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年末彩った幕張「CDJ」規模拡大で18万人動員

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EARTH STAGEにて2015年へのカウントダウンを担当したKREVA。

EARTH STAGEにて2015年へのカウントダウンを担当したKREVA。

2014年12月28日から31日の4日間、千葉・幕張メッセ国際展示場1~11ホール / イベントホールにて恒例イベント「COUNTDOWN JAPAN 14/15」が開催された。今回は例年の幕張メッセ国際展示場1~8ホールおよびイベントホールに加え国際展示場9~11ホールも使用され、昨年よりも規模が拡大。各日約4万5000人が来場し、4日間で過去最大となるのべ18万人を動員した。

■1日目:12月28日

初日のEARTH STAGEのトップバッターとして登場したのはフジファブリック。彼らは「夜明けのBEAT」で勢いよく4日間の始まりを告げる。一回り拡大したGALAXY STAGEではKEMURIが軽快なスカチューンでステージの幕を開け、MOON STAGEでは単独での出演は初となるLiSAが、バンドメンバーとともにキュートかつアグレッシブなパフォーマンスを見せた。

COSMO STAGEにはSHANK、THE TURTLES JAPAN、空想委員会など初登場組が並ぶ。同ステージのトリを務めた空想委員会は1曲目「難攻不落ガール」からアンコールならぬ“居残り”の「空想ディスコ」までダンスナンバーを畳み掛け、堂々とCOSMO STAGEを締めくくった。MOON STAGEではthis is not a businessが3月にメジャーデビューすること、この日のライブをもって序鬼間(Programming)がバンドを脱退することをアナウンス。バンドは現メンバーでの最後のライブを自ら堪能すべく「SUBSTiTUTE」やELLEGARDEN「ジターバグ」のカバーなどで会場を盛り上げた。

ピースフルなパフォーマンスで観客を踊らせたRIP SLYME、「おどるポンポコリン」を歌唱しファンを驚かせた木村カエラなど、常連組が貫禄のパフォーマンスを見せたEARTH STAGEでは星野源がトリを担当。彼は「くだらないの中に」「夢の外へ」といったナンバーを気ままなMCとともに丁寧に届け、場内を和やかな空気で包んだ。

■2日目:12月29日

2日目のEARTH STAGEで一番手を務めたのはORANGE RANGE。その後はKANA-BOONback numberが登場し、会場に集まったオーディエンスの高揚感を煽るテンションの高いパフォーマンスが続いた。GALAXY STAGEにはゲスの極み乙女。DIR EN GREY電気グルーヴ、サンフジンズといった面々が出演。奥田民生、岸田繁(くるり)、伊藤大地(SAKEROCK)によるサンフジンズは、奔放なMCを交えながら譜面が先行リリースされた「じょじょ」や、バンドの自己紹介的なナンバー「サンフジンズのテーマ」などを披露。盤石なアンサンブルで観客たちを魅了した。

「COUNTDOWN JAPAN」7度目の出演となるマキシマム ザ ホルモンは、迫力あるサウンドでオーディエンスを圧倒する。昨年11月に髄膜炎を発症し、療養していたマキシマムザ亮君(歌と6弦と弟)はこの日のステージよりライブに復帰。メンバーとともに激しいヘッドバンキングを繰り出し、復活を印象付けた。同ステージのラストにはエレファントカシマシが登場。宮本浩次(Vo, G)は「この年末の素敵な日に来れてうれしいぜエブリバディ!」とオーディエンスに語りかけ、「俺の道」「デーデ」「Destiny」など新旧織り交ぜたナンバーを身振り手振りを交えながら熱唱していく。さらに1月3、4日に控える東京・日本武道館公演について「次は武道館で会おう!」と叫び、フロアにキスを飛ばしながらステージをあとにした。

■3日目:12月30日

9mm Parabellum Bulletは、左足と左手を負傷中の滝善充(G)がシンセサイザーを担当し、滝に代わりHEREの武田将幸がギターを務める5人編成でライブに臨んだ。「いつもよりスペシャルなライブなだけだろ?」という菅原卓郎(Vo, G)の言葉通り、滝のシンセが加わることでより攻撃的となったバンドサウンドがEARTH STAGEのオープニングを華々しく彩る。この日唯一のアイドル枠、そして2年連続出場となったチームしゃちほこは「抱きしめてアンセム」をはじめとする“アガる”ナンバーでロックファンのハートを鷲づかみに。その後もチャットモンチーの2人がハンドマイクで歌う新曲「ぜんぶカン」で観客を驚かせたり、Chara×韻シストBANDが両アーティストの楽曲を織り交ぜたバラエティ豊かなセットリストでフロアを沸かせたりと、各エリアで個性豊かなパフォーマンスが繰り広げられた。この日のラインナップで異彩を放っていたTM NETWORKは「BE TOGETHER」「Get Wild」といったヒットナンバーを連発。EARTH STAGEに集まった大勢のオーディエンスはイントロが鳴らされるたびに狂喜乱舞していた。

