陸~参枚目のタフガキ~未確認中学生X
07. 小さな戦士
08. またあえるかな
09. チャイム!
10. 夢の続き
<アンコール>
11. カレーライス
12. 感情電車
13. TSUBOMI

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