Rain Tree「君の居場所、僕の居場所」インタビュー|曲とパフォーマンスで勝負できるグループへ

秋元康が総合プロデュースを手がけるガールズグループRain Tree。アイドルプロジェクト「IDOL3.0 PROJECT」オーディションの最終審査に落ちたメンバーで結成された彼女たちは、FINALIST名義で下積みを重ねたのち2025年1月にデビューを果たした。表題曲の歌唱メンバーをセレクトする審査制度が新作リリースのたびに設けられるなど、その後も多くの試練が用意されたが、2月1日に日本橋三井ホールで開催された初の単独コンサート「Rain Tree 1st Anniversary Concert」のチケットが完売するなど、メンバーの努力は着実に実を結んでいる。

そんなRain Treeの最新デジタルシングル「君の居場所、僕の居場所」が配信リリースされた。この曲は別のクラスになってしまった“君”が座っていた席を見ながら、恋心を燃え上がらせる“僕”の切なくも強い思いを歌った青春ラブソングだ。今作の表題曲を歌唱する“メインメンバー”である朝宮日向、綾瀬ことり、遠藤莉乃、佐藤莉華、鈴野みお、新野楓果、橋本真希の7人にインタビューし、新曲の注目ポイントやグループの成長について語ってもらった。

取材・文 / 左藤豊撮影 / 上野留加

みんな熱い思いを持っている

──2月1日に開催された初の単独コンサート「Rain Tree 1st Anniversary Concert」にて、7月29日にZepp DiverCity(TOKYO)で2ndワンマンコンサートが行われることが発表されました(参照:Rain Treeが4thデジタルシングル発表、2ndワンマンはZepp DiverCityで)。過去に皆さんにインタビューした際、Zeppでのライブ開催が最初の目標だと語っていましたよね。この発表はかなりうれしかったのではないでしょうか。

鈴野みお もともとは1周年コンサートをZeppで開催するのが目標だったので、少し遅れてしまったんですけど、1周年コンサートはチケットを完売することができましたし、着実に成長できていることを感じられてうれしかったです。次のコンサートも完売させて、Rain Treeがさらに飛躍するきっかけにしたいです。

綾瀬ことり Zeppでワンマンを開催するのはずっと憧れでした。会場の規模としては「1st Anniversary Concert」の何倍も大きいキャパシティになります。ここを完売できればRain Treeの勢いがさらに増すと思いますし、ファンの皆さんに「来てよかったな」と思っていただけるコンサートをしたいです。

鈴野みお

鈴野みお

綾瀬ことり

綾瀬ことり

新野楓果 発表の瞬間、とてもうれしかったのを覚えています。ステージ上でメンバー同士で喜びを分かち合い、ファンの皆さんも交えて円陣を組めたのも思い出に残っています。

遠藤莉乃 ありがたいことに「1st Anniversary Concert」はチケットを完売させることができたので、メンバー間で密かに「もしかしたらサプライズ発表があるんじゃない?」と期待していたんです。いざ発表されると、本当にうれしかったですね。私の隣には片瀬真花ちゃんと水野乃愛ちゃんがいて、2人とも泣いていました。片瀬はすぐ涙で溺れちゃう子なんですけど、水野が涙を流すのは珍しくて。みんな熱い思いを持っているんだなと実感して、うれしくなって私も号泣しました(笑)。7月29日、絶対にいい日にするぞと決心しました。

遠藤莉乃

遠藤莉乃

初の単独コンサートを経て感じた変化

──改めて、Rain Treeの1年目の集大成が披露された「1st Anniversary Concert」の感想を聞かせてください。

佐藤莉華 まず1曲目、ステージ上から見えた景色に感動しました。私たちはRain Tree結成前にFINALISTとして活動していた時代、お客さんの少ないステージを何度も経験しているので、たくさんの方が来てくださったことに幸せを感じました。手作りのボードや顔写真入りのうちわを掲げてくださる方も多く、ファンの皆さんの愛がすごく伝わってきました。

朝宮日向 FINALIST時代にいただいた楽曲「命しか捧げるものがない」を披露できたのが、私は何よりもうれしかったです。曲が始まる前の映像を観て号泣してしまい、泣きながらステージで踊りました。お客さんの中にはFINALIST時代の私たちを知らない方もいたと思うのですが、“17人”の気持ちを届けるつもりで歌えたことがうれしかったです。

橋本真希 来てくださった皆さんに私たちの1年間の成長をお見せすることはもちろん、「また観たい」と思ってもらえるコンサートをしようと意気込んでステージに立ちました。デビュー曲「I L U」をはじめメンバー全員で披露する楽曲が多かったので、グループの一体感をお見せできたんじゃないかな。MCのスキルも1年前と比べたらみんな成長したと思います。コンサートのあと、SNSでファンの皆さんの感想を見たら「すごく楽しかった」「期待以上だった」といったうれしい言葉がたくさん並んでいて! がんばってきてよかったなと思いました。

朝宮日向

朝宮日向

橋本真希

橋本真希

──MCで永瀬真梨さんも「コンサートを作るという目的に向かって全員でがんばれたことがすごくうれしかったです」と語っていました。Rain Treeにとってメンバー全員の一体感が強まったコンサートだったんですね。

佐藤 はい。今までは楽曲ごとに表題曲を歌うメインメンバーとカップリングメンバーに分かれて練習することが多かったんです。でも今回は16人全員でたくさん練習することができました。そして、本番のステージ上でいろんなメンバーと顔を合わせながらパフォーマンスできたのもうれしかったです。

新野 16人全員で歌ったとき、たくさんのメンバーと目が合ったんですけど、みんなすごくいい笑顔をしていました! それがうれしかったし、「アイドルになれたんだ」と改めて実感できた瞬間でした。デビュー当時は歌にもダンスにも慣れていなくて、緊張や不安が大きかったですが、今ではメンバーみんながステージを楽しめるようになっていて。ライブ前の円陣でも、最近は自然と「楽しもうね!」という声が上がります。自分たちが楽しむことでファンの皆さんにも楽しんでもらえるということを、この1年で実感しました。

佐藤莉華

佐藤莉華

新野楓果

新野楓果

遠藤 私は「1st Anniversary Concert」の練習期間にRain Treeの変化を感じました。私は歌に自信がないので、以前からメンバーによく教えてもらっていたんですけど、最近は私が聞く前に「ここはこうするともっとよくなるよ」とアドバイスをくれることが増えました。メンバー同士、お互いのパフォーマンスをもっとよくしていこうという意識が強くなりましたね。

──特にアドバイスをくれるメンバーは誰ですか?

遠藤 歌では新野楓果ちゃんと佐藤莉華ちゃんにたくさんお世話になっています。レコーディングのときも「音程を取れるようになってきたね」と声をかけてくれて。自分では気付いていなかった成長にほかのメンバーが気付いてくれるのがうれしくて、ニヤニヤしちゃいました(笑)。だからこそ私もメンバーのよさや成長に気付いたときは自分から声をかけて、褒め褒めしています。今のRain Treeはみんなで楽しく高め合えている気がして、すごく雰囲気がいいです。