MOON STAGEのトリは、今回が「COUNTDOWN JAPAN」初登場となるindigo la End。今年の夏に後鳥亮介(B)が正式加入し4人体制となった彼らは、川谷絵音(Vo, G)のボーカルを軸に、楽曲の持つ美しい世界観を繊細なバンドアンサンブルで届けていく。アンコールでは2月にリリースするニューアルバム「幸せが溢れたら」のタイトルトラックが初披露され、フロアから万雷の拍手が贈られた。GALAXY STAGEのトリを務めたパスピエは「トロイメライ」でパフォーマンスを開始。さらに「S.S」や「チャイナタウン」といったキラーチューンを連投し、フロアを大きく揺さぶっていく。アンコールでは成田ハネダ(Key)が過去に「COUNTDOWN JAPAN」で刺激を受け、パスピエ結成に至ったと語る。そして「ロックフェスがいろいろある中で、本当に音楽好きがたくさん集まっているということに、やる側としてもただただ驚いていて。シーンを動かすのは皆さんだと思うので、来年以降また音楽シーンを盛り上げていきましょう!」と告げた。

■4日目:12月31日

2015年への橋渡しとなる最終日には4日間中で最多となるアーティストが登場し、各ステージで2014年を締めくくる熱演が繰り広げられる。グループ魂がテンションの高いパフォーマンスや下ネタにつぐ下ネタでフロアを沸騰させている間、「RO69JACK」出身のQOOLANDやNoise and milkはこのステージにかける思いを口にしつつアグレッシブなライブを展開。2月のワンマンをもって活動を休止することを発表しているART-SCHOOLのステージでは、木下理樹(Vo, G)が「必ずまた戻ってくるから。そこは信じて待っててください」と今後について言及し、ファンを安心させた。その後も清竜人が6人の“妻”をはべらせて新曲や未発表曲を続々と披露した清 竜人25、開放的なロックンロールで終始オーディエンスを笑顔にしたTHE BAWDIES、初出演ながらCOSMO STAGEを満員にした04 Limited Sazabys、「Fantasista」で巨大なフロアをのっけから狂喜乱舞させたDragon Ashなど、それぞれのエリアでハイライトが作られていく。ASTRO ARENAでは井上苑子新山詩織、Saku、植田真梨恵という4人の“ギター女子”が自身の歌声とメッセージをまっすぐに届け、会場にさわやかな空気をもたらした。

カウントダウンはEARTH STAGEをKREVA、GALAXY STAGEをBIGMAMA、COSMO STAGEをSAKANAMON、MOON STAGEをThe Flickers、ASTRO ARENAをDJやついいちろうが担当。派手に放たれたリボンキャノンが舞う中、新年を迎えた喜びを音楽ファンと共有した。カウントダウン直前にLITTLEMCUを呼び込み、KICK THE CAN CREWとして「sayonara sayonara」を披露するというサプライズで2014年の最後を盛り上げたKREVAは、「(ソロデビュー)10周年イヤーの後半、2015年は、47都道府県ツアーに捧げたいと思います!」と宣言。BIGMAMAは「荒狂曲"シンセカイ"」、SAKANAMONは「マジックアワー」、The Flickersは「nova」で新年1発目を飾った。

その後もサンボマスターThe Mirraz女王蜂といった個性豊かな面々が、祝祭感にあふれた幕張メッセをさらにヒートアップさせていく。ASTRO ARENAでは沙田瑞紀(ねごと)、柴田隆浩(忘れらんねえよ)、Czecho No Republic、オカモトレイジ(OKAMOTO'S)が代わる代わる登場し、DJプレイでフロアを沸かせ続けた。そして29:00にすべてのアクトが終了し、「RO69JACK 14/15」優勝アーティスト4組を含む合計188組による熱狂の4日間はフィナーレを迎えた。

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