Samsung Galaxy S25 Ultra×YOASOBI「#ライブ撮影ならGalaxy」|最高水準カメラでAyase&ikuraの熱演を撮影してみた

初夏に始動したSamsungの最新スマートフォン「Samsung Galaxy S25 Ultra」とYOASOBIによるコラボプロジェクト「#ライブ撮影ならGalaxy」。この一環で、YOASOBIが現在開催中の国内ホールツアー「YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA」にて、観客がGalaxy S25 Ultraを用いてステージを撮影できるキャンペーンが展開されている。

このキャンペーンにあわせて、音楽ナタリー編集部では、さまざまなライブに足を運ぶライターのナカニシキュウ氏に、9月3日に行われた新潟県民会館公演をGalaxy S25 Ultraで撮影するというミッションに挑んでもらった。最高水準のカメラを搭載したこの端末はYOASOBIのライブをどのように切り取ったのか? 実際に撮影された写真とともに確かめてほしい。

取材・撮影・文 / ナカニシキュウ

Samsung Galaxy S25 Ultra×YOASOBIプロジェクト
「#ライブ撮影ならGalaxy」って?

今の時代、好きなアーティストのステージをスマートフォンで撮影したことがあるという人は多いのではないだろうか。日本のメジャーシーンでは観客による撮影が禁止されているライブ興行が一般的ではあるものの、近年では「撮影OKタイム」が設けられる公演も増えており、一部には「常に撮影OK」のスタンスを取るアーティストも少数ながら存在する。しかし、客席からステージまでの距離が遠かったり、演者の動きが激しかったり、舞台照明が明るすぎたり暗すぎたりすることで、「スマホではステージをうまく撮れない」とお悩みの諸氏も少なくないことだろう。

通販番組のような導入で恐縮だが、Samsungの最新フラッグシップスマートフォン・Galaxy S25 Ultraは、そんな不満を抱えるユーザーのニーズに真っ向から応える高水準なカメラ性能を有する機種だ。最大200メガピクセル(2億画素)の解像度、最大100倍まで寄ることができる高倍率ズーム、Galaxy AIによるインテリジェントな画像修正機能などを備え、それらの機能がライブ撮影において著しく威力を発揮する。もはや“スマホとしても使えるカメラ”と呼んでもさほど過言ではないほど、とことん撮影機能の充実に力を入れたモデルなのである。

Samsung Galaxy S25 Ultra

Samsung Galaxy S25 Ultra

そのストロングポイントを広く世に打ち出すべく、Samsungは「#ライブ撮影ならGalaxy」と銘打った周知プロジェクトを展開中だ。同プロジェクトでは、ライブでの写真撮影を常時許可している数少ない国内メジャーアーティストであるYOASOBIとコラボレーション。今年4月には、YOASOBIのライブ現場でGalaxy S25 Ultraを携えた観客がステージを撮影する様子を収めたWeb CMを公開し、スマホで簡単にライブをキレイに撮れる喜びをわかりやすく提示した。

さらに同プロジェクトの一環として、今年7月から11月にかけて行われているYOASOBI初の国内ホールツアー「YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA」では、ファンがCM映像と同等の体験を得られる「YOASOBIのホールツアーでGalaxy S25 Ultraを体験しよう!」キャンペーンを実施中。当選者は招待チケットでライブを観覧できるほか、現地で貸与されるGalaxy S25 Ultraを用いて実際にステージを撮影し、その性能や使い勝手を自分の手で心ゆくまで試すことができる。この施策はツアー中盤にあたる9月3日の新潟・新潟県民会館公演を皮切りに、11月のツアーファイナル公演までの全日程で実施される。

キャンペーン初日となった新潟公演では、メディア向けの体験取材会が行われた。以下にその体験レポートを掲載する。

YOASOBI×「#ライブ撮影ならGalaxy」体験レポート

まずは“Galaxy史上最速最強”のGalaxy S25 Ultraで試し撮り

開場時刻の3時間ほど前に新潟県民会館へたどり着くと、平日の昼下がりにもかかわらず会場周辺にはすでに多数のファンの姿があった。エントランス付近に設けられたフォトスポットや場内のグッズ販売ブースには早くも長蛇の列が形成されており、公演チケットを持っていなくても楽しめる「~WANPAKU MATSURI~」エリアもにぎわいを見せていた。晴天に恵まれたこともあり、会場外の芝生でのんびりと開場を待つファンの姿もちらほら。会場が立地する白山公園の敷地内には、のどかなピクニックムードがほんわかと醸成されていた。

