豪華メンツ集結!Psycho le Cému「姫路シラサギROCK FES 2026」開催記念座談会

Psycho le Cémuは1999年に結成された“元祖コスプレ系バンド”。奇抜な衣装を身にまとったコスプレバンドとして、2000年代前半に名を馳せた。

2024年に結成25周年を迎えた彼らは、地元・兵庫県姫路市を舞台にしたロックフェスの構想を立ち上げ、2025年5月に「姫路シラサギROCK FES」を初開催した。その成功を踏まえ、今年3月28、29日に同ロックフェスの2回目を実施する。

音楽ナタリーでは、「姫路シラサギROCK FES 2026」の開催を記念して、Psycho le CémuのDAISHIとseek、綾小路 翔(氣志團)、千聖(PENICILLIN)、晁直(lynch.)というイベントに出演するメンバーを迎えて座談会を実施。懐かしエピソードから“姫路の夜”の手前の話まで、さまざまなエピソードを交えつつ、イベントへの意気込みを語ってもらった。

取材・文 / 西廣智一撮影 / 中野修也

公演情報

Psycho le Cému presents 姫路シラサギROCK FES 2026

「Psycho le Cému presents 姫路シラサギROCK FES 2026」

DAY 1
2026年3月28日(土)兵庫県 アクリエひめじ(姫路市文化コンベンションセンター)大ホール
OPEN 12:00 / START 13:00
<出演者>
Psycho le Cému / 氣志團 / PENICILLIN / lynch. / キズ


DAY 2
2026年3月29日(日)兵庫県 アクリエひめじ(姫路市文化コンベンションセンター)大ホール
OPEN 12:00 / START 13:00
<出演者>
Psycho le Cému / Plastic Tree / NIGHTMARE / 0.1gの誤算 / ENVii GABRIELLA

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地元・姫路への恩返しがしたい

seek(Psycho le Cému) 今日はお忙しい中、お集まりいただきありがとうございます。このメンバーは「姫路シラサギROCK FES 2026」DAY1に出演するバンドを代表する皆さんになりますが、この座談会を始める前に改めて「姫路シラサギROCK FES」の成り立ちを説明させてください。

一同 よろしくお願いします!

左から綾小路 翔(氣志團)、seek(Psycho le Cému)、DAISHI(Psycho le Cému)、千聖(PENICILLIN)、晁直(lynch.)。

左から綾小路 翔(氣志團)、seek(Psycho le Cému)、DAISHI(Psycho le Cému)、千聖(PENICILLIN)、晁直(lynch.)。

seek 「姫路シラサギROCK FES」はもともと、Psycho le Cému結成25周年のファイナル企画として考えたもので。僕ら5人は兵庫県姫路市から東京に出てきたヒストリーがあったので、この節目に自分たちの地元を大切にした音楽活動をできないかな、というのが1つのきっかけだったんです。以前から先輩の氣志團さんが「氣志團万博」という、地元で開催するフェスを大切にされていて。それも大きなヒントになっています。

綾小路 翔(氣志團) ありがとうございます!

DAISHI(Psycho le Cému) 僕ら自身、ずっと前から「地元でフェスをやりたいな」という気持ちはありつつ、どうしても一歩踏み出せないところがあったんです。でも、コロナ禍に翔さんから「氣志團万博」について、筋トレしながらお聞きする機会があって。「翔さんに相談すればなんとかいけるかも」という甘い考えも芽生え始めたんですよ。で、いただいた意見を鵜呑みにして(笑)、氣志團さんやPENICILLINさんをはじめ、お世話になった大先輩方にお声がけする形で、昨年5月に第1回を開催しました。

DAISHI(Psycho le Cému)

DAISHI(Psycho le Cému)

seek 僕たちも長いこと活動してきているんですけど、僕たち自身で唯一叶えられていない夢があって。それが、日本武道館でワンマンライブをすることなんです。今日集まっていただいた皆さんは、すでに武道館に立たれている方々ばかりですが、そのへんも「姫路シラサギROCK FES」開催における1つのテーマでもあって。僕たちが武道館に向かうためには、いろいろな先輩バンドさんの姿を見させていただいて、「自分たちに何が足りないんだろう」と、もっと勉強しなければいけないと思っています。僕ら自身の学びにつながるようなイベントにしたいという思いもありました。そこで先輩方や同世代、さらに今のヴィジュアル系シーンをにぎわせている若いバンドさんに姫路へ集まっていただいて、「このフェスじゃないと観られないメンツだよね!」と言われるようなイベントにしたいという気持ちが、スタート時点からありました。

