絢香、大塚愛、ヤイコ、アンジェラ、一青カバーで彩った夜

2013年5月31日 22:00 247 2 音楽ナタリー編集部

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5月24日、FM802およびWOWOW主催のライブイベント「SongLetters -Handing over the Hope-」の東京公演がNHKホールにて開催され、矢井田瞳、大塚愛、アンジェラ・アキ、絢香、シークレットゲストの一青窈らが出演した。

絢香

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大塚愛

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矢井田瞳

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アンジェラ・アキ

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一青窈

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今回のイベントは、アーティスト自身のスタンダードたる楽曲と、次の世代へ受け継がれるべき日本の名曲カバーによって構成され、凄腕プレイヤーが集結したスペシャルバンドの演奏で進行。バンドマスターの河野圭（Key）をはじめ、玉田豊夢（Dr）、安達貴史（B）、田中義人（G）、朝倉真司（Per）、杉浦琢雄（Key）というメンバーに、岡部磨知（Violin）、Hanah Spring（Cho）が加わり歌姫たちのボーカルを支えた。

まず1番手として登場したのは矢井田瞳。登場するなりギターをポロンと鳴らして歌い始めたのは「My Sweet Darlin'」で、いきなり大ヒット曲を熱く演奏して観客を喜ばせる。また、このライブでは全アーティストが自身の代表曲と名曲カバーを披露。ヤイコは、自分のカバーレパートリーでもあるTHE BLUE HEARTS「ラブレター」を優しくスローテンポで歌ったほか、事前にTwitterにて募集したカバーリクエストで一番声が多かったという斉藤和義「歌うたいのバラッド」を演奏した。

次の大塚愛は、「愛ちん！」というファンの歓声が飛び交う中「出演者が全員女性ということで、裏ではいい匂いがプンプンしています。幸せです（笑）」とマイペースにコメント。「人様の前で人様の曲を歌うのは初めて」という彼女は、自身も楽曲を作る際に大事にしている“歌詞”の点で中島みゆき「糸」、“言葉が作り出すグルーヴ”という点で電気グルーヴ「Shangri-La」を選曲した。「糸」はリズムを付けて心安らぐアコースティックサウンドで甘い歌声、「Shangri-La」は吐息混じりの色っぽい声、とさまざまな表情を覗かせ、最後は自身の人気バラード「プラネタリウム」を熱唱した。

アンジェラ・アキは、ピアノ弾き語りで「サクラ色」、ピアノ＋バンド編成で五輪真弓「恋人よ」、自身初のループマシンを駆使してRIP SLYME「熱帯夜」、ハンドマイクで観客を煽りながら「告白」と、多彩なスタイルで場内を盛り上げる。カバー2曲の選曲については「この2曲は時代は違えど、曲を聴いたときのリアクションが全く同じだったの。まず体が動かなくなって、その次に嫉妬し、最後に憧れ。私の中で120点満点の曲です」と説明。「恋人よ」でのタメを効かせた情感あふれる絶唱、「熱帯夜」での歌心満載なラップにオーディエンスは圧倒され、大きな拍手を送っていた。

バイオリニスト・岡部磨知はスピッツ「チェリー」をソロで演奏したあと、東京のみのシークレットゲストとして一青窈を呼び込んだ。彼女の名前が出た瞬間、場内には驚きと喜びの歓声がこだまする。一青も他のアーティストと同じように、自身の代表曲として「もらい泣き」「ハナミズキ」、カバー曲としてタイプの異なる失恋ソングであるプリンセスプリンセス「M」と岩崎宏美「思秋期」を披露した。さらにこのあと、コーラスとして全編ステージに立っているHanah Springがオリジナル曲「愛されたくて愛したいだけ」を歌った。

トリを務めたのは絢香。場内は総立ちになって絢香を迎える。本人は「こういうイベントに出させてもらうのは久しぶりで、すごく楽しみでした」と話し、これから披露する曲について「悩んだときや落ち込んだときに、一番大事なのはこれだよなって思わせてくれる、大好きな曲です」と前置きして、小田和正「たしかなこと」をじっくりと歌い上げた。さらに最新シングル曲「beautiful」を経て、最後は久保田利伸「LA・LA・LA LOVE SONG」のカバー。声量と歌唱力を生かしたパワフルなパフォーマンスで出番を締めくくった。

なおFM802では、このイベントの大阪公演の一部を6月1日（土）5:00～24:00に「FM802開局記念特番『FM802 24-Year Party Radio～NEXT STANDARD～』」としてオンエアすることが決定。数々の貴重なカバーを聴きたい人はぜひチェックしてみよう。