寺岡呼人「GC」武道館で小田、桜井、ゆずら豪華競演

寺岡呼人が主催するライブイベント「Golden Circle Vol.18 ～Yohito Teraoka 20th Anniversary Special～」が11月9、10日に東京・日本武道館で開催された。

2001年からスタートし、今年で18回目を迎える「Golden Circle」。今回の武道館公演には、寺岡呼人のソロデビュー20周年も兼ねて、2日間にわたり多数のアーティストが登場した。

初日のオープニングは、Golden Circle名義で2007年にリリースされたシングル「ミュージック」を寺岡呼人、ゆず、桜井和寿（Mr.Children）の3組がパフォーマンス。続いてゆずのライブが始まり、彼らは「少年」「栄光の架橋」「星がきれい」といった懐かしいナンバーでオーディエンスを熱狂させた。

寺岡は自身のソロパートで、20周年記念ベスト「MASTER PIECE」からのナンバーを中心に披露。ムッシュかまやつと共作された「マチルダ」には桜井が登場し、寺岡とのツインボーカルで魅せる。そして桜井はMr.Childrenのアルバム「Kind of Love」に収録されている寺岡との共作曲「星になれたら」をはじめ、ヒット曲を連発。MCでは寺岡とともに朝の10時にカフェで選曲の打ち合わせをしたことを明かし、オーディエンスを笑わせた。その後、本編のラストは寺岡、桜井、ゆずが再び集まり、「夏色」と2010年にリリースされたアルバム「Golden Circle」の収録曲「フォーエバーヤング」を熱演した。

アンコールでは、寺岡と桜井が一緒に作った新曲「バトン」を初披露。なお同曲は来春発売予定の寺岡のアルバムに収録されるとのこと。さらにゆずも合流し、ゆずの「サヨナラバス」、Mr.Childrenの「名もなき詩」をセッションして11月9日公演は終了した。

武道館公演2日目は寺岡、桜井、植村花菜の3人が「ミュージック」でライブの幕開けを飾る。その後、植村花菜は「トイレの神様」などを、Kは寺岡が作詞とアレンジを担当した「dear…」などを歌い上げ観客を酔わせた。

小田和正は「前の日にゆずで盛り上がったときいて、こりゃなんとかしなきゃ。一生懸命歌うしかない！」と宣言すると、オフコースの「言葉にできない」や自身の名曲「ラブ・ストーリーは突然に」を熱唱。「ラブ・ストーリーは突然に」には桜井も加わり、豪華なコラボレーションに場内はひと際大きな盛り上がりをみせる。MCで寺岡が「小田さんの20周年はどんな感じだったんですか？」と質問すると、小田は「ホントにお前、時間が過ぎるのは、あっという間だぞ！ 今のうちにやれることは、どんどんやったほうがいい！」と先輩らしく力強くアドバイス。その言葉に桜井も「小田さんの言葉は、重みが全然違う！」と納得しているようだった。

アンコールでも出演者たちによる豪華なセッションが展開。寺岡と桜井が歌うMr.Childrenの「innocent world」、植村と小田も加わってのオフコースの「Yes-No」など、この日だけのコラボレーションに会場は沸き立った。

最後は寺岡が1人でステージに残り、ファンに向けて新曲「ご贔屓に～for Fan～」を歌い上げる。そして「今日はみんなにこれから10年、20年やっていけそうな勇気をもらいました！ これからもごひいきに！」と挨拶し、「20周年おめでとう！」の祝福の声を受けてゆっくりとステージを去っていった。

なお「Golden Circle」は11月13、14日に大阪・大阪城ホールにて開催。こちらには寺岡と桜井に加え、奥田民生も参加する。