Shiggy Jr.がノーナ＆group_inou招聘ライブ、メジャーでも「まっすぐに楽しく」

昨日4月28日、東京・UNITにてShiggy Jr.の自主企画イベント「Shiggy Jr. Presents『なんなんスかこれ。vol.2』」が開催され、Shiggy Jr.、group_inou、NONA REEVESの3組が競演した。

トップバッターはgroup_inou。以前からShiggy Jr.より対バンのオファーを受けていたがスケジュールの都合で叶わず、今回実現したという彼らは、新曲を多数盛り込んだ攻めのステージを展開。imai（DJ）が繰り出すビートとcp（MC）の扇情的なボーカルで、場内の空気をディープな世界観にどんどん引き込んでいく。一方でcpが曲の途中で「なんなんスかこれー!?」とイベント名を叫んだり、imaiが饒舌なトークで笑いを起こしたりと、サービス精神も満点。ラストの「MAYBE」では身をよじる激しいパフォーマンスで感情を爆発させ、フロアを大きく沸かせた。

NONA REEVESは、西寺郷太（Vo）、奥田健介（G）、小松シゲル（Dr）に加え、真城めぐみ（Cho）、村田シゲ（B）、冨田謙（Key）という盤石のサポートを従えて登場。ライブが始まると、西寺が盛り上がりを先導しながら「P-O-P-T-R-A-I-N」「パーティーは何処に？」「Love Together」とバンドのキラーチューンを惜しみなく連投する。曲を重ねるたびに上がっていくオーディエンスのテンションに、西寺は「実は今日のセットリストはShiggy Jr.のメンバーからやってほしいと言われた曲をやっております。それでこの盛り上がり！ いろいろ勉強させていただいてます」と照れ笑いを浮かべていた。

ノーナの後半パートは、西寺が敬愛するマイケル・ジャクソンの名曲「Human Nature」のカバーを経て、再び踊れるポップチューン「LOVE ALIVE」「Lucky Guy」へ。西寺は「Shiggy Jr.、今正直キテるでしょ？ それが僕はすごくうれしくてね。一緒にポップで明るい音楽をもっと日本に増やしていこうよ！」と、ポップバンドの先輩としての言葉を投げかけ、このあとのShiggy Jr.へバトンを渡した。

Shiggy Jr.のアクトは、「oh yeah!!」「summer time」といったアッパーチューン2連発でスタート。MCにて池田智子（Vo）は今回のチケットが完売したことに喜びを表し、「『なんなんスかこれ。』は毎回自分たちがすごい好きなアーティストとお呼びしてやってるんですけど、そのあとにこんな楽しい時間が待ってるなんて本当に私たちは幸せ者です。ありがとうございます！」と話す。その後はアンニュイなムードをまとったミドルナンバー「baby i love you」や6月24日発売のメジャーデビューシングル「サマータイムラブ」、代表曲の「LISTEN TO THE MUSIC」「Saturday night to Sunday morning」などでポップな音楽性やキュートな魅力を振りまいた。

また、この日はバンドにとってメジャーデビュー発表後初めてのライブでもあり、改めてファンに報告すると温かい拍手と声援が。アンコールでは池田がメジャーデビューにあたっての気持ちを明かし、「シゲくん（原田茂幸 / G）と会ってバンドを始めて、音楽でみんなのことを幸せにする人になりたいねっていう話をずっとしていて。メジャーデビューといっても急に変わったんじゃなくて、今までゆっくりグラデーションのように変わっていって、1つひとつみんなで悩みながら来ました。あったかいお客さんとあったかいスタッフに囲まれて、Shiggy Jr.はますますShiggy Jr.らしくまっすぐに楽しくやっていこうと思いますので、応援よろしくお願いします！」と言うと、場内はさらに大きな歓声に包まれた。Shiggy Jr.は最後に「サマータイムラブ」のカップリングに収録される新曲「keep on raining」を届け、2回目の自主企画イベントを大盛況のうちに締めくくった。

なお、Shiggy Jr.のオフィシャルサイトでは本日4月29日にシングル「サマータイムラブ」のジャケットが公開された。4匹のミーアキャットが並んだインパクトの強いジャケットは、アーティスト写真と同様に平野文子がディレクションを手がけた。