音楽ナタリー - 最新音楽ニュース

出場者もMステに!Perfumeダンスコンテストでメンバー感動「夢かなった」

593

「極部門」グランプリの不自然ガールズとPerfumeによるコラボダンス。(撮影:柴田恵理)

「極部門」グランプリの不自然ガールズとPerfumeによるコラボダンス。(撮影:柴田恵理)

昨日10月7日に全公演が終了した、Perfumeの結成15周年&メジャーデビュー10周年を記念した10日間のイベント「Perfume Anniversary 10days 2015 PPPPPPPPPP」の3日目として、9月23日に東京・日本武道館で「第3回 Perfumeダンスコンテスト ~魅せよ、武道館!~」の決勝戦が行われた。これはメンバー自身の希望により2011年から開催されている、Perfumeの楽曲を課題としたダンスコンテストの3回目。今回は過去最多の27組がステージに立ち、ダンススキルやアイデアを競い合った。

今回競われたのは、Perfumeとまったく同じ振り付けで踊り完成度の高さを競う「極部門」と、課題曲に合わせてオリジナルの創作ダンスを披露する「創部門」の2部門。「極部門」は「Pick Me Up」、「創部門」は「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」が課題曲となった。さらにこれら2部門のグランプリに加え、16歳未満の出場者を対象にした「Under 16グランプリ」、当日の観客による投票結果で決まる「観客賞」も用意。ステージの照明や音響などは実際にPerfumeのライブで活躍しているスタッフが担当し、Perfumeの3人と彼女たちの振り付けを手掛けるMIKIKO、クリエイティブディレクターの関和亮が審査員を務めた。また司会は、Perfumeファンとして知られるサバンナの高橋茂雄とハリセンボンの2人が担当。各賞の受賞チーム1人ひとりには伊勢丹とのコラボで今春商品化された「Perfumeダンスヒール」が贈られ、また「創部門」グランプリによるオリジナルの振り付けはメンバー本人がライブで採用する可能性があるとアナウンスされた。

「極部門」ではまず、2回目の決勝出場であるサングラスをかけた女性3人組「ぐらんぱ」、香港からの参加となった「Team Perfume Hong Kong」、男性1人と女性2人のチーム「Natural Flavor」がダンスを披露。かしゆかはぐらんぱについて「しょっぱなからすごいですね。1組目なのに堂々としていてカッコよかった」と息を漏らした。のっちがTeam Perfume Hong Kongについて「表情がよかったです」と話すと、Team Perfume Hong Kongのメンバーは同時通訳で「こんなに大きなステージで、私たちの夢をかなえてくれてありがとうございます」とPerfumeに感謝の気持ちを伝えた。そしてNatural Flavorについては、かしゆかが「なりきりぶりがすごかった。かしゆかよりもかしゆかだった」と感激していた。

「創部門」のトップバッターは、白と黒の衣装を着た男性2人がドラマチックな掛け合いを繰り広げる「ふりかえるとエレキ」、この決勝のためにイギリス・ロンドンから1人で来日したイブ・メリー、初代グランプリであり3大会連続出場となった「就職氷河期」。ステージに登場したイブ・メリーは審査が始まっていることに気付かず、課題曲が流れる中しばらくはダンスをせずに肩を揺らすだけだったが、途中で状況に気付いて涙目に。しかしもう1度チャンスを与えられて審査を仕切り直すと、彼女は堂々としたダンスを披露して盛大な拍手を浴びた。ふりかえるとエレキのパフォーマンスについては、のっちが「表現力がすごい」と絶賛。また就職氷河期のミュージカルを思わせるストーリー仕立てのダンスにPerfumeのメンバーも魅了され、かしゆかは「夢オチっていうのが驚き」、のっちは「終わり方がストイックだよね」と満足気に話していた。

続いて「極部門」で、仲良し女子高生3人組「くるんくるん」、Perfumeの曲を37曲踊れるというアメリカ・ミシガン州在住の女性3・1・ニコル、赤い三角巾とエプロン姿の女性3人組「主婦ゅ~む★」がダンスを披露。Perfumeに褒められたくるんくるんのメンバーは「好きですー……」と言いながら感極まって思わず泣き出してしまった。あ~ちゃんは、のっちの髪型を真似ていた3・1・ニコルに対して「のっちの間奏での細かい癖をコピーしてたのがすごい」と指摘。3・1・ニコルは流暢な日本語で受け答えをしながら「いつか日本で歌手になりたい」と夢を語っていた。3回目のチャレンジで初めて決勝進出を果たした主婦ゅ~む★については、のっちが「3人がすごくそろってて、たくさん練習したんだろうなっていうのが見えました」と、熱意を持ってこの大会に臨んだことに感謝の言葉を述べた。

