「STELLAR IDOL PROJECT」特集|榊原ゆいとヒゲドライバーが語る“最強のアイドルソング”

アイドル育成ゲーム「STELLAR IDOL PROJECT(ステラアイドルプロジェクト)」と、アイドルコンテンツなどで活躍する人気アーティストのコラボ企画が始動した。

DMM GAMESによる「STELLAR IDOL PROJECT」は、プレイヤーがアイドル事務所の新人プロデューサーとしてアイドルたちを導いていくゲーム。“放置”している間に育成に必要な素材が集まるという“放置型アイドル育成RPG”だ。劇中にはミライリンク、EclipseVoice、橙美女学院アイドル部、サイバーシンフォニカ、Primary Colors、Vividという6つの音楽レーベルが存在し、プレイヤーは多数のオリジナル楽曲とストーリーコンテンツを楽しむことができる。

コラボ企画ではさまざまなアーティストがレーベルの世界観に合わせて書き下ろした楽曲と、新規描き下ろしイラストによるミュージックビデオが発表される。コラボ企画の第1弾アーティストはヒゲドライバー。三大欲求に素直な快楽主義者・夜乃すずか(CV:榊原ゆい)と、マニッシュな王子様系女子・沙良ユウリ(CV:蒼乃むすび)が所属する実力派レーベルVividに新曲「Vividism」を提供する。

音楽ナタリーでは、すずか役の榊原ゆいとヒゲドライバーの対談を実施。初対面となる2人にゲームの魅力や、「Vividにふさわしい最強の曲を」というリクエストで作られた「Vividism」、そして昨今のアイドルシーンについて語り合ってもらった。

取材・文 / ナカニシキュウ撮影 / はぎひさこ

榊原さんには以前、僕の曲を歌っていただいたことがある

榊原ゆい ヒゲドライバーさんがVividに曲を書いてくださるという情報を、私は生配信番組(「ルクスるTV vol.1~ちょっと早いハーフアニバーサリースペシャル~」)の台本で知ったんですよ。「え、コラボするの?」って。

ヒゲドライバー そうだったんですね(笑)。

榊原 私は不勉強ながらヒゲドライバーさんのことを存じ上げなかったので、まず「名前がすごい!」って(笑)。

ヒゲ あははは。

榊原 その台本には“ピコピコ系の作曲家さん”みたいな感じで書かれていたので、「Vivid、ピコピコするの?」と思って(笑)。ちょっとドキドキしてたんですけど、めちゃくちゃカッコいい曲がきてまたびっくり、という感じでした。

左から榊原ゆい、ヒゲドライバー。

左から榊原ゆい、ヒゲドライバー。

ヒゲ 覚えていらっしゃらないかもしれないですけど、榊原さんには以前、僕の曲を歌っていただいたことがあって。

榊原 えっ!

ヒゲ 10年ちょい前ぐらいですかね。出版社主催のアニソンイベントで「回レ!雪月花」を……。

榊原 あー! よかった、私の曲じゃないですね(笑)。一瞬、曲を書いていただいたことがあるのかと思って焦りました。「曲をもらってるのに知らないとか、ある?」って。

ヒゲ (笑)。当時僕はアニソンの仕事をし始めたばかりの頃で、「ライブで自分の曲を歌ってもらえる」ということで観に行っていたんです。榊原さんは原曲を歌唱しているオリジナルメンバーではないにもかかわらず、あの難しい曲を歌いこなしてくださっていて。めちゃくちゃうまかったなあ、と今でもすごく印象に残っています。

榊原 当時のメンバーで楽しく歌わせていただきました。そうか、「回レ!」はヒゲさんの曲だったんだ。実はつながりがあったんですね。

ヒゲ そんなご縁もありつつ……「STELLAR IDOL PROJECT」に関しては、以前別のアイドルゲームでご一緒したスタッフさんからお声がけいただいたんです。今回作りたい曲がそのコンテンツで提供した楽曲と近いイメージがその方の中にあって、それに合致する作家ということでご指名いただいた感じですね。

時代って進むんだなと感動した

ヒゲ で、これも10年ぐらい前の話になるんですけど……僕、「アイドルうぉーず~100人のディーバと夢見がちな僕~」というゲームを当時けっこうやってたんですよ。「STELLAR IDOL PROJECT」と同じDMM GAMESのブラウザゲームで、同じくアイドルものでもあるんですけど。

榊原 へえー、そうなんですね。

ヒゲ 「艦隊これくしょん -艦これ-」の曲を作らせてもらっていた関係で、DMMのアカウントを持ってたんです。その流れで「アイドルうぉーず~100人のディーバと夢見がちな僕~」を見つけて、「こういうゲームがあるんだ、やってみよう」と。それを経ての今回の最新ゲーム「STELLAR IDOL PROJECT」だったから、すごく時代を感じましたね。アイドルやスタッフとの連絡にSNSを使う描写があったり、画面がぬるぬる動いたり、声優さんのセリフがいっぱい入っていたり。時代って進むんだなと感動したのを覚えています。