そんな光景を尻目に、筆者はまず現地スタッフと合流してGalaxy S25 Ultra端末の貸与および簡単なレクチャーを受けることに。担当のスタッフによると、この機種の強みは大きく次の4つだという。シンプルながらモダンでスタイリッシュなデザイン、“Galaxy史上最速最強”を謳うSnapdragon 8 Elite for Galaxyチップセットがもたらすハイパフォーマンス、前述した比類なきカメラ性能、そしてGalaxy AIだ。

Samsungのフラッグシップ機を名乗るだけのことはあり、そのスペックには遠慮というものがまるで感じられない。あらゆる点において最高スペックを詰め込んだ本機だからこそ、ユーザーは慌ただしいライブ現場においても余計なことを一切考える必要がなく、最高の一瞬を切り取ることだけに集中できる──ということを、スタッフの懇切丁寧な解説により理解することができた。

さらにカメラ機能やAI画像修正などの基礎的な操作方法をひと通り伝授され、レクチャーはひと段落。しかしまだ開演までにはかなりの時間がある。するとスタッフが「会場周辺でGalaxy S25 Ultraの試し撮りをしてはどうか」と勧めてくれたため、言われるがままに貸与された端末を携えて「~WANPAKU MATSURI~」エリアなどを見て回ることにした。

手始めに、新潟県民会館の外観写真を撮ってみることに。記事に使うことを考えると、できれば通行人を写り込ませたくないが、人通りが途切れる瞬間を待つも、なかなか完全にいなくなるタイミングが訪れない。となれば、ここはGalaxy AIの誇る「生成AI編集」機能の出番ではないか──そう思い至った筆者はおもむろにGalaxy S25 Ultraを構え、多少の通行人が写り込むことなど意にも介さず無造作にシャッターを切った。

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大階段の上下や歩道橋の下に通行人が写り込んでいるほか、画面左端にも地味に見切れている人物が確認できる。「そんなときは迷わず画面下部のキラキラアイコンをタップせよ」と先ほど教わったばかりだ。言われたとおりにキラキラアイコンをタップする。

「生成AI編集」使用中の画面

すると、待望の「生成AI編集」ボタンが現れた。続いて、右上の消しゴムアイコンをタップすると……。

「生成AI編集」使用中の画面

あたかも「これらがたぶん不要ってことですよね?」とでも言わんばかりに、AIが削除対象のオブジェクトを自動で判別し選択状態にしてくれた。もしここで「これも消したい」と思うものがあれば、手動で対象を追加することも可能だ。消し去りたいオブジェクトがすべて選択されていることを確認し、中央の消しゴムアイコン→「生成」をタップ。

「生成AI編集」使用中の画面

そして誰もいなくなった。よく見ると階段上に小さく1人残っているが、この程度であれば気にするほどでもなかろう。どうしても気になる場合は手動で消せばいい。

Galaxy S25 Ultraで撮影した写真

次に、女性スタッフ2名にフォトスポット撮影を体験してもらった。記事への顔出しはNGとのことで、おそらくこのパネルを設置した人が想定していないであろう不思議なポーズでの撮影となっている。全体を引きで捉えた構図では“立て看板をバックに記念撮影している人たち”にしか見えないが……。

Galaxy S25 Ultraでトリミングしたカット

Galaxy S25 Ultra上でトリミングを施して画角を調整し、色調補正アイコンをタップするだけで、“まるでYOASOBIと同じステージに立っているかのよう”感が向上した。


