RIZEはちょうど1カ月前の6月5日、神奈川・KT Zepp Yokohamaにて超満員でツアー初日を迎えた。2017年開催の「RIZE TOUR 2017 "RIZE IS BACK"」以来約7年ぶりとなったこのツアーは、その熱狂ぶりがYouTubeに公開されたライブ映像からもわかるように、すべてのファンが心待ちにしていたものだ。そしてセミファイナルにあたる福岡公演のリハーサル中、
Zepp Haneda公演のオープニングナンバーは「HAVOC」。JESSEは開口一番で激しくシャウトし、
ライブ冒頭からすさまじい熱量をメンバーにぶつけるオーディエンスに向けて、JESSEは「RIZERのハンパじゃない熱量を見せようか!」と呼びかけ、場内はヒートアップする一方。攻撃力の高い「Light Your Fire」からダンサブルな「神」になだれ込み、連続するビートがフロアを揺らす。さらに“最速リフ曲”「ハエ」「Get the Mic」「GOTANDA」で怒涛のパフォーマンスが続き、ライブはモッシュ&ダイブ大続出の激しい展開を見せた。
ライブ後半、2000年発表の代表曲「Why I'm Me」で生まれた爆発的な盛り上がりを煽るように、「さあ羽田、見せてもらおうか!」とJESSEがニヤリ。激しい音の連射だけでなく、グルーヴィな演奏も彼らの持ち味。新旧織り交ぜた楽曲が続き、低音が唸る「RESPECT」の後には、「28年もやってるとこんなにも熱いサポーターが応援してくれる」「この28年、いろんなことがあったよ」とこれまでの出来事や思いを振り返った。ラストナンバー「カミナリ」では、サーフする大量のオーディエンスの波がステージの上にまで到着。JESSEが数人を引き上げ、後半パートを歌わせる。ステージとフロアの垣根を超えたライブ空間が、ここに生まれた。
アンコールでは、JESSEが「本当に楽しいツアーだった」と述べ、「これといって発表はないんですけど、1年に1回はツアー回ろうと思います。まだまだやってねえ曲がいっぱいあるからよ!」「1年に1回、“旧車會”をやるからよ、俺らのコールを聞きに来てくれよな!」と話してファンを歓喜させた。「Good Day」が演奏されたあと、JESSEは今年1月に発生した能登半島地震の被災地でいまだ復興ができていない地域があることに触れ、思いを込めて「heiwa」を観客に届けた。
ツアーファイナルということで鳴り止まない歓声に応える形でダブルアンコールに突入。ひさびさの披露となったレア曲「NAME」をラストに届け、ライブを締めくくった。“エンドBGM”ではボブ・マーリーの「All in One」が流れ、ピースフルなムードの中、汗だくの観客がメンバーに声をかける。JESSEは最後に「まだまだ続けるんで! これが、ジャパニーズロックバンドでした!」と話し、ステージをあとにした。
セットリスト
「RIZE TOUR 2024 "SOLU"」2024年7月5日 Zepp Haneda(TOKYO)
01. HAVOC
02. 砂浜
03. ONE SHOT
04. NOTORIOUS
05. Light Your Fire
06. 神
07. ハエ
08. Get the Mic
09. GOTANDA
10. ZERO
11. PARADOX体操
12. Why I'm Me
13. PARTY HOUSE
14. ALL DOGS
15. RESPECT
16. In or Out
17. 日本刀
18. Far Eastern Tribe
19. GUN SHOT
20. カミナリ
<アンコール>
21. Good Day
22. heiwa
23. TKC
<ダブルアンコール>
24. NAME
※記事初出時より本文の一部表現を変更いたしました。
みつと @mitsuto_
【ライブレポート】RIZE、大熱狂の7年ぶりツアー完遂「1年に1回はツアーやるからよ!」(写真32枚) https://t.co/nK4Vo4OfQh