「STELLAR IDOL PROJECT」キービジュアル

「STELLAR IDOL PROJECT」キービジュアル

榊原 それに加えて、アイドルものやソーシャルゲームに声優としていろいろ出させていただいている身からすると、ここまで歌に本気のコンテンツはあまりないと思います。やりたくても普通はなかなかできないというか。

ヒゲ ああ、確かに。

榊原 楽曲としてリリースされていない、ゲームの中だけで聴くことができる曲をこれだけちゃんと作っているコンテンツは珍しい。登場するアイドルにもいろんな子たちがいるので、皆さんの好みに刺さる子が1人はいるでしょうし、個別のキャラだけでなくユニットとしての魅力も味わえるし、それぞれのコラボとかもあり得る……拡張性はけっこう無限ですよね。そこに今回、「もっと音楽に力を入れていこう」ということで、ヒゲさんをはじめとする音楽クリエイターの方々とのコラボレーション企画が始まったと聞いて。

ヒゲ そういうところで僕を呼んでいただけるなんて、光栄です。ありがたいですね。

榊原 この「Vividism」が出たことによって、これに続くほかのアイドルちゃんたちの曲もより楽しみになりました。ユーザーさんの期待値もどんどん上がると思いますし……これがアーティストコラボ企画の一発目だというのは、事前に伝えられていたんですか?

ヒゲ あとから知ったんですよ。なので、それ前提で作ってはいなかったんですけど。

榊原 そうなんですね。ちゃんと新企画の幕開けっぽい曲だったから、そのお話はちょっと意外です。

ヒゲ 結果的に、という感じですね。

左から榊原ゆい、ヒゲドライバー。

左から榊原ゆい、ヒゲドライバー。

Vividにふさわしい最強の曲

ヒゲ 榊原さん演じる夜乃すずかが所属する2人組ユニット・Vividは、最強のアイドルユニットなんですよね?

榊原 はい、カリスマです。

ヒゲ カッコいい(笑)。

榊原 あははは。劇中ですずかさんはトップアイドルの立ち位置で、カリスマ的存在。一見やる気のない人なんですけど(笑)、その裏にはいろいろあったんだろうなと思わせるところがあるんです。彼女なりに通ってきた道の中でいろんなものを見てきて、結果的に今のスタイルができあがったんだけど、「それでいいのか?」という葛藤も抱えているんですよ。できないことへの葛藤じゃなくて、できてしまうからこその葛藤があるというか。

ヒゲ なるほど……。

夜乃すずか

夜乃すずか

榊原 そこは私も理解できるところがあったりするので、芯の部分には共感できます。表向きの性格はけっこう真逆なんですけど(笑)、でもすずかさんが放つカリスマで大人の余裕な部分はしっかり出したいな、と思って演じていますね。

ヒゲ 今回、「そんなVividにふさわしい最強の曲を」という感じで発注をいただきまして。それってなかなかのプレッシャーで……。

榊原 そりゃそうですよね(笑)。

ヒゲ さっきも少しお話しした別のアイドルゲームで、今回のような曲を作らせてもらったんですけど、あの曲のようなイメージで、という話で。自分でもあの曲はすごく気に入っていたんです。普段はわりとコミカルな曲やかわいい曲、電波ソング系をオーダーされることが多い中で、尖った方向のカッコいいものを要求していただけたことがすごくうれしかったし、楽しかったです。イケイケで作らせてもらいました。

榊原 イケイケですよね(笑)。アタック感の強いシンコペーションがけっこういろんなところにちりばめられていて、そこがとにかく気持ちいい。

ヒゲ 確かに、けっこうキメキメにはしましたね。カッコいい最強のユニットなので、「“カッコいい”といったらやっぱりキメだな!」って(笑)。サビは特に盛り盛りにしちゃいました。

榊原 2人の歌割りも素敵ですよね。機械的に2等分して交互に歌うだけ、とかじゃなくて、ちゃんとキャラクターを引き立たせる有機的な歌い分けになっていて。すずかさんが歌い上げて、ユウリちゃん(沙良ユウリ / CV:蒼乃むすび)ががっつりラップする、みたいな。

沙良ユウリ

沙良ユウリ

ヒゲ これまでに発表されているVividの曲を聴かせてもらって、「この2人の声だったらこういう表現が合うだろうな」というところからAメロの構成ができていったので、それがちゃんとハマってよかったです。

榊原 おかげさまで、歌っていてとても楽しかったです。