
猫と音楽家の二重唱 第5回 [バックナンバー]
歌い手界のトップランナーあらきが溺愛する相棒ラフテー、もずく、ポチギ、ジゲン
「創作する人は孤独を愛せたほうがいい。でも自分の場合は人間以外の生き物が絶対必要」
2025年6月24日 17:30 8
創作活動のパートナーとしての猫の存在に迫る本連載。今回は初となる4匹の猫ちゃんと同居するアーティストの登場である。彼の名は
「歌い手は猫好きが多いんですよ。なぜかみんな猫ばかり飼ってますね」
インタビューの場にやってきたあらきは、開口一番そう話し始めた。“歌ってみた”文化はボカロ曲をカバーする一種の二次創作として始まり、ニコニコ動画やYouTubeで人気ジャンルとして定着してきた。いわばネットカルチャーの1つとして発展してきた面がある歌い手たちに猫好きが多いのはなぜなのだろうか? 歌い手界隈随一の猫好きとして知られるあらきに話を聞いた。
取材・
あらきの愛猫紹介
今年3月に刊行されたあらきの初エッセイ集「赤誠」には4匹の猫ちゃんの写真が登場する。4匹のうち3匹がラガマフィン、1匹がサイベリアン。全員長毛のモコモコの猫ちゃんである。「4匹との生活? いやー、2匹超えると、もう一緒ですね(笑)」と話すあらきに、1匹ずつ紹介していただこう。
1匹目は8歳のオス猫ラフテーちゃん。
「ラフテーはちょっと頭がよすぎるかもしれませんね。絶対に人間の言葉を理解しています。下の兄弟たちのために我慢しているというか、長男であることをわきまえていて偉いなと思います。ラフテーしかいなかった頃は、一緒に旅行も行ってたんですよ。京都とか蔵王とか、いろいろ行きましたよ。海にも行きましたね」
2匹目は7歳のメス猫もずくちゃん。
「もずくちゃん、かわいいですね。唯一の女の子ですから。体重が4kg前後なので、ほかの子たちと比べてちょっと小さいです。押し入れから出てこなかったり、内気な女の子って感じです。たまに出てきては、お腹を広げて寝ています。血はつながっていないけど、ラフテーとはほぼ兄妹みたいな感じ」
3匹目は6歳のオス猫ポチギちゃん。唯一のサイベリアンだ。
「ラガマフィンを探す俺の旅の中で、同じぐらいかわいいなと思いまして、サイベリアンに浮気してしまいました。ポチギはとても人懐っこいですね。もう6歳ですけど、毎晩一緒に寝てます。電気を消して俺がベッドに入るとモゾモゾとやってきて、ストンと横になります。病気や怪我をしがちということもあって、ちょっとベタベタなのかもしれません」
4匹目は2歳のオス猫ジゲンちゃん。出会いの詳細については、YouTubeにアップしているこちらの動画をご覧になっていただきたい。4匹の猫ちゃんたちも登場する必見の動画である。
あらき - うちの猫がかわいすぎる件
ところで、4匹中3匹が沖縄料理の名前なのは何か理由があるのだろうか?
「沖縄が好きなんですよ。沖縄料理も好きだし、猫の名前にしちゃおうと。ラフテー、もずく、ポチギはそこから来ています」
忙殺される日々の中で癒しを求めていた
実家で猫を飼っていたわけでもなく、猫との接点があったわけでもないあらきが、のちに「ラフテー」と名付けた1匹のラガマフィンと暮らし始めたのは2017年のことだった。ちょうどその頃、あらきは歌い手界のオールスターが集まるライブツアー「XYZ」に参加していたほか、1stアルバム「THE SKY'S THE LIMIT」がリリースされたことなどで一気に活動範囲を拡大。多忙を極めていた。猫を飼い出した理由の1つとして、そうした環境の変化は関係しているのだろうか?
「関係しているんじゃないでしょうか。『犬猫を飼うと年収1300万円と同じくらいの生活満足度』という記事を読んだことがあるんですけど、当時、無意識のうちにそういう生活満足度を求めていたのかもしれないですよね。忙殺される日々の中で癒しを求めていたといいますか」
慌ただしい1日が終わり、ヘトヘトになって家に帰ると、まだまだ子猫だったラフテーちゃんがあらきを待っていた。
「ドアを開けたら、もう玄関で佇んでいましたからね。すぐに抱き締めるんだけど、逃げられちゃうんですよ。幼い頃、親戚のおじさんに抱っこされるのがすごく嫌だったんですけど、今になっておじさんの気持ちがわかりました(笑)」
あらきの“猫曲”と言えば?
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あらき @axiz_and_nico
猫と共に生きる者として、
猫の話ばかりする取材を受けたところ、
猫まみれの記事が出来ました(ΦωΦ)
猫好きは必見です😸🪸
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