千聖(PENICILLIN) うちみたいに、バンドによってはメンバーの出身地がバラバラなケースもあるけど、やっぱりメンバー全員が同じ出身地だと地元に対する思いが強くなるのかな。

seek それはあるかもしれないです。それこそ、lynch.もそうじゃないですか。

晁直(lynch.) そうですね、全員が愛知県名古屋市出身ですし。実際、名古屋出身って言えるのは、ある種の強みですね。Psychoっていつまで地元にいたんですか?

seek わりとすぐ出ました(笑)。1999年に結成して1年半くらいで東京に出ちゃったから、そういう意味では地元を大切にしてこなかったバンドだと思います。そういうことも含めて、地元に恩返ししたいなという思いがあったんです。あと、さっきコロナ禍の話がたまたま出ましたけど、僕たちがよく出ていた地元のライブハウスもコロナ禍で打撃を受けたので、そういう方面にも恩返しするきっかけになったらいいなと。今、姫路のライブハウスってあまり活気がないから、このフェスを通して姫路で音楽を始める若い人がどんどん出てきてくれたらうれしいなって気持ちです。

seek(Psycho le Cému)

seek(Psycho le Cému)

晁直 姫路に限らず、どこの地方も一緒だと思いますよ。やっぱり昔ほど目立つバンドが下の世代からは出てきてませんし。

DAISHI 「姫路シラサギROCK FES 2026」開催発表と同時に、lynch.さんの出演も発表しまして。そのとき玲央さんがXで、「前回は指をくわえて見ておりましたが、今回は念願叶って出演させていただくこととなりました」とコメントを添えて開催告知をリポストしてくれたんですけど……いやいや、前回もめっちゃ誘いましたよ(笑)。

一同 (笑)。

DAISHI なんか、こっちが誘ってないみたいなの、やめてもらっていいですか玲央さん(笑)。

晁直 申し訳ないです(笑)。

seek いえいえ、去年はlynch.の結成20周年で忙しかったのは理解しているので。

DAISHI ということで、今年は満を持して出演していただきます!

Roppongi Y2Kの思い出

seek ここにいるPENICILLINさん、氣志團さん、lynch.さんとは僕らの歴史の中で、いろんなタイミングでお会いしているんですけど、最初に対バンさせてもらったのは氣志團さんだったかもしれないです。

綾小路 2000年の年越しイベントだったかな。今はなきライブハウス・Roppongi Y2Kでしたね。

seek ヴィジュアル系寄りの年越しイベントに氣志團さんが出てらして。

綾小路 オープニングアクトみたいな感じで。今でもよく覚えているんですけど、Y2Kの楽屋の天井がめちゃくちゃ低い中、頭がくっつくぐらい大きくて不思議な生物が何体かうごめいていたんです(笑)。それがPsycho le Cémuとの出会いですね。当日は華やかなヴィジュアル系バンドがたくさんいた中で、Psycho le Cémuはどこかのマッドサイエンティストが世の中に出しちゃいけない生物を放ったのかってぐらい、異彩を放ってましたから。でも、Psycho le Cémuのステージを袖から見学したら、ロックバンドである側面と楽器を置いてレイヴかのように踊り出す側面があって、僕の中では「自分がやりたかったことをやってる人たちがいる!」ってぶっ飛びましたよ。と同時に、自分が本当にやりたかったことに対して、背中を押してもらえた気もしたんです。そこから四半世紀が経ってこうしてPsycho le Cémuの地元で一緒にイベントをやる日が来るなんて、僕はめちゃくちゃ感慨深いですよ。しかも、25年前よりさらにエスカレートしているわけですから(笑)。なので、去年出演した際は、いろんな思いを持ってステージに臨みました。

綾小路 翔(氣志團)

綾小路 翔(氣志團)

DAISHI 25年前、氣志團さんのライブが終わったあとに、僕は自分のメンバーに「このバンド(氣志團)、絶対売れるから」と言ったんですよ。それはきっと僕らと違った切り口で「何かをぶち壊したい」という姿勢が感じられたからだと思っていて。だって、1曲目が口パクでCOMPLEXの「BE MY BABY」ですからね。僕ら、口パクという発想がなかったですもん。「やられた!」と思いましたよ。加えて、MCも最高でしたし、すごく刺激を受けました。

綾小路 人様の曲で、口パクでステージに出ていって。どう考えても、売れない要素ばかりですけどね(笑)。