Perfume。2024年に東京・虎ノ門ヒルズ内のTOKYO NODEにて開催された展覧会「Perfume Disco-Graphy 25年の軌跡と奇跡」での様子。

Perfumeと音楽ナタリーの18年

ライブレポートで振り返る、熱狂の日々の全記録

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2012年

「キリンチューハイ 氷結 Presents Perfume 3rd Tour『JPN』」の追加公演として、5月に日本武道館で4DAYS公演を開催。ライブのラストナンバーの定番となった「MY COLOR」で、「せーの!」の合図とともに会場中が一斉に手のひらを掲げるあの景色は、このツアーから生まれています。

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6月にはMTV主催の音楽授賞式「MTV VMAJ 2012」で、安室奈美恵とともにPerfumeが2冠を達成。授賞式の冒頭、真っ赤な衣装でイベントのテーマ「舞~rhythm~」を表現したダンスパフォーマンスは、今なお語り継がれています。

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7月に東京・渋谷ヒカリエで開催されたイベント「氷結 SUMMER NIGHT」は、Perfumeが自分たちのホログラフィックと一緒にダンスをするという内容。その時々の先端技術をライブ演出に取り入れる黎明期のパフォーマンスでした。実際に現場で観た際は混乱するくらいにホログラフィックと本人がそっくりで、ライブ序盤にステージにいたのが実物ではなく映像だったと知った瞬間、かなり驚いたのを覚えています。

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10月には台湾、香港、韓国、シンガポールの4カ所を巡る初の海外ツアー「Perfume WORLD TOUR 1st」がスタート。海外公演では終演後に観客が合唱するのがお決まりになっていますが、それはこのツアーの初日、台湾公演が始まりでした。筆者も現地に取材へ飛びましたが、ホテルの客室Wi-Fiがつながらず、深夜までロビーでレポートを書いていたのが思い出に残っています。

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ツアーファイナルとなったシンガポール・SCAPE公演では、初めてライブビューイングを実施。日本全国の映画館67館や台湾のシネコンで同時生中継されました。英語と日本語が話せる観客にマイクを渡してMCを通訳してもらうという、その後しばらく海外公演の恒例となったくだりはこの日に始まっています。

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2013年

Perfumeにとって初の海外フェス出演となったのは、6月に韓国・ソウルで開催された「ULTRA KOREA 2013」。ダンスミュージックフェスであることを意識して、ダンサブルな曲を間髪をいれずに畳みかける構成でライブに挑みました。結果、当時は「『本当のアウェイってこういうことなのかな』っていう感じ」「歌いながら目とか耳、口の中に入っちゃうんじゃないかってくらい虫が飛んでて。それでうまく力を出し切れなくて、けっこう圧倒されて帰ってきちゃったんです」とインタビューで振り返っていましたが、ここでの苦い経験と反省が、のちの海外フェスでの立ち回りに生かされていきます。

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5月から6月にかけて、斉藤和義奥田民生マキシマム ザ ホルモンとともに初の対バンツアー「ずっと好きだったんじゃけぇ~さすらいの麺カタ Perfume FES!!」を開催。取材に入った大阪・Zepp Namba公演では、マキシマム ザ ホルモンのナヲを交えて4人で「チョコレイト・ディスコ」を踊るひと幕も。Perfumeとナヲはこのあともたびたび一緒にダンスを披露することになります。

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6月には世界最大の広告祭「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」に日本人アーティストとして初めてゲスト招待され、Rhizomatiks真鍋大度のプレゼンテーションでパフォーマンスを披露。プロジェクションマッピングを用い、メンバーの白い衣装に映像を投影する演出は強烈なインパクトを残しました。「Perfume=最先端技術」という印象を決定付け、グループの転機となった極めて重要なステージの1つです。

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7月に開催された初のヨーロッパツアー「Perfume WORLD TOUR 2nd」。その3公演目となったイギリス・ロンドンのO2 Shepherd's Bush Empire公演のレポートです。この公演は、国内のみならず世界各地でライブビューイングが実施され、日本では朝4:00に中継がスタートしたにもかかわらず、早朝から劇場が熱気であふれていました。

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ヨーロッパからの帰国後すぐ、Perfumeはアミューズの設立35周年を記念して初開催された野外フェス「BBQ in つま恋」2DAYSに両日とも出演。

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この年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」では、会場内で最大キャパシティを誇るGRASS STAGEの3日間の大トリをPerfumeが務めることに。最大6万人を収容できる広大なフィールドを満員にしたステージからの景色は壮観のひと言でした。

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初のドームツアーの東京公演として、クリスマスの2日間に2度目の東京ドームワンマンを開催。大規模な会場の課題である「客席との距離」を解消し、広大な空間でも3人だけで不足なくパフォーマンスするための工夫が凝らされたライブでした。初めて東京ドームに立ったときには緊張を口にしていた3人が、3年後のこの日はその場を完全に支配し、心から楽しんでいたのが印象的でした。

