さくら学院「朗読の授業」は“怪談の授業”に?転入生も大健闘

51

907

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 237 662
  • 8 シェア

さくら学院の公開授業イベント「朗読の授業」が昨日8月13日に神奈川・はまぎんホール ヴィアマーレにて開催された。

目に涙を浮かべる八木美樹を心配する有友緒心(左端)、山出愛子(左から2番目)、麻生真彩(右端)。

目に涙を浮かべる八木美樹を心配する有友緒心(左端)、山出愛子(左から2番目)、麻生真彩(右端)。

大きなサイズで見る(全12件)

朗読家の葉月のりこが講師を務めた今回の「朗読の授業」は3部制で実施され、各回異なるメンバーが出席。12人はこの日のために葉月が用意したさくら学院仕様のプログラムを受講し、朗読という表現について学んだ。

「朗読の授業」1時限目の様子。

「朗読の授業」1時限目の様子。[拡大]

1時限目に参加したのは岡崎百々子、日高麻鈴、藤平華乃、森萌々穂。彼女たちは葉月の朗読を堪能したあと朗読と音読の違いを学び、さくら学院をモチーフにした発声練習用のテキストを父兄(さくら学院のファン)と共に読み上げていく。メンバーが内容に沿ったアクションをしながら発声すると、客席から笑い声が溢れた。続いて彼女たちは「朗読検定」4級で出題される「ロングトーン」に挑戦。これは12秒間同じトーンで発声し続けるというもので、腰に手を当てて安定した声を響かせた岡崎を葉月は絶賛していた。さらに彼女たちは同じく朗読検定4級で出題される早口言葉にも挑む。焦って何度も噛んでしまう藤平とは対照的に日高は落ち着いた様子で丁寧に早口言葉を読み上げた。

突然暗転し驚く森萌々穂、藤平華乃、日高麻鈴、岡崎百々子。

突然暗転し驚く森萌々穂、藤平華乃、日高麻鈴、岡崎百々子。[拡大]

客室乗務員ふうのアナウンスを読む場面ではカタカナを読むのが苦手な藤平に森萌々穂がアドバイスするシーンも。難しいアナウンスを読んで滑舌を改善したあと、彼女たちはいよいよ朗読に挑戦。ポイントをさらったあと、4人はこの日が「怪談の日」であることにちなんで怪談「耳なし芳一」を朗読した。怪談で会場をひんやりとした空気に包み込んだ生徒たちは、続いてさくら学院の歌詞を朗読することに。1時限目では「負けるな!青春ヒザコゾウ」と「キラメキの雫」の歌詞を感情豊かに朗読し、普段とは異なる表現方法で楽曲の詞世界を提示してみせた。

左から田中美空、吉田爽葉香、新谷ゆづみ、岡田愛。

左から田中美空、吉田爽葉香、新谷ゆづみ、岡田愛。[拡大]

岡田愛、新谷ゆづみ、吉田爽葉香、田中美空は2時限目に出席。さくら学院に転入して初めて公開授業に参加した田中は「わからないです!」「読めない漢字があります!」と積極的に学ぶ姿勢を見せる。早口言葉を練習するパートでは滑舌のよさで知られる新谷が担任の森ハヤシに「滑舌だけはいいですから!」とハードルを上げられるも、10点満点中7点というまずまずの結果を出す。一方、最高学年の岡田は早口言葉をスラスラと読み上げ、葉月に「満点じゃないでしょうか」と太鼓判を押されていた。

物語を朗読する田中美空、吉田爽葉香、新谷ゆづみ、岡田愛。

物語を朗読する田中美空、吉田爽葉香、新谷ゆづみ、岡田愛。[拡大]

