44MAGNUMが2年ぶりライブ開催、“ファン代表”SEXX GEORGEはサポートの大役果たす

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44MAGNUMが4月4日に東京・新宿BLAZEで新体制初のワンマンライブ「2022.04.04 SPECIAL LIVE in TOKYO」を開催した。

44MAGNUM(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)

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44MAGNUMでは、2021年までの活動をもって、オリジナルメンバーの吉川“BAN”裕規(B)がバンドを脱退。サポートベーシストとしてSEXX GEORGE(LADIESROOM)が参加することがアナウンスされた際、彼は憧れのバンドでサポートを務めることについて、「オレでよければ全力で力にならせてもらいます!」と意気込んでいた。コロナ禍の影響で2020、21年にライブが開催できなかった44MAGNUMにとって2年ぶりとなる公演には、“44の日”にあたるこの日を待ちわびた観客が多数訪れた。

梅原“PAUL”達也(Vo)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)

梅原“PAUL”達也(Vo)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)[拡大]

開演時間を迎え、場内にMotley Crueの「LIVE WIRE」、続いてオープニングSEである映画「E.T.」のテーマが流れる。ドラムセットがライトアップされるとともに、梅原“PAUL”達也(Vo)、広瀬“JIMMY”さとし(G)、宮脇“JOE”知史(Dr)、STEVIE(Vo)、そしてサポートベーシストのSEXX GEORGEがステージに姿を表した。PAULとGEORGEは、ニッキー・シックス(Motley Crue)を彷彿とさせるスタイルで頭にバンダナを巻いており、ライブ全編にわたってワイルドなヘッドバンギングを繰り出した。

STEVIE(Vo)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)

STEVIE(Vo)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)[拡大]

バンドはまず「Your Heart」「No Standing Still」「Dirty Lady」と1983年発売のデビューアルバム「DANGER」からの3曲を連投。STEVIEが「楽しんでいこうぜ! 東京!」と声を上げると、観客は拳を振り上げたり拍手をしたりと呼応。バンドを始める前から44MAGNUMのファンだったというGEORGEは、「もう死んでしまうそうです。よろしくお願いします!」と大先輩を前に恐縮しつつも、体育会系の挨拶で第一声を上げた。

SEXX GEORGE(Support B)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)

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さらに44MAGNUMは歴代の人気曲の数々を惜しみなく披露し、観客を魅了していく。そんな中、STEVIEが「今日はみんなが声出せないぶんも来れない人のぶんも声出していくのでよろしく! よいしょ」と、ボールを投げる仕草を織り交ぜて観客との一体感を演出すると、PAULが「『よいしょ』って、ジジくさっ!」と優しくツッコミ。楽しげなやり取りのあと、1985年発表のアルバム「ACTOR」からキャッチーなバラード「Love Desire」が披露され、「High School Uproar」などノリのよい曲が並んだ。さらに「俺はお前らの代表でここにいるだけだよ。もう死んでもいいわ!」と喜びを爆発させるGEORGEに向けて、PAULは「ねえGEORGE、なんて呼んだらいい? SEX GEORGE? SEX?」などと名前をいじる。緊張する後輩をリラックスさせようとする優しさがにじむようなやり取りだった。

広瀬“JIMMY”さとし(G)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)

広瀬“JIMMY”さとし(G)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)[拡大]

宮脇“JOE”知史(Dr)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)

宮脇“JOE”知史(Dr)(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)[拡大]

代表曲「I'm on Fire」でSTEVIEのシャウトが響きわたったあたりで、ライブは終盤へ。バンド解散後の1989年にリリースされたアルバム「STILL ALIVE」に収録されている、JIMMYの官能的なギターフレーズが印象的な「Too Vain」で会場のボルテージはピークを迎える。その余韻を残しつつ、バンドはラストにヘビーチューン「The Wild Beast 」を投下。JOEとGEORGEはhideのトリビュートライブ「hide tribute」でのセッションを重ねていることもあり、リズム隊としての息はぴったりだ。サビのバックコーラスではGEORGEがワイルドなシャウトを響かせ、“マグマニア(PAULファンの呼称)魂”を炸裂させた。

44MAGNUM(Photo by TSUCHIDA HIROSHI)

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アンコールで44MAGNUMは、2019年リリースのデビュー35周年記念アルバム「PRISONER」から「I'm Lonely Man」、そして1984年発表の2ndアルバム「STREET ROCK'N ROLLER」のタイトル曲「Street Rock'n Roller」をパフォーマンス。熱狂を生み出したところでメンバーはステージを去っていった。その後、鳴り止まない拍手を受けて、ダブルアンコールに突入。GEORGEが「声出せないやつ、ごめんな」と、サポートベーシストながらファン代表としてステージに立っていることをアピールすると、STEVIEは「GEORGEさん、世の中ではこれを特権乱用と言うんですよ」とたしなめた。またパーキンソン病により長きにわたって闘病中のPAULは、自身の足でステージに立てていることに感謝の言葉を述べる。「本当にありがと。とってもうれしいです。なんか感動しちゃうね。『スーツでも学生服でもライブに来ていいんだよ』って昔インタビューでみんなに伝えたことがあった。あのときの言葉がやっとみんなに伝わったよ」と彼が感慨深くファンに語りかけたのち、バンドはアルバム「STILL ALIVE」から「Take Me To Your Heart」を観客に捧げた。そしてアンコールの最後は44MAGNUMのラストナンバーとして恒例の「Satisfaction」。GEORGEが声を出せない観客の代わりにコールアンドレスポンスに加わり、声を張り上げた。すべての演奏を終え、バンドメンバー全員が笑顔で観客に挨拶してステージをあとにした。

なおダブルアンコールのラストMCでは9月9日に大阪・amHALL、9月16日に新宿BLAZEでライブを行うことが発表された。次回公演でもGEORGEがサポートベーシストを務める予定。オフィシャルサイトでは5月1日からチケットの先行予約申し込みを受け付ける。

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「2022.04.04 SPECIAL LIVE in TOKYO」2022年4月4日 新宿BLAZE セットリスト

01. Your Heart
02. No standing Still
03. Dirty Lady
04. Under My Skin
05. Souls
06. Last Train
07. Love Desire
08. High School Uproar
09. Baby, Come Together
10. I'm on Fire
11. Too Vain
12. The Wild Beast
<アンコール>
・JIMMYギターソロ
13. I'm Lonely Man
14. Street Rock'n Roller
<アンコール2>
15. Take Me To Your Heart
16. Satisfaction

44MAGNUM ライブスケジュール

2022年9月9日(金)大阪府 amHALL
2022年9月16日(金)東京都 新宿BLAZE

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44MAGNUM OFFICIAL @44MAGNUM_INFO

44MAGNUM2022年4月4日 東京・新宿BLAZE「2022.04.04 SPECIAL LIVE in TOKYO」LIVEレポート掲載!-音楽ナタリー-
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