ばってん少女隊が新体制初ツアー完走、新曲リリースや年末ワンマンなどうれしい発表続々

ばってん少女隊のライブツアー「ばってん少女隊 TOUR 2021『温故知新』」のファイナル公演が9月26日に福岡・Zepp Fukuokaで開催された。

4月に蒼井りるあ、柳美舞を新メンバーに迎え、新たな6人体制での活動をスタートさせたばってん少女隊。「ばってん少女隊 TOUR 2021『温故知新』」は新体制初のツアーとして計4都市で開催され、グループの活動拠点である福岡でファイナルを迎えた。この記事では昼夜2部にわたって行われたファイナル公演のうち、第2部の模様をレポートする。

第1部では2019年発表のアルバム「BGM」が完全再現され、約60分にわたってエネルギッシュなパフォーマンスが展開されたが、第2部ではビーズ幕や行燈柱、障子柄の稼働パネルがステージに並ぶ、オリエンタルな雰囲気の中でライブが開幕。今回のツアーのために作られた和テイストの新衣装を身にまとったばってん少女隊は、スクリーンに映し出される和柄の映像をバックに「OiSa」を最初に披露した。この曲は昨年10月発表のアルバム「ふぁん」の収録曲で、中毒性の高いメロディや曲調がUSENを中心にロングヒットし、YouTubeで公開中のミュージックビデオの再生回数は300万回を突破。6人は現在のばってん少女隊を代表する1曲で観客の心を一気に惹きつけた。

その後、ばってん少女隊はメンバーカラーの扇子を手に歌う「Killer Killer Smile」などで会場の盛り上がりを加速させていく。6曲目の「己MY self」が終わったあとには衣装の早替えを披露して「崇シ増シxxx物語」を歌唱し、続くバラードナンバー「FORCES」ではプロジェクターに歌詞が映し出される中、稼働パネルを動かしながらパフォーマンス。11曲目の「スウィンギタイ」までの約40分間、トークを挟まない入魂のステージを繰り広げた。

第2部最初のMCでファンに挨拶した6人は、瀬田さくらの「皆さん、元気残ってますか？」という呼びかけをきっかけに次のブロックへ。「すぺしゃるでい」の間奏では柳の「ここで、皆さんにプレゼントを用意しました！」という言葉とともに、お題が書かれたボール入りのボックスがステージに登場した。希山愛がボールを引くと、そこには「福岡と言えば？」という文字が書かれており、春乃きいなと蒼井は長髪をかきあげる仕草で福岡出身の武田鉄矢のモノマネを披露。また「ばってん少女。」の曲中には、蒼井と柳がオタマトーンで「よかよかダンス」のメロディを演奏し、会場を和やかな空気で満たした。

そしてツアーを振り返るトークを経て、公演はラストスパートに突入する。ライブの人気曲「おっしょい！」、福岡出身の松隈ケンタが楽曲制作を担当した「FREEな波に乗って」などが畳みかけられ、会場のボルテージはぐんぐんと上昇。メンバー全員からファンに対する感謝の気持ちが述べられたのち、「ありがとーと」でライブ本編が締めくくられた。

ファンの拍手に答えてステージに再登場したばってん少女隊は、アンコールで再び「OiSa」を披露。さらにツアーの神奈川・KT Zepp Yokohama公演のアンコールにて突如披露され、ファンの間で謎が謎を呼んでいた新曲「わたし、恋始めたってよ！」もパフォーマンスし、この曲を11月10日にリリースすることを発表した。「わたし、恋始めたってよ！」は「OiSa」を制作した渡邊忍（ASPARAGUS）がプロデュースしたナンバーで、振付稼業air:manが手がけたダンス、恋愛をテーマに10代、20代の女の子の気持ちをリアルに描いた歌詞が注目ポイント。また最後のMCでは12月4日にZepp Fukuoka、18日に東京・ステラボールでワンマンライブが行われること、10月にFM FUKUOKAにてレギュラー番組「ばってん少女隊の“FMばってん放送局”」がスタートすることも発表された。この番組はばってん少女隊のMC担当である上田理子が、FM FUKUOKA「Ultra Radio Connection ～DIG!!!!!!!! FUKUOKA」メインパーソナリティの1人であるクワハラタクヤとタッグを組んで届ける番組で、初回放送は10月7日（木）にオンエアされる。

ライブのラストにおめでたい発表が続いたZepp Fukuoka公演。会場が温かい拍手が包まれる中、新体制初のツアー「ばってん少女隊 TOUR 2021『温故知新』」の幕が閉じた。