タイトルは「アマハラ」。2010年上演「台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき」を再構成した作品だ。日本とアジアの国々をつなぐ“海の道“を辿った人々の姿が、史実を織り交ぜながら描かれる。上演会場は主宰・松本雄吉が20年以上前に知人から紹介され、「いつかここで維新派の公演をやりたい」と願ったという奈良・平城宮跡。松本は生前、「その場所の一点に立つだけで、その四方に展開する地理が歴史を呼び起こしてくれるところ、まさに身体に空間の広がりと時間の深遠を強く認識させる場所、それが平城宮跡だと思います」とコメントしていた。
維新派は上演にあたり劇場プランや演出、台本を改訂。2017年には海外公演も予定している。なおこのたび、本作が維新派の最終公演となることもあわせて発表された。
本公演は日本・中国・韓国の3カ国が文化プログラムを通して交流を深める国家プロジェクト「東アジア文化都市」の一環。奈良県内で開催されるイベント「古都祝奈良(ことほぐなら)-時空を超えたアートの祭典」に、SPAC、万葉オペラ・ラボとともにラインナップされている。
維新派「アマハラ」
2016年10月14日(金)~24日(月)
奈良県 平城宮跡
脚本・構成:松本雄吉
音楽・演奏:内橋和久
出演:森正吏、金子仁司、井上和也、福田雄一、うっぽ / 石本由美、平野舞、吉本博子、今井美帆、奈良郁 / 松本幸恵、石原菜々子、伊吹佑紀子、坂井遥香 / 松永理央、衣川茉李、平山ゆず子、室谷智子、山辻晴奈 /
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- 維新派 2016年公演『アマハラ』:奈良 平城宮跡
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維新派の最終公演「アマハラ」、松本雄吉が上演を願った平城宮跡で - ステージナタリー https://t.co/VrUP37JaBs