ゑんら、結成1周年ワンマンで見せた揺るぎない覚悟「すべては大きくなるために」

ゑんらが3月2日に東京・WWW Xで結成1周年記念ワンマンライブを開催した。

昨年2月にセルフプロデュースユニットとして始動して以降、ホログラフィックなどの映像演出を駆使したワンマンライブ「ゑんら百鬼夜行」や主演舞台「ゑんら絵巻『私を地獄に連れてって。』」を開催したり、1stアルバム「KEMURI」を発売したりと、精力的に活動してきたゑんら。結成1周年記念ライブでは3人がバックバンドの演奏に乗せてステージを展開し、1年間の集大成をファンに見せつけた。

記念すべき初のオリジナル曲「心中ミッドナイト遊園」でライブの幕を開けたゑんらは、続けて「ゑんらにおまかせよ」「迷い地縛霊」や、昨年12月発表の1stシングル曲「さよならを教えて」を披露。スクリーンに映し出される歌詞に合わせたパフォーマンスで観客を楽曲の世界観に引き込んだ。滝口ひかりが開演前に涙していたことをメンバーから暴露されるなど、和気あいあいとしたMCのあとには、木乃伊みさとが作詞したグループ初のバラード曲（タイトル未定）が届けられ、会場がセンチメンタルなムードで包まれる。また木乃伊が「ゑんらの曲の中で一番明るいと思う」と語った滝口きらら作詞によるナンバー「つぼみ」では、3人が扇子を片手に踊ってフロアをヒートアップさせた。

その後、全員女性ミュージシャンで構成されるバンドのメンバーを紹介したゑんらは、アップテンポなロックナンバー「のっぺらぼう」や、サビでタオルを振り回す「ONORE」をパフォーマンス。ライブ後半のアコースティックコーナーでは、ステージ上に運び込まれた椅子に座り「キミノセイ」「呪いの飴」を力強く歌い上げた。そして彼女たちが4月24日に初の全国流通シングル「妖怪ディスコ」をリリースし、発売日から3カ月間で累計1万枚売り上げることができれば東京・新宿BLAZE公演をファイナルとするライブツアーを開催すること、達成できなければ解散することを告げると、フロアからは悲鳴にも近い驚きの声が。木乃伊は「失敗したら解散と掲げていますが、私たちは正直解散するつもりはないです。なぜなら、1万枚売り切るからです」と宣言しつつ、目に涙を浮かべながら「メンバーとギリギリまで話し合ったんですけど、しっかり決意して、解散というリスクを負いながら目標を掲げることができてうれしいです。皆さん、ぜひ応援よろしくお願いします！」とファンに呼びかけた。

観客から盛大な拍手を浴びた3人は、「妖怪ディスコ」のミュージックビデオをお披露目したのち、同曲と「アンバランス」を歌唱。アンコールではインタビュー映像の上映を挟み、「リンネ転生」で会場を沸かせた。ラストには木乃伊が「驚かせてしまうことが増えるかもしれないですけど、すべては大きくなるために考えて試行錯誤していることなので、付いてきてほしいです」と活動2年目への意気込みを述べ、結成1周年記念ライブの幕を閉じた。