「虹コンっぽいメンバー」の新加入

──虹コンの予科生として活動を始めて約8カ月が経ちましたが（参照：虹のコンキスタドールに予科生3人加入！LINE CUBEでのツアー初日で新体制お披露目）、どんな実感がありますか？

伊藤舞依　いろんなことが次々に起こるので、意外とあっという間で。

八木遥叶　私もあっという間という印象が強くて……その中で「ちゃんと成長できてるのかな、こんなに時間があったのならもっとできたんじゃないか」という反省が多いです。

──なるほど。虹コンでの活動には慣れました？

伊藤　最初の頃は曲を1曲覚えるのにも、何をどうやればいいのかわからず無駄に時間がかかっていたんですけど、最近は「このくらいのペースでやれば覚えられる」というのを自分なりに見つけられました。

八木　私はもともと虹コンも含めてディアステージが大好きだったんですよ。だから今でも毎日、画面越しに見ていた皆さんが目の前にいる！という現実にびっくりしていて（笑）。まだ慣れてないかもしれないです。

──ディアステへの憧れからオーディションに参加したんですね。

八木　はい。最初にでんぱ組.incさんのことが好きになって、そこからディアステージの存在を知りました。私たち2人は一緒のオーディションを受けて、研究生として3カ月間活動したあと、青山詩さんと3人で虹コンの予科生に選んでもらいました。

──青山さんは地元九州でのアイドル活動を経て、ディアステージでも虹コン加入前から結音 YUIONとして活動していましたが、お二人はイチからのアイドル活動なんですよね。いろんなことが新鮮だとは思いますが、ファンとして見ていた虹コンとメンバー視点での虹コンにギャップはありますか？

八木　インドア系アイドルという印象があったので、楽屋とかではきっと静かなんだろうなと思っていたんですけど、実際はすごくにぎやかで。

──先輩たちも事務所の方も「虹コンっぽいメンバーが入ってきた」とおっしゃってました。自分たちではどう思いますか？

八木　私はなんか……自分で言うのも恥ずかしいんですけど（もじもじしながら）、ファンの方に「面白いね」と言っていただくことが多くて。私の中に虹コンっぽさがあるとするなら、面白い、変なところなのかなと思います（笑）。

伊藤　私は先輩たちによく「なまいきこども」って言われるんですけど、それは川端優さんが言われていたことなので、共通するものを感じてもらえているのかな……。

八木　確かに。まいまい（伊藤）は令和のアイドルっぽい感じがするけど、ちょっと違う。

──ストレートな“カワイイ系”とは違う？

八木　表情が変わらないままドSなことを言ったりとか。

伊藤　（笑）。

八木　私をナメてかかってくるところとか、ほかのアイドルさんよりクセのあるところが虹コンっぽい。

──八木さんのほうが年上だけどナメられてるんですね。

八木　ナメられてます。ちゃんと相手を選んでナメてくるんですよ。私と詩と、（大和）明桜さん？

伊藤　そんなことないよ（笑顔で）。

INFPな2人

──今の自分の虹コン内でのアピールポイントは？

伊藤　最年少なのに、一番身長が高いのがギャップかなと思っています。今は171cmですけど、まだ伸び続けていて。

八木　私はなんだろう……うーん……虹コンという大きいグループに入ったのに、まだポージングとか表情が作れなくて、先輩方もまいまいも、みんなキラキラアイドルという感じで、ライブでも撮影でもみんなお上手なのに、私はそれが……ああー！

伊藤　アピールポイントだよ？（笑）

八木　そうだよね。裏を返せば、まだまだ未熟だけど全力なところ。でも虹コンはみんな全力なので……。

──泣きそうになってますけど、今は思い悩んでるんですか？

伊藤　このギャップも私はいいところだと思います。表ではいつも明るくてニコニコだし、メンバーの中でもはっちゃけキャラで表情も豊かだけど、裏ではけっこうこうやって真面目に考えてるんです。自分に自信がないところも、なんかかわいいなって。