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2014年

前年に続き2度目となった対バンツアー「Perfume FES!!」。音楽ナタリーにレポートを掲載したのは広島での9nine、鹿児島での高橋優とのツーマンでしたが、筆者は個人的に東京・NHKホールでの東京スカパラダイスオーケストラ、石川・本多の森ホールでのRHYMESTERとのライブにも足を運びました。Perfumeにフィーチャリングするように「マカロニ」でRHYMESTERがラップをした瞬間は、今でも鮮明に記憶に残っています。

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2年目の「BBQ in つま恋」では、Perfumeは新藤晴一ポルノグラフィティ)、杉本雄治(当時WEAVER)、辻村有記(当時HaKU)とのコラボバンドでTRF「survival dAnce ~no no cry more~」をカバー。フィナーレでは、あ~ちゃんが新藤晴一と歌詞を共作したイベントテーマソング「それを強さと呼びたい」を出演者全員で歌いました。

ライブレポート

2005年のメジャーデビューシングル「リニアモーターガール」からちょうど10年目にあたる9月21日、アリーナツアー「Perfume 5th Tour 2014『ぐるんぐるん』」の最終公演が国立代々木競技場第一体育館で行われました。メジャーデビュー10年目突入を祝うべく、ライブのラストにはメンバーへのサプライズで満員の観客が人文字を作り、3人を涙させました。

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10月から11月にかけては「Perfume WORLD TOUR 3rd」を開催。2012年のアジア、2013年のヨーロッパに続いて3度目となったこの海外ツアーでは、初上陸のアメリカ(ロサンゼルス、ニューヨーク)を含む世界各地を巡回しました。この模様は翌年公開された映画「WE ARE Perfume -WORLD TOUR 3rd DOCUMENT」にも記録されています。

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2015年

日本時間3月18日、アメリカ・テキサス州オースティンの世界最大級のフェス「SXSW」に出演。インタラクティブメディアの祭典「SXSW Interactive」の最終日、ヘッドライナーとしての登場でした。YouTubeで生配信されたステージは、実際のライブ映像とCGで描かれたバーチャル空間が継ぎ目なく合成され、それまで見たことのない映像表現に世界中の視聴者が驚きました。

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結成15周年&メジャーデビュー10周年を記念して、記念日の9月21日から計10日間におよぶアニバーサリー企画「Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP」を開催。検定試験の成績上位者限定ライブや、3人組グループ限定対バン「Perfume FES!! 2015 ~三人祭~」、ダンスコンテスト、ドキュメンタリー映画先行上映会、そして日本武道館と広島・広島グリーンアリーナでのワンマンと、怒涛のスケジュールを完走しました。前日の記者発表会では金屏風を背に餅つきを実施。3人とも、餅は砂糖醤油につける食べ方が好きなんだそうです。

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10DAYS企画の2日目、日本武道館で行われた「Perfume FES!! 2015 ~三人祭~」には、Negicco空想委員会、WEAVER、凛として時雨フジファブリックが出演。ラストはみんなで「Puppy love」を踊り大団円を迎えました。ちなみにこのイベントでの出会いがきっかけとなり、NegiccoのNao☆と空想委員会の岡田典之(B)は2019年に結婚しています。

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3日目は日本武道館を舞台に第3回ダンスコンテストを開催。終了後にはテレビ朝日系特番「MUSIC STATION ウルトラFES」と中継をつなぎ、出場者たちと一緒に生放送で「ポリリズム」をパフォーマンスしました。

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10DAYS企画後半戦は、9月26日から30日の日本武道館、10月6日と7日の広島グリーンアリーナで行われたワンマンライブ「LIVE 3:5:6:9」。目玉となったのは10面体のサイコロの出目でセットリストが決まる「3:5:6:9(すごろく)コーナー」で、公演ごとにすべて内容が異なるという、それまでの緻密に計算された単独公演とはひと味違うスリリングなライブとなりました。

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2016年

アルバム「COSMIC EXPLORER」を携えたツアーは、5月から7月にかけて国内のアリーナ会場を回ったあとで、北米4都市で開催。帰国後に大阪、愛知、福岡のドーム会場を回りました。このときの北米ツアーではそれまでの海外ツアーとは異なり、日本の「COSMIC EXPLORER」リリースツアーをそのままアメリカのファンに届けることに挑戦。国内公演はセンターステージで、宇宙船に見立てた巨大な可動ステージが見せ場になっていましたが、アメリカの一般的なステージ形態でもその世界観を表現してみせました。

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ドームツアー「Perfume 6th Tour 2016『COSMIC EXPLORER』Dome Edition」からは、10月22日の大阪・京セラドーム大阪の初日速報と、11月12日に福岡・福岡ヤフオク!ドームで行われた最終公演のレポートを掲載。福岡に取材に行った際に、地下鉄のホームに到着した車両の全面にPerfumeの写真がラッピングされているのを見て、感慨深くなったことを覚えています。

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ちなみに、のっちがパフォーマンス中にハイヒールをすっ飛ばしたという伝説のハプニングが起きたのは、このツアーの11月4日、ナゴヤドーム公演2日目のことでした。

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2017年から2020年までのPerfumeのライブ(「OTONOKO」で中田ヤスタカと初共演、「Reframe」初開催、東京ドーム公演中止など)

読者の反応

タワーレコード広島店 @TOWER_Hiroshima

もはや博物館級の。
#prfm https://t.co/CkB3eCMN5O

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