ファンが探し求める本物の王子様を目指す“リアル育成型グループ”Last Princeが、2ndシングル「キミウララ」をリリースした。
Last Princeは、真冬の屋外でTikTokを撮影するなどの“見習いプリンス”時代を経て2022年にデビューした5人組アイドルグループ。2月24日リリースの「キミウララ」には、聴く人をポジティブな気持ちにさせる表題曲に加え、メンバー全員で作詞した「メモリーソング」やセクシーな魅力を見せる「薔薇LOVER」などが収録されている。
音楽ナタリーでは2ndシングルのリリースにあわせてメンバーにインタビュー。ニューシングルの聴きどころはもちろん、“見習いプリンス”としての下積み時代のエピソードから振付、映像、ライブの脚本までを自ら手がける独自の制作スタイルについてなど、Last Princeにまつわるさまざまなトピックについて話を聞いた。
取材・文 / 小松香里撮影 / はぎひさこ
プロフィール
Last Prince(ラストプリンス)

2022年12月にデビューした“リアル育成型5人組グループ”。メンズアイドルファンが探し求める、“今まで見つけられなかった本物の王子様”を目指して活動している。ライブと演劇をミックスさせたパフォーマンスが大きな特徴で、メンバー自らがライブの脚本、振付、映像制作などを行っている。2026年2月には2ndシングル「キミウララ」をリリース。同シングルのType Aには、メンバー初の作詞曲「メモリーソング」が収録されている。
見習いプリンスを経て
──Last Princeは、メンズアイドルファンが探し求めていた“今まで見つけられなかった本物の王子様”を目指し、進化し続ける「リアル育成型5人組グループ」というコンセプトを掲げ、2022年にデビューしました。まず、そのコンセプトを最初に聞いたとき、どう受け止めましたか?
JUNYA Last Princeという名前をもらう前に、“見習いプリンス”として、タンクトップ姿で真冬のトー横でTikTokを撮って知名度を上げる、という下積み時代があったんです。その頃が過酷すぎたので、アイドル活動はこれで最後にしようという覚悟でした。コンセプトを最初に聞いたときは、「プリンスって何?」という戸惑いもありましたが、僕たちを見つけて推してくれるファンの方たちのおかげで、「最後の王子様を目指す」というグループの意義を最近やっと理解できるようになりました。
KOTA 僕もちゃんと理解したのは最近ですね。
JUNYA 去年初めてのCD「ありふれたキセキ」をリリースしまして。いろんなメディアに出させていただき、人との関わりが増えていく中で、「ホンマに僕らは最後の王子様にならないといけない」と自覚したんですよね。
KOTA 最初はLast Princeという名前にプレッシャーを感じていたんですが、それをPrincess(Last Princeファンの呼称)が徐々に解きほぐしてくれて。みんなと一緒にいろんなことを乗り越えてきた過程があったからこそ、今は自信を持って名乗れています。
──HAOさんはどうでしたか?
HAO グループ活動をすることは聞いていたんですが、こんなにもキラキラのアイドル路線だとは知らなかったので驚きました。でも、がむしゃらに3年近く歩んできた中で、僕も最近ようやくコンセプトへの理解が追いついてきました。見習いの時期から冬のトー横でのTikTok撮影や、「動員が何千人いなければデビューできない」といった目の前のミッションを必死にクリアして……それで、気付いたら王子にならざるを得ない状況になっていました。
──KOYOさんは約1年前の1周年の際に加入されたという。
KOYO はい。僕は見習いプリンスをすっ飛ばして、最初から王子様として加入しました(笑)。
KOTA KOYOだけ王子様っていう自覚を持ってグループに入ってます(笑)。
KOYO タンクトップをすっ飛ばして、王子様衣装から始まってますからね(笑)。最初、プロデューサーからLast Princeに誘われたときは、僕はLDHさんが好きで、自分でもダンス&ボーカルグループがやりたいと思っていたので、「王子様系のアイドルは自分に向いてないのでは?」としばらく考えました。でも、やっぱりグループ活動がしたかったので加入させてもらいました。「リアル育成型」というコンセプトに対しては……僕は努力は表に見せず、結果で見せるものだと思っていたんです。でも活動していく中で、努力を見せることでファンの方に共感してもらったり、「一緒に応援しよう」という気持ちになってもらったりするのもいいのかな、という考え方に変わってきました。僕は世界を平和にしたくて、僕の活動を通して1人でも多くの人が元気になったり、ファン同士が仲よくなったりして、平和の輪が広がっていけばいいなと思っています。
JUNYA ラスプリのコンセプトが変わってきた(笑)。
──KOYOさんはどんなときに加入してよかったと思いますか?