その後、4人はくじ引きで配役を決め、怪談「こぶの中の蛇」を朗読。吉田は抑揚を付けながら朗読し、作品の世界観を丁寧に作り上げていく。田中はたどたどしいながらも、一生懸命に物語の内容を伝えようと声を張った。葉月は「みんな生き生きしていてセリフがそれぞれよかった。初見でこれくらいできるのであれば、もうちょっと読み込めばもっとナレーションもよくなる」と所感を述べた。2時限目では「キラメキの雫」「Magic Melody」「負けるな!青春ヒザコゾウ」の3曲の歌詞を朗読。先日出演した「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」で披露したばかりとあって、4人は楽曲の世界観をしっかりと噛み締めながら歌詞を読み上げた。

先輩たちによみがなを教えてもらう八木美樹(左から2番目)。

先輩たちによみがなを教えてもらう八木美樹(左から2番目)。[拡大]

3時限目には山出愛子、麻生真彩、有友緒心、八木美樹が参加。4人は元気いっぱいに発声練習をしたあと、早口言葉にチャレンジ。同学年の岡田が早口言葉で満点を取ったという話を聞いた山出はそのプレッシャーに打ち勝ち、葉月から10点満点中10点という評価を受けた。今回初めて公開授業イベントに参加した八木はまだ小学5年生ということもあり、テキストに読めない漢字がいくつか出てきてしまい、有友が彼女に読み方を教える場面も。昨年度さくら学院に転入(加入)した有友の成長した姿に触発されたのか、山出と麻生も八木に駆け寄って3人で八木に声をかけるという微笑ましい一幕もあった。

目に涙を浮かべる八木美樹を抱きしめる麻生真彩(右)。

目に涙を浮かべる八木美樹を抱きしめる麻生真彩(右)。[拡大]

この日最後に朗読された怪談は「人食い狸」。4人は徐々に物語の世界観に入り込んでいき、BGMも相まって会場はおどろおどろしい雰囲気に包まれていく。朗読が終わるとなぜか場内が暗転。ステージ上手にいたはずの森ハヤシが大声を上げながら下手から登場すると、生徒たちは逃げ惑い、会場は混沌とした空気になった。麻生は目に涙を浮かべた八木を連れて舞台袖からステージへと帰還。八木以外の3人はドッキリの洗礼を受けた八木を心配しながら、森ハヤシを責め立てていた。最後に4人は「Magic Melody」「夢に向かって」「負けるな!青春ヒザコゾウ」の3曲の歌詞を朗読。等身大の歌詞を情感たっぷりに読み上げた4人を葉月は「表現力がすごい」と褒め称えた。

さくら学院の次の公開授業イベントは9月18日に神奈川・はまぎんホール ヴィアマーレにて行われる「大道芸の授業」。プロジャグラーのハードパンチャーしんのすけを迎えたこの授業がどのような内容になるのか、父兄は楽しみにしておこう。また彼女たちは11月18、19日に神奈川・KAAT 神奈川芸術劇場にて単独イベント「さくら学院祭☆2017」を開催する。

※記事初出時、本文に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

この記事の画像(全12件)

さくら学院「大道芸の授業」

2017年9月18日(月・祝)神奈川県 はまぎんホール ヴィアマーレ
[1時限目]OPEN 11:15 / START 12:00
<出演者>
岡田愛 / 日高麻鈴 / 藤平華乃 / 有友緒心

[2時限目]OPEN 14:30 / START 15:15
<出演者>
山出愛子 / 新谷ゆづみ / 森萌々穂 / 八木美樹

[3時限目]OPEN 17:45 / START 18:30
<出演者>
岡崎百々子 / 麻生真彩 / 吉田爽葉香 / 田中美空

講師:ハードパンチャーしんのすけ

さくら学院「さくら学院祭☆2017」

2017年11月18日(土)神奈川県 KAAT 神奈川芸術劇場
2017年11月19日(日)神奈川県 KAAT 神奈川芸術劇場

※日高麻鈴の「高」ははしご高が正式表記。

全文を表示

読者の反応

アニカンドットジェイピー @anicanjp

さくら学院:朗読の授業は“怪談の授業”に? 転入生も大健闘 - 音楽ナタリー https://t.co/7NzsWNp9dZ

コメントを読む(51件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 さくら学院 の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。