やや変則的ではあるが、ひとたび「ライブエフェクト」をタップすれば、さらに没入感のある映像を生成することも可能だ。

「~WANPAKU MATSURI~」エリアで撮影した写真

「~WANPAKU MATSURI~」エリアにて、YOASOBIプロデュースのカレーライスを販売するキッチンカーを夕景バックのドラマチックなムードで撮影。キッチンカーではAyase監修の「閻魔さまもご機嫌カレー」、ikura監修の「天使ちゃんもご満悦カレー」、その両方を一度に味わえる「あいがけカレー」の3種類が用意されている。

「~WANPAKU MATSURI~」エリアで撮影した写真で「生成AI編集」を使うと……

そのどれを選ぶべきか決めかねている様子の女性客が写り込んでしまったため、「生成AI編集」で退場してもらった。

Galaxy S25 Ultraで撮影した「閻魔さまもご機嫌カレー」

「閻魔さまもご機嫌カレー」と付属のステッカーを「ポートレートモード」で撮影。自動的に絞りが開かれ、ボケを生かした画作りが行われていることがわかる。ちなみにこのカレーはツアー先ごとに地元のブランド米とコラボレーションしているそうで、ここ新潟では「こしいぶき」が使われていた。よく煮込まれたポークがゴロゴロ入った、スパイシーながらもコク深い甘みが広がるスリランカカレーベースのソースと、ややあっさりした食感や控えめな味わいを特徴とするこしいぶきは、まるでAyaseとikuraのように相性抜群だ。

Galaxy S25 UltraでYOASOBIのライブを撮ってみた

そうこうしているうちにいつの間にか開場時刻を過ぎ、会場では客入れが始まっていた。ホールへ移動して2階席に用意された座席に着くと、ややあって定刻を迎え客電が落とされる。すると「Welcome to WANDARA」のボイスパターンに導かれ、性急な四つ打ちビートとスリリングなエレクトロサウンドからなるアグレッシブなオープニングSEが高らかに打ち鳴らされた。それに合わせて縦横無尽に入り乱れるカラフルなレーザー光がホール内をスペーシーな空間へと変貌させると、客席を埋め尽くしたオーディエンスは一斉に立ち上がって興奮気味に手拍子を開始。会場のボルテージが早くも最高潮に達しようかという中、一瞬の静寂ののちに「無敵の笑顔で荒らすメディア」とikuraの鮮烈なクリアボイスが誇らしげなオケヒットとともに響きわたり、県民会館を揺るがすほどの大歓声がホール中にこだました。

こうして、泣く子も黙る世界的ヒットナンバー「アイドル」でライブは勢いよく幕を開けた。歌や演奏はもちろんだが、ビジュアル面でも注目すべきポイントの多いステージだ。冒頭でも見られたダイナミックな光の演出のみならず、ステージ中央の床面からAyaseの背面までが巨大なLEDスクリーンになっており、楽曲によってさまざまな映像演出が施される趣向。つまり、非常に撮影しがいのあるステージと言っていいだろう。筆者は貸し出されたGalaxy S25 Ultraをさっそく手にし、次々に舞台の様子をフレームに収めていった。


撮影時の解像度設定は「200M(2億画素)」「50M(5000万画素)」「12M(1200万画素)」の3種類から選択できる。初期値は最大望遠が可能な「12M」となっているが、せっかくなので「200M」モードを試してみたのがこのカット。「200M」設定時はズーム幅が最大10倍までに制限されるが、通常使用においてはまったく不便を感じることはないだろう。望遠よりも画質を優先したいときは迷わず「200M」を選ぼう。

Galaxy S25 Ultraで撮影した「YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA」新潟県民会館公演の様子。

Galaxy S25 Ultraで撮影した「YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA」新潟県民会館公演の様子。

引きの画に関しては、ほぼ何も考えずにただシャッターを切るだけでも想像以上にキレイな画が撮れる印象を受けた。このカットなどは、ただレンズをステージに向けてシャッターボタンを押しただけの無思想な1枚だが、Galaxy S25 Ultraがしっかりとステージの世界観を伝える画作りを行ってくれていることがわかる。

Galaxy S25 Ultraで撮影した「YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA」新潟県民会館公演の様子。

Galaxy S25 Ultraで撮影した「YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA」新潟県民会館公演の様子。