KOYO メンバー同士の仲がいいんですよ。今休んでいる$HUNとは、別のグループでも一緒に活動していたこともあって。そこも決して仲は悪くなかったけど、ラスプリは全員の仲がさらにいいですね。
KOTA 最近は4人で電話をつないで「モンスターハンター」をずっとやってます。
KOYO 夜中に5時間ぐらいやってたりするよね。
KOTA 次の日が休みのときにね。
JUNYA 対バンのときの楽屋でも、ラスプリは4人でキュッと固まってます(笑)。
振付、脚本、映像制作を自分たちで
──パフォーマンスについて聞かせてください。皆さんは振付や映像制作、ライブの脚本を自ら担当しているんですよね。
JUNYA HAOが脚本を書いたり、僕が振付師さんと一緒にダンスの構成を考えたりしています。今回のCDに入っている「恋のセーブポイント」と「メモリーソング」は僕が中心になって振付を考えました。「恋のセーブポイント」を初めて披露したライブでは、「ライブ×演技」というミュージカルっぽいパフォーマンスをしたんです。脚本を書けるHAO、俳優としても活動するKOTAがいないとできない内容ですし、ダンスがうまいKOYOや$HUNとも手を取り合いながらステージを作っています。
──「恋のセーブポイント」はライブ映えしそうなパーティソングです。
JUNYA そうですね、ライブでファンの人たちと一緒に楽しめる曲です。歌詞に「ピコピコ」って入ってたり、一見おちゃらけた曲のようですが、しっかり言葉の意味を追っていくと意外と芯のあることを言っているんですよ。曲こそプロデューサーに作ってもらいましたが、僕たち自身でダンスと構成を考え、脚本を書いて演技をして、さらに映像編集までしています。ここまで自分たちで手がけるアイドルグループはなかなかいないと思いますし、この曲をライブで披露することでLast Princeとしての自信が出てきました。
KOTA 育成型のゲームがモチーフになってるので、「セーブポイント」とか「ログインしたい」という歌詞が出てきます。
JUNYA 初めてライブに来た人でも「恋のセーブポイント」は楽しめると思います。
HAO 一緒に声出ししたり、振りを踊ったりね。
JUNYA 間奏でめっちゃ踊るんですけど、僕がメンバーに「めちゃくちゃふざけてほしい!」とリクエストしたのもあって、みんなでふざけたダンスをしたりね。映像で観ると意味がわからないと思いますけど(笑)、とにかくみんなが楽しんでいるのは伝わるんじゃないかなと。
HAO 「恋のセーブポイント」は、去年開催した「私立ラスプリ学園アイドル部 ~The Stage~」というワンマンライブのテーマソング的な立ち位置の曲です。そのワンマンで、僕は「高校生が本物のアイドルになるまで」を描いた脚本を書かせてもらってて、これはメンバーのことを理解していないと書けない内容になったと思います。KOTAはちょっとナルシストの先輩キャラ、JUNYAはヤンキーだけど芯があるめっちゃいいヤツ、KOYOは海外から来たフランクな男、$HUNは真面目な部長という設定にしました。素のLast Princeを高校生の設定に落とし込んだからこそ、みんなの演技もすごくナチュラルで、いいステージになったと思います。書いていても観ていても、めっちゃ楽しかったです。
KOYO 僕は演技のレッスンを受けたことがなかったので、すごく新鮮な気持ちでやらせてもらいました。新しいラスプリの可能性を見せられたライブだったんじゃないかと思います。
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