この本には鈴木惣一朗(ワールドスタンダード)を聞き手に迎えて、細野が東日本大震災以降のもやもやについて喫茶店でつれづれに語り明かした雑談を掲載。懐かしい音楽の話から、お笑い、隕石、演歌、原発、敬愛する友の死まで、細野の今の思いがじっくりと語られている。
細野晴臣・著「細野晴臣 とまっていた時計がまたうごきはじめた」目次
・まえがき 細野晴臣
・対話1
「この世で起きているすべてが想定外。想定外がないとなにも生まれてこない」
高い台に乗る 種をまくだけ 忘れる才能 豆腐を切るような タンゴがある街 年金をもらう
・対話2
「エッセンスなんだよ、そこにあるのは。かたちじゃなくてエッセンス」
窓のない風呂場 YMOとベンチャーズ 最後のカワウソ ちゅらんちゅらん ともしび デモテープのエッセンス
・対話3
「誰かがやらないとホントになくなっちゃう。ぼくがやれば、かろうじて少しは生き長らえる」
政治的な歌 名曲刑事 三枚におろす すでに誰かがやってること 昨日がよみがえる
・対話4
「古賀政男さんは、やっぱりどっしりしてる。誰も突き崩せないし、なんか根が深い」
おいしいイワナ 発明のある曲 服部良一と古賀政男 選びのセンス
・対話5
「ごはんがおいしくて、お風呂が気持ちいい。それでじゅうぶん幸せだと思った」
聴いているうちが花 人と人との間に 完成のダンス タブラ・ラサ 仕事じゃなくて生業 サーファーになりたかった わざと迷う 歌謡曲と唱歌
・対話6
「いまだに自分にはなんのノウハウもない。常に白紙。そこでサバイバルスイッチが入るんだ」
ルイジアナ生まれの白金育ち あの世の曲ばかり ミックスはお好き? ぶつかったら左に曲がる
・対話7
「ニューヨークに行って、皿洗いでもしながらミュージシャンの道を歩んでいたら、ああいうセッションをやっていたかもしれないね」
飽きない遊び 見えない大木 それがガースのかわいいところ ポランスキーつながり これはハワイアンですか?
・対話8
「地震で倒れたままだった、ゼンマイの蓄音機からちゃんと音が出た。そこから、とまっていた時計がまたうごきはじめた」
おかあさん 泣き歌の時代 とまっていた時計 思い出すことに近い アイ・ヘイト・マイセルフ 一番いい東京 引退宣言
・対話9
「七十歳になるころには、いろんなしがらみなんかもすっかり忘れて、音楽に没頭できるんじゃないか」
「しまった」 全曲セルフカバー なにも見えない 潮来スワンプ 演歌の気持ち 長生きしてね シェケナベイベー シンプルな生活
・あとがき 鈴木惣一朗
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細野晴臣 Haruomi Hosono _information @hosonoharuomi_
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