J、ソロデビュー14周年を祝うAX 5DAYS最終日に完全燃焼

Jが東京・SHIBUYA-AXで「J 14th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE Set FIRE Get HIGHER -FIRE HIGHER 2011-」と題したライブを、5月5日から9日の5日連続で開催した。

過去3度にわたり行われてきたSHIBUYA-AX 5DAYSライブ。4度目となる今回はJのソロデビュー14周年を記念するスペシャルイベントとして、最初の4日間は豪華ゲストを迎え行われた。初日公演にはMASS OF THE FERMENTING DREGS、Northern19、石鹸屋、2日目にはNothing's Carved In Stoneとthe telephones、3日目にはavengers in sci-fi、Fear, and Loathing in Las Vegas、女王蜂、4日目にはa flood of circle、Pay money To my Pain、the HIATUSがそれぞれ出演。各ゲストアクトがライブを終えた後に、Jがヘッドライナーとして連日熱いステージを披露した。

そして、最終日の9日はJのワンマンライブを実施。開演前からフロアにはJコールを続けるファンで埋め尽くされ、会場は熱気に包まれた。定刻を過ぎた頃に会場内が暗転。パンキッシュなSEに導かれてバンドメンバーがひとりずつステージに現れ、最後にJがペットボトルを片手に登場。持っていたペットボトルを客席に投げ込むとベースを抱え、「オーライ渋谷っ！ 飛ばしていくぞ！」と叫び「Resist bullet」からライブをスタートさせた。ヘビーなイントロを経てアッパーなパートに突入すると、フロアは一気にモッシュ＆クラウドサーフの渦に。2曲目の「Vida Rosa」になだれ込むと、今度は観客がリズムに合わせるようにジャンプを繰り返した。

最初のMCで、Jは「昨日に引き続き会いたかったぜ！ 今夜はAX 5DAYSの5日目。1日目から高いテンションで来たけど、今日はそれ以上におかしくなっていこうぜ！」と観客を煽る。そして「break」「PYROMANIA」といったロックチューンを立て続けに演奏。「PYROMANIA」の中間パートではライターの火が会場の至るところで灯され、演出に華を添えた。

メロディアスなミディアムナンバー「ray of light」で一度クールダウンした後、会場のテンションは「RECKLESS」で再び急上昇。グルーヴィーな「Twisted dreams」を経て、スコット・ギャレット（Dr）のドラムソロに突入した。オーソドックスなソロプレイから、打ち込みサウンドを同期させた演奏まで、スコットの懐の深さを強く実感させるドラムプレイに客席から惜しみない拍手が送られた。

Jの「今日、俺たち楽しそうだろ？ これからまだまだ楽しもうと思ってるんだけど、行けるか？」という問いかけに、フロアからは熱い歓声が鳴り響く。そして「BUT YOU SAID I'M USELESS」から、ライブは後半戦に突入。「go crazy」「NOWHERE」「Die for you」と人気ナンバーを連発し、本編ラストナンバーとなる「CHAMPAGNE GOLD SUPERMARKET」がスタートした。この曲の中盤ではJがベースを床に置き、「やれんのか！ 信じていいか！」と観客を煽る場面も。「この中で一番光ってる奴は誰だ？ このAXで一番イカレてる奴は誰だ？ この俺にその姿を見せてくれ！」と言ってから「3、2、1、GO!」とカウントすると、フロアはそれまで以上のモッシュ＆クラウドサーフの嵐で最高の盛り上がりを見せた。こうしてライブ本編は終了。Jをはじめとするバンドメンバーたちは満面の笑みで、ステージを去っていった。

蒸し風呂状態となったSHIBUYA-AXのフロアから、アンコールを求める声援が鳴り響く。そして観客からの熱いJコールに応え、Jがひとりでステージに再登場。このとき、観客は赤い布を片手に持ち、フロアは真っ赤に染められていた。その光景を目にしたJは「みんなで示し合わせてやったの？ それとも偶然？」とうれしそうな様子。そしてソロデビュー14周年を振り返り、「自分がベースを始めた頃になりたいと思ってたベーシスト像に近づけたかな」「冗談も貫き通せばマジになるってことを証明できたかな」と自身の思いを口にした。さらに14年分の感謝をファンに告げ、「ここに来れなかった人の分も含め、14年分の思いを込めてこの曲を贈りたいと思います」と言ってスローナンバー「ACROSS THE NIGHT」を披露。Jの熱い思いが込められたこの曲に、フロアからは惜しみない拍手が送られた。