「Under 16」の「創部門」では、激しく機敏な動きで会場を盛り上げた平均年齢9歳の女性7人組「ミニドリ。」、マリオネットのようなアニメーションダンスで曲の世界観を表現した女性1人&男性2人の「ノイタミナ」、1本に束ねた髪を振り回しながらアクロバティックな踊りを繰り広げた女性10人組「DREAM☆GIRLS」が登場。ミニドリ。を観たのっちは「見どころ続きで、好きな箇所がありすぎ」と語り、あ~ちゃんは「こんな早くから、なんであんな表情ができるの?」と驚きの声を上げた。あ~ちゃんが「Under 16とは思えないクオリティ」と評したノイタミナは、まだダンス歴が1年半のメンバーもいると明かして会場が騒然。MIKIKOも「Under 16ということを忘れて観ていました」と興奮していた。そしてDREAM☆GIRLSについては、あ~ちゃんが「そろいがハンパないですね。ド頭の4カウントくらいでグッと引き込まれる。魅了の仕方がすごい」と語った。

「Under 16」の「極部門」は、前大会で特別賞が与えられた「profumo」と、7歳、12歳、13歳の姉妹からなる「H4 sisters」、ダンス未経験者ながら決勝進出を果たした「LX」、普段はこけしをマイク代わりにして踊っているという「Koke_Sisters」の4組が登場。前回はステージで涙を流したprofumoだったが、今回は凛とした表情でダンスを披露し、のっちから「きれいに大きくなったね」、かしゆかから「ダンスにも品のよさが表れてる」、あ~ちゃんから「立ち姿だけでアイドル性が高い」と褒められていた。H4 sistersは身長差がありながら姉妹ならではの息の合ったダンスを展開し、会場は大盛り上がりに。かしゆかが「体の小ささを感じさせないダンスだった」、あ~ちゃんが「『Pick Me Up』をこんなに笑顔で踊ってる人は初めて」とそれぞれ驚いていた。LXは緊張しすぎて力を出し切れなかったと話したが、のっちはそのダンスについて「首の動きがのっち!」と指摘。Koke_Sistersは過去にNHKの企画でPerfumeが自宅訪問をしたこともあって、Perfumeはひさびさの再会を喜んでいた。

再び一般枠の「創部門」に戻ると、椅子を効果的に使ったダンスを披露した男性3人組「ごまのかけたごはん」、双子を含む男子高生3人組「ト・アペイロン」、3大会連続出場の「そうでない人ユキジ」、そして前大会の「創部門」グランプリである「pinkchild」がステージに立った。女性的な振り付けでメンバーを驚かせたごまのかけたごはんは、そのダンスについて「MIKIKO先生だったらどんな振りをつけるかなって考えた」と説明。MIKIKOも「自分もそれを感じました」と納得していた。ト・アペイロンは細かいながらも躍動感のある動きを繰り広げ、あ~ちゃんが「3人の間隔が完璧」と評価。自作の「のっち人形」「かしゆか人形」を棒で動かすというインパクトのあるパフォーマンスで、すっかり「Perfumeダンスコンテスト」の名物ダンサーとなったそうでない人ユキジは、人形とともに高速で回転する新技で会場を大いに盛り上げ、関から「棒の使いこなし方がハンパない」と絶賛された。pinkchildは扇子を小道具にし、バック転などの技を取り入れたダイナミックなダンスを披露。のっちから「武道館がちっちゃく見えた」と評された。

「極部門」ではその後、女性1人による「まちゅーむ☆」、中国から来た女性3人組「Holiday Girls」、がっちり体型の男性3人組「D×D」、のっち役の男性とかしゆか、あ~ちゃん役の女性による3人組「不自然ガールズ」が登場。まちゅーむ☆の堂々としていながら可憐な動きを観て、Perfumeの面々は「華がある」「品がある」「女優さんみたい」とため息混じりに話していた。Holiday Girlsはかしゆかから「指先まで動きをそろえようという気持ちを感じた」と絶賛され、うれしさに思わず涙。またD×DもPerfumeから褒められると、メンバーの1人が「自分だけ後から参加して、一番ヘタクソだったので……」と言いながら涙を流して言葉を詰まらせていた。前回に続いての決勝進出となった不自然ガールズがダンスをすると、のっち役の男性の動きを観たあ~ちゃんが「のっちよりのっち!」とびっくり。のっち役がたくさん動画を観て研究したと説明すると、のっち本人は「えー、観たのー?」と照れていた。

