アコースティックにウォールオブデスも、SiM武道館で大暴れ

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SiMが昨日11月4日に東京・日本武道館にて単独ライブ「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」を開催した。

「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」の様子。(撮影:半田安政[showcase])

「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」の様子。(撮影:半田安政[showcase])

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「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」の様子。(撮影:半田安政[showcase])

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このライブは彼らが10月から行っていたライブツアー「SiM THE TOUR 2015」の最終公演として行われたもので、SiMにとって“最初で最後の”日本武道館公演。場内には座席ありの指定席とスタンディングエリアが用意され、バンドはアリーナフロア内に組まれたセンターステージにてファンに囲まれる形でパフォーマンスをした。

会場が暗転すると、ストロボが点滅。ステージ横に設置された2つのビジョンに、SiMメンバーのシルエットを思わせるアニメーションが写し出され、映像の中で彼らが城から飛び降り、「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」とライブタイトルが表示される。そしてセンターステージへ伸びる花道が青色の照明に染められたかと思うと、スモークと空砲と同時にGODRi(Dr)が花道に登場。大歓声の中、彼はゆっくりとセンターステージへと進んだ。続いてSIN(B)、SHOW-HATE(G)、MAH(Vo)も同様にステージへ。4人が定位置に着くと、メンバー1人ひとりにスポットライトが当たる。緊迫感が満ちる中、MAHが「武道館、かかってこい!」とシャウトし、バンドは「KiLLiNG ME」でライブの口火を切った。さっそくのキラーチューンにファンは熱狂。スタンディングエリアではファンがクラウドサーフやツーステップを繰り返し、座席のあるエリアでも手を上げたりジャンプをしたりとまるでライブハウスのような盛り上がりとなった。

バンドは休むことなく、フルスロットルでライブを進行していく。紫と緑のライトがステージを怪しげに照らした「WHO’S NEXT」、縦ノリで観客の体を揺らした「CROWS」、オーディエンスが一体となってモンキーダンスを踊った「GUNSHOTS」など、さまざまな要素を織り交ぜた楽曲とアグレッシブなプレイ、妖艶なMAHの歌声で観客を魅了した。一気に7曲を駆け抜けるとバンドはMCへ。MAHが、今年5月にリリースしたシングル「ANGELS and DEViLS」の収録曲で、野外フェスなどで演奏しなかった曲があると説明する。そして「フェスの2万人、3万人よりも武道館の1万人と踊りたい」と呼びかけ、シングルより「EXiSTENCE」をドロップ。ステージにはいくつもの火柱が上がり、4人はそのド派手な演出に負けじとより一層アグレッシブなプレイを見せる。曲の終わりにはGODRiが立ち上がってフロアを見渡すなど、メンバーは達成感に満ちた表情を浮かべ、MAHは「やっぱ(この日まで)取っといてよかったです!」と満足そうに言った。

中盤には、アコースティックセットでのライブが披露される。今回のツアーで解禁されたというアコースティックコーナーで4人はそれまでの攻撃的なパフォーマンスとは異なる、優しい音色で「Same Sky」、1stアルバム「Silence iz Mine」に収録されているThe Beatlesのカバー「Come Together」を届けた。続いて行われたのはGODRiによるドラムソロ。彼はファンの歓声とときおり上がる火柱に囲まれながら、精緻でパワフルなドラミングを見せつけ、さらには演奏の途中でワイヤーに吊られて宙を舞った。気持ちよさそうに空中でポーズを決め、降りてくると、メンバーから「叩いてなかったの?」「茶番を見せてすみませんって謝ったら?」とツッコまれるという和やかなやりとりが行われた。

MAHが「じゃあやりますか!」と気合を入れ直し、ライブは終盤へ。MAHが「飛べ! 歌え!」と煽り、それに応える形でファンが日本武道館を揺らした「Blah Blah Blah」、SINとSHOW-HATEが向き合って互いの動きを真似するなど楽しげに演奏した「JACK. B」で再び場内を熱気で包んだ4人は、1度ステージを去る。するとビジョンにはステージ裏のメンバーの様子を捉えた映像が映し出される。そしてMAHがTwitterに投稿する形で、来春にニューアルバム(タイトル未定)をリリースすること、また来年に神奈川・横浜アリーナにてワンマン公演を実施することを発表。ファンが喜ぶ中、メンバーは再びステージに姿を現し、MAHが新譜について「めちゃめちゃ濃い、増しましラーメンみたいな」作品になりそうだと言い、ファンから歓声を浴びた。

「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」の様子。(撮影:半田安政[showcase])

「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」の様子。(撮影:半田安政[showcase])[拡大]

続けてMAHが「ちっちゃい街のちっちゃいバンドが、夢だけデッカくて、大口を叩き続けてやっとここまで来れました」と語り始める。そして偶然にもこの日からちょうど4年前の2011年11月4日が、現メンバーで初めてワンマンライブをやった日であると明かし、「11年目で武道館、別に早くはないけど、着実にゆっくりゆっくり1歩ずつ歩んでここまで繋がって。バンドを続けてきてよかったなと思いました」と感慨深く口にした。そして「大事な曲を」という前置きからバンドはバラード「Rum」へ。それまでの激しいプレイから一転、薄暗い照明の中、4人は壮大なナンバーを丁寧に送った。

「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」の様子。(撮影:半田安政[showcase])

「SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-」の様子。(撮影:半田安政[showcase])[拡大]

充実のライブを締めくくったのは「f.a.i.t.h」。MAHが「武道館に爪痕を残して帰りてえ!」と叫び、スタンディングエリアでは普段のライブのようにウォールオブデスが発生。メンバーは迫真のプレイでオーディエンスの興奮を後押しした。曲の最後には銀テープならぬ、黒テープが噴射され、感動的なムードに包まれライブは終了。4人は手をつないで深くお辞儀をすると、1人ひとり名残惜しそうに花道をゆっくり歩き、“最初で最後”の武道館公演のステージをあとにした。

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SiM THE TOUR 2015 FiNAL -ONE MAN SHOW at BUDOKAN-
2015年10月4日 日本武道館 セットリスト

01. KiLLiNG ME
02. WHO’S NEXT
03. CROWS
04. PSYCHO
05. レゲエ~ANTHEM
06. GUNSHOTS
07. Amy
08. EXiSTENCE
09. Murderer
10. Set me free
11. Same Sky(Acoustic ver.)
12. Come Together(※The Beatlesカバー / Acoustic ver.)
13. Blah Blah Blah
14. JACK. B
15. Rum
16. Get Up, Get Up
17. f.a.i.t.h

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奏映a.k.a.にこちゃん୨୧⑅*💐🍸 @kanaeitas0

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