ExWHYZが12月10日に2ndシングル「DON'T CRY / リグレット」をリリースした。
今作には、ExWHYZ feat. DONGROSSO名義で10月に先行配信された「DON'T CRY」と、mayuが作詞に携わり、久保田真悟(Jazzin'park)が作曲を手がけた「リグレット」の2曲を収録。このうち「リグレット」のミュージックビデオには、スタントパフォーマー兼俳優として人気を博す伊澤彩織が出演している。伊澤との共演は、メンバーmikinaとの縁がきっかけで実現したという。
音楽ナタリーでは、MV撮影を終えたばかりのExWHYZと伊澤を直撃。楽曲のメッセージに感化され、思わず涙した伊澤のピュアな思いや、伊澤との共演で刺激を受けたExWHYZメンバー4人の声をお届けする。
取材・文 / 西澤裕郎(SW)撮影 / 大橋祐希
伊澤彩織、ExWHYZのギャップにやられる
──伊澤さんはmikinaさんとラジオで共演経験がありますが、ほかのメンバー3人と顔を合わせるのは今日が初めてだったんですよね。
伊澤彩織 撮影シーンでご一緒することはほとんどなかったんですけど、最後に4人と一緒に撮る場面がありました。そのとき、私が寒くて鳥肌を立てていたら、みんなが駆け寄ってきて温めてくれて(笑)。その一瞬で、心の距離がゼロになった気がしました。
──もともと、ExWHYZというグループ全体に対してどんな印象を持っていましたか?
伊澤 楽曲もダンスもすごくカッコいいイメージを持っていました。mikinaさんと対談したことがきっかけで、今回のミュージックビデオ出演にもつながったんですけど、かわいらしいmikinaさんがとても和やかにお話してくださって。「ほかの3人はどんな感じなんだろう?」「mikinaさんと似ているのかな?」と思って実際に今日お会いしてみたら、みんな本当にかわいらしくて。私が走るシーンを撮っているときも、すごく優しく見守ってくれて、ずっと癒されていました。
mikina 伊澤さんが走るシーン、yu-kiちゃんが誰よりも元気に応援してた(笑)。
yu-ki ゴール前のカメラのところで、「行けー!」って応援していました(笑)。
──ExWHYZはクールでカッコいい印象があるので、いい意味でギャップを感じたんじゃないですか?
伊澤 私はもともとそういうギャップが大好きなので、もう完全にやられましたね(笑)。
スポーツとダンスはまったく別物
──ちなみに、ExWHYZの皆さんは中高生時代から部活などで体を動かしていたんですか?
mikina みんな運動部だよね?
yu-ki 私はバレー部でした。
mayu 私はバスケ部。
maho 私はバレーとソフトテニスをしていました。
mikina ……私は恥ずかしいんですけど、剣道部でした。
伊澤 カッコいいですよ!
yu-ki 伊澤さんは何部だったんですか?
伊澤 私は映画制作部です。
メンバー一同 おー!
mayu 映画を作る中で、自分が出演する側に回ったりしていたんですか?
伊澤 1人でアニメーションを制作してました。だから、今こうして大人になってMVの世界に関われているのは、すごくうれしいです。
mayu どのタイミングでアクションを始めたんですか?
伊澤 20歳のときに、日本にもスタントマンという仕事があることを知ったんです。たまたまアクション部のお手伝いをできる現場があって、「自分も動けるようになったら撮影に行けるかも」と思ったのがきっかけで、本格的にアクションを学び始めました。
──ExWHYZの皆さんは、運動部での経験が「歌って踊る」という部分に生かされていると思いますか?
mayu 体力とか、想像したことを体に落とし込むプロセスは共通してるかもしれないんですけど、「表現」という部分では全然違うと思います。
伊澤 私も小さい頃に習い事で運動をしていたことはあるんですけど、直接的な関係はあまりないと思います。もちろん多少の影響はあるけど、アクションはまた別の筋肉の使い方をするんです。ただ、これは持論なんですが、ダンスがうまい人は、アクションもすごくうまい。今おっしゃっていたような「表現する感覚」が似ているというか。ダンスと格闘技を混ぜて、そこにお芝居で嘘を重ねていくのがアクション。だから、皆さんにアクションをしてほしい気持ちもあります(笑)。
──ダンスがうまい=アクションもうまいというのは面白いですね。
伊澤 振りを覚えるのが早いし、自分の体をコントロールする能力が高い人が多いから、「ここをもう少しこうしてみて」と伝えると、すぐに反映できる人が多いんです。特にmikinaさんは剣道経験があるので、きっとすぐ身につけられると思います。
mikina 私にも、アクションの道が!?
一同 (笑)。
ストーリーに即したアクションを
──伊澤さんの「アクションの作り方」というYouTube動画を見ると、構成の仕方や相手との呼吸、フォーメーションの考え方など、ダンスに近い部分があるように感じます。
伊澤 そうですね。アクションでは、相手との距離感に加えて、カメラとの距離感でも見え方がまったく変わるんです。
──そう聞くと、ExWHYZの活動やダンスにも通じる部分が多そうですね。
yu-ki 伊澤さんもダンスはできるんですか?
伊澤 実は、今習っていて。
一同 えー!
伊澤 ジャズとヒール、コンテンポラリーダンスを、通えるときに通って、習ってるんです。
──今回のMV撮影ではアクションシーンはなかったそうですが、特に印象的なシーンはありましたか?
伊澤 監督から「立ち止まるだけでいいよ」と言われていたシーンがあったんですけど、「こけたいです!」とお願いして、転ばせてもらいました(笑)。
──どうして「こけたい」と提案されたんですか?
伊澤 もともとはヒールが折れて運動靴に履き替えるという流れのシーンだったんですけど、運動靴に履き替えて走り出す前に転んでいたら、MVで描かれるストーリーのその先が見える感じがして面白いかなと思って。
mikina 私は現場で見ていたんですけど、本当に足がぐねっとなって自然に転んでいて。あまりにリアルで心配しちゃいました(笑)。
maho そもそも、ExWHYZのMVでメンバー以外の方の撮影シーンをしっかり見るのって初めてなんです。今まで、ダンサーさんと一緒に出ることはあったんですけど、伊澤さんのように物語の中で演じられている姿を見るのは初めてで、すごく新鮮でした。
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伊澤彩織、「リグレット」に感涙



