佐野元春のデビュー45周年ツアーが横浜で終幕

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佐野元春 & THE COYOTE BANDの全国ホールツアー「佐野元春45周年アニバーサリー・ツアー」の最終公演が12月7日に神奈川・横浜BUNTAIにて行われた。

「佐野元春45周年アニバーサリー・ツアー」最終公演の様子。(撮影:アライテツヤ)

「佐野元春45周年アニバーサリー・ツアー」最終公演の様子。(撮影:アライテツヤ) [高画質で見る]

このツアーは佐野のデビュー45周年を記念したもので、最終公演は“祝祭”をコンセプトに周年などの節目を迎えるレジェンドアーティストたちのアニバーサリーなステージを届けるライブイベント「YOKOHAMA UNITE 音楽祭」の一環として開催。1日目はスチャダラパー、2日目は佐野元春 & THE COYOTE BANDがライブを行った。

名曲の数々を最新アレンジで披露

佐野がBUNTAI(当時の名称は横浜文化体育館)でライブを行うのは1984年に発表したアルバム「VISITORS」のツアー以来、約40年ぶり。公演は2部編成で行われ、1部では代表曲の数々をTHE COYOTE BANDとともに新たな解釈で再録したアルバム「HAYABUSA JET I」の収録楽曲を中心に届けられた。ライブは「Youngbloods」で幕を開け、佐野は「つまらない大人にはなりたくない」「ジュジュ」「街の少年」「欲望」などを円熟味のある歌声で届けていく。また横浜BUNTAIのワイドなステージに合わせた迫力のある映像演出も観客を楽しませた。佐野は最新アルバム「HAYABUSA JET II」の収録曲「レイン・ガール」を集まったファンにお披露目。そして「悲しきRADIO」で第1部のステージを終えた。

休憩中には山中湖を散策しながら収録されたインタビュー映像「山中湖は寒かった」がスクリーンに流れる。佐野がボブ・ディランなどの自身の音楽的ルーツや幸せを感じる瞬間などを語り、愛犬ゾーイと戯れる姿が観客を和ませた。

45周年ツアーの最後を飾った楽曲は?

1部では革ジャン姿だった佐野は、2部では白のスーツで登場。佐野は「世界中のキッズたちに贈る」という言葉に続けてスカのビートを基調とした「愛が分母」を歌唱する。「エンタテイメント!」から続く、「水のように」「大人のくせに」「NEW AGE」のブロックでは彼が放つメッセージを映像が絶妙にビジュアライアズしていた。「12月ですね。クリスマスの季節。戦争で傷ついた人々もどこかにいます」という言葉で始まった「CHRISTMAS TIME IN BLUE -聖なる夜に口笛吹いて」は、クリスマスソングの定番「サンタが街にやってくる」を終盤に差し込んだスペシャルアレンジで届けられた。佐野は横浜に集まったファンへの感謝の思いを込め、本編最後に「約束の橋」を歌唱してステージをあとにした。

アンコールで再びステージに登場した佐野は「Sugartime」「スターダスト・キッズ」「So Young」を披露。最後はデビュー曲「アンジェリーナ」をオーディエンスとともに歌い届けて45周年ツアーの幕を下ろした。

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