アイドル界のサブカル横綱、バンドじゃないもん!が中野サンプラザに“土俵入り”

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バンドじゃないもん!のホールライブ「バンもん!コンサート2018 サブカル大相撲▽ドス恋!ヨイショ! ~春場所はっけよいのこった~」(▽はハートマーク)の東京公演が4月15日に中野サンプラザホールで開催された。

バンドじゃないもん!(撮影:勝永裕介)

バンドじゃないもん!(撮影:勝永裕介)

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「バンもん!コンサート2018 サブカル大相撲▽ドス恋!ヨイショ! ~春場所はっけよいのこった~」東京公演の様子。(撮影:勝永裕介)

「バンもん!コンサート2018 サブカル大相撲▽ドス恋!ヨイショ! ~春場所はっけよいのこった~」東京公演の様子。(撮影:勝永裕介)[拡大]

本公演はそのタイトル通り相撲がモチーフ。ステージにはメンバーの名前を四股名風にアレンジしたのぼりが掲げられ、独特の節回しによる呼び上げと共に会場の東西の入り口から新衣装に身を包んだメンバーが1人ずつ登場し、客席の間を闊歩してステージへと“土俵入り”した。そして「はっけよーい! のこったー!」という掛け声と共にライブがスタートし、大桃子サンライズが「やってきたぜ中野サンプラザ! お前ら全員かかってこい!」とシャウト。12月の東京・日本青年館ホールに続いての登場となる生バンドの演奏をバックに、メンバーともんスター(バンもん!ファンの総称)による“ぶつかり稽古”の幕が切って落とされた。

この日が初披露となった新衣装は恋汐りんごがデザインを手がけたもの。これまでもバンもん!の衣装のテキスタイルに関わったことはあった恋汐だが、デザインをすべて担当したのはこれが初めて。彼女が「デザイン屋さんをやらせてもらったなのなー」と告げると、場内からは賞賛の声が上がった。甘夏ゆずの「相撲ということで、みんなのジャパニーズ心を引き出します!」という振りから始まったブロックでは、曲中で恋汐、七星ぐみ、大桃子による和太鼓セッションをインサートしたり、相撲ネタなど和風の演出を織り交ぜながらライブが行われた。

「バンもん!コンサート2018 サブカル大相撲▽ドス恋!ヨイショ! ~春場所はっけよいのこった~」東京公演の様子。(撮影:勝永裕介)

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中盤には5月9日にリリースされる両A面シングル「BORN TO BE IDOL / 恋する完全犯罪」から「恋する完全犯罪」を初披露。このシングルの表題曲がいずれもHISASHI(GLAY)のプロデュース作品であることに触れたのち、鈴姫みさこがステージ上から「HISASHIさーん!」と呼びかけると、2階席でライブを観ていたHISASHIが立ち上がって手を振り、会場がざわついた。

またこの日は、4月にピッタリの桜ソング「ヒラヒラ」もひさびさに歌唱。アッパーな楽曲が続くそれまでの流れから一転した優しいバラードに、観客は静かに耳を傾けた。そして望月みゆが「ラストスパートです! なぜそれを言うかって? みなさんに出し切ってもらうためです!」と言ってもんスターを煽り、最後のブロックに突入。キラーチューンを連発してホールを興奮で満たし、彼女たちはライブ本編を終了させた。

アンコールでは、スウェット+白いミニプリーツスカートというスクールメイツを思わせる衣装に着替えたメンバーが「BORN TO BE IDOL」を初披露。その後メンバーが1人ずつ、来場者に感謝の気持ちを伝えた。大桃子は「私たちと一緒に、てっぺん目指して戦ってくれたらうれしいです。こんなバンドじゃないもん!ですが、これからも“アイドル界のサブカル横綱”として、ますます上目指していきます!」と力強く宣言。七星ぐみは「ぐみはけっこう強く生きてる方だと思うんですけど、どこか心の中がもやもやすることもあります。ちょうどそういうタイミングでみんなと会えるコンサートがあって、ここは世界一幸せな場所なんだって確認することができて安心しました。“平成最後のアイドル”としてバンドじゃないもん!はこれからも勝ち進んでいくので、絶対に目を逸らさないでいてほしいです」と述べ、場内は温かい拍手に包まれた。

「バンもん!コンサート2018 サブカル大相撲▽ドス恋!ヨイショ! ~春場所はっけよいのこった~」東京公演の様子。(撮影:勝永裕介)

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望月は「実は私は夢の国で働きたくて上京しました。でもその途中で、みさこが作った夢みたいな世界に全部投げ出して飛び込みました。もともと進むはずだった道よりも、もっともっと夢を見たいし、夢を見せれる存在になりたいです」と話し、「まだまだ行くぞー!」とシャウト。続けて甘夏が「今日を迎えるにあたって、ワクワク半分、不安半分というのが正直なところでした。でも実際に始まってみたら、やっぱりもんスターはみんなあったかかったです。今日のライブを通して思ったのは、ステージの上にずっと立っていたい、ここからみんなの笑顔を見続けたいなということです。自分らしくいられるのはこのステージの上だと思います」と語った。

恋汐は「『BORN TO BE IDOL』の歌詞に『同じ夜なんて2度と来ない』っていうのがあるんですけど、本当にライブをやっているとそう思います。アイドル界っていう速い流れの中でずっとみんなと一緒に楽しいことをしていられるのが本当に幸せです。だから今日のライブを作ってくれた1人ひとりに、本当にありがとうって言いたいです」とコメント。最後に鈴姫が「ときどき自分は不器用でみんなの足を引っ張ってるんじゃないかって思うことがあります。もしかしたらみんなも一緒で、バンもん!にとって自分は取るに足らない存在なんじゃないかって思うことがあるのかもしれないなと思いました。だからそんな自分自身の気持ちに活を入れます」と前振りをして、「バカヤロー! どんだけ幸せだと思ってんだよ! これからも一緒に幸せになろうな!」と絶叫した。そして彼女たちは涙を浮かべながら笑顔で最後の曲を熱唱。盛大な拍手の中、名残惜しそうにステージを後にした。

なお「バンもん!コンサート2018 サブカル大相撲▽ドス恋!ヨイショ! ~春場所はっけよいのこった~」は5月4日に大阪・NHK大阪ホールでも開催が予定されている。

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バンもん!コンサート2018 サブカル大相撲▽ドス恋!ヨイショ! ~春場所はっけよいのこった~

2018年5月4日(金・祝)大阪府 NHK大阪ホール

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はまち @yellowtail_xxx

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