一方、寄りの画が欲しい場合にはある程度の慣れが必要な印象だ。大きなセールスポイントである「100倍ズーム」を試さない手はないので、さっそくズーム目盛を最大にまでスライドしてみたところ、2階席からでもAyaseやikuraの顔アップくらいまで寄ることができる。しかし、いざ撮影しようとすると手元がコンマ数ミリずれるだけでも被写体が大きくフレームアウトしてしまう。考えてみれば当たり前の話ではあるのだが、どうにかがんばってフレーム内に被写体を収めても、シャッターボタンを押す動作によってまた外れてしまう。よって残念ながら、筆者の拙いスマホ撮影スキルでは100倍ズームできれいな画を押さえることはできなかった。

もっとも、本来100倍ズーム機能はもっとはるか遠くの被写体を狙う際に使うべきものであって、新潟県民会館で使おうとしたことがそもそもの間違いであると言っていい。現実問題としてはこのカットくらい寄れれば十分であり、これ以上がトゥーマッチであることは一目瞭然だ。ちなみにこれは50倍前後くらいのズーム設定だったように記憶している。

Galaxy S25 Ultraで撮影したikura。

Galaxy S25 Ultraで撮影したikura。

Galaxy S25 Ultraで撮影したAyase。

Galaxy S25 Ultraで撮影したAyase。

本来想定される使い方ではない気もするが、撮影可能でスマホを手にしていても問題ない公演であれば、Galaxy S25 Ultraをオペラグラスの代わりとして活用するのも案外オススメである。高倍率ズームでの撮影には熟練が必要そうだと述べたが、シャッターさえ押さなければ被写体を追うこと自体はなんとかなるからだ。本機の美麗な6.9インチディスプレイに推しの姿を大写しにすると、それだけでも大きな喜びが得られるだろう。

ライブ撮影中のGalaxy S25 Ultraの画面。

ライブ撮影中のGalaxy S25 Ultraの画面。

ライブは言うまでもなく大盛況のうちに幕を閉じた。公演中、Ayaseとikuraの2人が「新潟の盛りあがり、ヤバいね」「過去イチじゃない?」といった発言を繰り返していたことも、この日の熱狂ぶりをよく表している。気付けば筆者の借り受けたGalaxy S25 Ultraも上気しているかのように熱を放っており、撮影カット数を確認すると、なんと2000枚に迫る勢いである。それだけのシャッターを夢中で切らせてしまう公演であったことに加え、本機が後顧の憂いなく撮影し続けることができてしまうタフなカメラ……もといスマートフォンであることを同時に証明する数字と捉えて差し支えなかろう。もし機会があれば、もう少し本機を使いこなした状態で再びライブ撮影にチャレンジしてみたいところだ。

プロフィール

YOASOBI(ヨアソビ)

コンポーザーのAyaseとボーカルのikuraからなる“小説を音楽にするユニット”。2019年11月に発表したデビュー曲「夜に駆ける」は、ミュージックビデオ公開直後から瞬く間に注目を浴び、国内の各種配信チャートを席巻。2025年現在、ストリーミング累計再生回数は12億回を突破している。2023年4月リリースのテレビアニメ「【推しの子】」オープニング主題歌「アイドル」は、Billboard JAPAN総合ソング・チャート“JAPAN Hot 100”で21週連続の総合首位を獲得し、Billboard JAPANの歴代連続首位記録を更新。さらに、米ビルボード・グローバル・チャート“Global Excl. U.S.”、Apple Music「トップ100:グローバル」、YouTubeのTop 100 Songs Globalでも首位を獲得し、J-POP史上初となる記録を次々と打ち立てた。結成5周年を迎えた2024年には初のドーム公演を東阪で開催。海外では2024年に世界最大級のフェス「Coachella Valley Music and Arts Festival」、2025年にスペインの音楽フェス「Primavera Sound Barcelona」に初出演。2025年6月にはイギリス・OVO Arena Wembleyにて単独公演を2日間にわたって開催した。2025年7月から国内14都市40公演のホールツアー「YOASOBI HALL TOUR 2025 WANDARA」を開催中。