八木　おっ（急にうれしそうな顔で）。あははははは。

──何も考えずに突き進んでそうに見えるけど実は悩んでいる八木さんと、もじもじしていそうに見えて冷静にサバサバと進んでいけそうな伊藤さん、それぞれ正反対のようにも見えますが、お互いに補い合えるところもある？

伊藤　でもMBTI診断は同じなんですよ。

八木　INFP（仲介者）なんですけど、私は診断の通り心配性でインドア。でも、この子（伊藤）は悩んでいても「やるしかないじゃん」みたいな強い意志があるので、INFPというのは嘘なんじゃないかと思ってます（笑）。

伊藤　でもそれは表だけ。自分ではガチINFPだと思ってる。

八木　そうなんだ。私が「これ大丈夫かな」と悩んでいたら「そんなことないよ。めんどくさいなあ」みたいな感じで励ましてくれて（笑）、補い合ってるというよりは、私ばっかりが支えてもらってる。

伊藤　確かに、私が話を聞いてもらうことはあまりないかもしれない（笑）。

八木　あ！ でも、海外遠征に向けてビザを申請するときに、まいまいが「ああもう、わっかんない！」みたいな感じになっていて、私が英語を解読してあげました。彼女はまだ17歳なので、手続きとかは私が。

虹コンのツインタワー

──虹コンの楽曲の中で、一番好きな曲、刺さる曲は？

八木　私は新曲の「平成令和ネバーエンドサンバースト」です。やっぱり、私はずっとでんぱ組.incさんが大好きだったので、玉屋2060%（Wienners）さんの曲を、Yumiko先生の振付で歌えることが本当にうれしくて。歌詞も曲調も振付も全部大好きです！

伊藤　刺さる曲で言うと、私は「君は夏のレインボー！」です。夏曲だけど、歌詞はただ明るいだけじゃなくて、すごくグッと来るんですよ。今は予科生としてこの2人だけでライブをやる機会もあって、「君は夏のレインボー！」をよく歌うんですけど、ファンの方にも喜んでもらえます。

──今は予科生という立場ではありますが、お二人はこれから虹コンをどんなグループにしていきたいですか？ そしてその理想の虹コンの中で、どんな存在になっていきたいですか？

八木　まずは本科生に昇格できるようにがんばります。本科生に昇格できたら、虹コンがもっとアイドル界を引っ張っていけるように……そのための重要なメンバーになれるような……虹コンを支えていけるような存在になりたいです。

──すごく力強いことをすごく自信なさそうに言いますね（笑）。

八木　うーん（笑）。

伊藤　私たち2人はやっぱり背が高いのが特徴なので、1列に並んだとき、自分で言うのもなんですけど、すごく重要なポジションになると思うんです。その特徴を大事にしつつ、技術をもっと上げて、虹コンにとって必要なメンバーになりたいです。

──身長的なバランスもありますし、今後一層「2人で1つ」的な、ニコイチとしての存在が強まってくるかもしれないですね。虹コンのツインタワーとして。2人を生かしたフォーメーション、パフォーマンスもできてくるでしょうし。

八木　すでにツインで対称的な立ち位置になることが多いんですよ。全員でハートの形を作るとき、私たちが頂点のところに立ったり。

──同期というのは年月が経った頃に2人がそろう意味合いも強くなっていくので、ずっと仲よくやってほしいです。ちなみに、虹コンは本科生になると色別の組み分けがありますけど、希望のカラーはあるんですか？

伊藤　私は藍色になりたくて……ブルベなので。

八木　あははははは。

伊藤　パーソナルカラー的に青系が合うかなというのと（笑）、桐乃みゆ（2025年8月に卒業）さんのお姉さんっぽい雰囲気がとっても好きだったので、最年少だけど大人っぽいギャップが持てるようになりたいです。

八木　私は好きな色が予科生のカラーでもあるピンクで、ほかの色については特にというのはないんですけど、ファンの皆さんにはオレンジが似合うんじゃないかと言われていて。なんかこの……元気な感じを出すならば（笑）、オレンジが合うのかなと思ってます。