ライブはまだまだ終わらない。「今までで一番スゲーAX 5DAYSになったと思います。最後にもうひと暴れしたいんだけど、やれるか？」との呼びかけに、客席からはより一層大きな声援が。そして「Feel Your Blaze」で新たな熱気を帯びると、「みんなで燃え尽きちまおうぜ。すべてはこの曲から始まった」の合図とともにソロデビューシングル「BURN OUT」が演奏された。これでもかというほどの盛り上がりの中、ライブはついに終了。Jは「また夏に全国ツアーをやります。新曲も持っていこうと思ってるので、次に会うときまで、何があってもくたばんなよ！」と笑顔で叫んで、ステージを降りた。

約2時間強にわたるAX 5DAYS最終公演はここで終了するはずだったが、場内アナウンスが流れる中もフロアのファンはなかなか退場しようとせず、Jコールを続ける。この熱い思いに応えるかのように、Jとバンドのメンバーは三たびステージに登場。予定外のダブルアンコールとして「Evoke the world」をプレゼントし、ソロデビュー14周年を祝うスペシャルライブのエンディングを締めくくった。

Jは7月下旬から、仙台公演を皮切りに全国ツアー「J 14TH ANNIVERSARY SUMMER TOUR 2011 "THE FOURTEEN"」を実施。この夏ツアーでは今回のAX 5DAYSを経てよりパワーアップしたバンドサウンドを堪能することができるはずだ。

「J 14th ANNIVERSARY SPECIAL LIVE Set FIRE Get HIGHER -FIRE HIGHER 2011-」
2011.5.9＠SHIBUYA-AX セットリスト

01. Resist bullet
02. Vida Rosa
03. break
04. PYROMANIA
05. OVER DRIVE
06. SQUALL
07. ray of light
08. RECKLESS
09. Twisted dreams
～Drum solo～
10. BUT YOU SAID I'M USELESS
11. go crazy
12. NOWHERE
13. Die for you
14. CHAMPAGNE GOLD SUPERMARKET
--ENCORE--
EN1. ACROSS THE NIGHT
EN2. Feel Your Blaze
EN3. BURN OUT
--ENCORE--
EN4. Evoke the world

J 14TH ANNIVERSARY SUMMER TOUR 2011 "THE FOURTEEN"
-with Our Light of Hope-

2011年7月22日（金）宮城県 仙台darwin
OPEN 18:00 / START 19:00

2011年7月23日（土）宮城県 仙台darwin
OPEN 17:00 / START 18:00

J 14TH ANNIVERSARY SUMMER TOUR 2011 “THE FOURTEEN”

2011年7月30日（土）福岡県 福岡DRUM LOGOS
OPEN 17:00 / START 18:00

2011年7月31日（日）香川県 高松DIME
OPEN 17:00 / START 18:00

2011年8月11日（木）東京都 赤坂BLITZ
OPEN 18:00 / START 19:00

2011年8月12日（金）東京都 赤坂BLITZ
OPEN 18:00 / START 19:00
※ファンクラブ限定公演

2011年8月19日（金）北海道 札幌ペニーレーン24
OPEN 18:30 / START 19:00

2011年8月21日（日）新潟県 新潟LOTS
OPEN 17:00 / START 18:00

2011年8月26日（金）愛知県 名古屋BOTTOM LINE
OPEN 18:00 / START 19:00

2011年8月27日（土）大阪府 大阪BIG CAT
OPEN 17:00 / START 18:00

2011年8月28日（日）大阪府 大阪BIG CAT
OPEN 17:00 / START 18:00

2011年9月4日（日）東京都 新木場STUDIO COAST
OPEN 16:00 / START 17:00（予定）
※ゲストアーティストあり

料金：5000円