ステージでのパフォーマンス審査がひと通り終わってからは、会場に来ることができなかった海外からの出場者によるパフォーマンス映像を上映。2回目の応募で初めて決勝に進出したアメリカの「Abracadabra」とスペインの「RBNproject」、2大会連続出場となったスペインの「Sexy Mafia」によるダンスが会場のスクリーンに映し出された。その後、オーディエンスによる携帯電話を使っての「観客賞」の投票を経て、各賞の受賞者の発表に。「観客賞」にはノイタミナが選ばれ、もともと用意されていなかったが当日急遽増設された「審査員特別賞」として3・1・ニコル、DREAM☆GIRLSが選出された。

「Under 16グランプリ」は「極部門」で出場したH4 sistersに決定。名前を呼ばれたメンバーは「受賞できると思わなかったからうれしい」と涙を流した。「創部門」でグランプリに選ばれたのは、そうでない人ユキジ。その名前が読み上げられると会場は大きく沸き上がり、号泣するそうでない人ユキジにあ~ちゃんは「おめでとう!」と言いながらハグをした。のっちは彼を選んだ理由として「甘えずにまた新しい動きを確立していて、その向上心や、みんなを楽しませようとする気持ちが伝わってきた。満場一致でグランプリ」とコメント。そうでない人ユキジは「7年前に武道館で初めてPerfumeを観て、Perfumeになりたくて女装を始めたんですが、今日Perfumeになれた気がしました」と胸中を語った。

そして「極部門」は不自然ガールズがグランプリを獲得。あ~ちゃんは「圧倒的な“のっち感”を見せていただきました。めちゃくちゃ練習して、動画を観て、気持ちを込めてずっとやってくれたんだろうなって思いが伝わりました」と3人に感謝の言葉を述べた。その後「極部門」グランプリの特典として、Perfume本人と不自然ガールズによるコラボパフォーマンスが実現。ステージ上で軽く打ち合わせたのち、計6人で息の合った動きで課題曲「Pick Me Up」をダンスした。踊り終わると不自然ガールズは大歓声に包まれながら「夢のようです! ありがとうございます!」とコメント。あ~ちゃんは大会を振り返り「ダンスって楽しいですよね。踊ってるのも楽しいけど観てるのも楽しい。ダンスには正解がないので、同じ曲でも違うように見えたりして。ダンスは奥深くて楽しいなと思いました」とまとめた。

コンテスト終了後はPerfumeによるライブがスタート。「極部門」の課題曲「Pick Me Up」と「創部門」の課題曲「パーフェクトスター・パーフェクトスタイル」を本人たちが自らパフォーマンスし、会場中から怒号のような歓声が沸きあがる。その後3人はおなじみの「P.T.A.のコーナー」で観客との一体感を高めつつ、花道の先端に移動して「チョコレイト・ディスコ」を歌唱。あ~ちゃんが「皆さんすごいテンションですね」と驚くほどの盛り上がりの中、ライブは一旦終了し、3人はステージから去った。

ここで司会のサバンナ高橋が、日本武道館がテレビ朝日系の特番「MUSIC STATION ウルトラFES」とこれから中継でつながることをアナウンス。高橋とハリセンボンの2人で、客いじりをしながら中継の本番まで場をつないだ。3人のPerfume愛に満ちたトークで会場は異様なテンションになり、Perfumeの出番前にスタジオで森山直太朗が「さくら(独唱)」を歌う姿がスクリーンに映ると、それにあわせて武道館の観客による同曲の合唱が沸き起こった。

スタジオと中継がつながりPerfumeの出番になると、彼女たちはこの日一番の大きな歓声を浴びながら「ポリリズム」をパフォーマンスした。後半になるとステージから金テープが発射され、それを合図にダンスコンテスト出場者たちが一斉にステージに登場。Perfumeとともに出場者たちもテレビに映ってダンスを披露した。中継が終わるとあ~ちゃんが涙を流しながら声にならない声で「うれしい。幸せ」と、ファンとテレビで共演できたことを喜び、のっちは「帰って録画観るの楽しみー」と楽しげな表情。あ~ちゃんが来場者や出場者に向けて「また夢をかなえてもらって、ほんまに幸せです。ありがとうございました」と感謝すると、会場中からPerfumeと出場者たちを祝う盛大な拍手が贈られた。

音楽ナタリーをフォロー